【この記事の対象者】
・ファンタジースプリングスホテルでの年越しが気になる人
・特に、グランドシャトーでの年越しが気になる人
・グランドシャトー⇄ファンタジーシャトーで連泊時の情報を知りたい
前書・浅き夢を見るかのように

ファンタジースプリングスプレビューの時、何度かこの扉の前に立っていたことを覚えています。
プレビュー期にグランドシャトーに泊まる人はいなかったため、この扉は完全な開かずの扉となっておりました。
それが故に、「この先にはどんな景色が広がっているんだろう?」という思いは膨らみ続け、それはやがて、
「いつか、必ずこの扉の先に行こう」
という思いに変わりました。
プレビューの終わりと共に春が終わり、夏にはスプリングスサイドを堪能し、来たる冬。
例年、ポイント宿泊でお得な宿に泊まる我が家は一念発起し、30万円という大金を払う覚悟をしました。
正直に申し上げて、2024年12月31日のグランドシャトーの予約は困難そのものでした。
初年度ということもあり、グランドシャトーさえも予約開始後に瞬殺・・・
それはおろか、キャンセル期限ギリギリまでキャンセル拾いに勤しみましたが、下位の部屋が2回出ただけでした。
私は予約開始の翌々日にたまたま拾えた予約があり、それで行くことを決意しました。
2024年の年越しは、ファンタジースプリングスに彩られた一年を象徴するかのように。
ダッチェスの眠る不思議な館、ファンタジースプリングスホテル・グランドシャトーよりお送りします。
到着〜チェックイン〜お部屋へ

今日も我が家のポンコツ車を走らせ、テトテトと音を立てながらここにやってきました。
プレビュー、夏に続き3回目の滞在となり、私も道に慣れてきていたため迷うことはなかったです。
時刻は7時くらいでしたが、写真中央に見える小さな小屋からキャストさんが出てきて、手を振って誘導してくれます。
私が名前を告げるとにっこりと微笑み、宿泊名簿を確認。
その後、
「おかえりなさいませ、あらじふ様。「右手の駐車場」にお車をお停めください」
と言ってくれます。
その時点で、私と嫁さんのテンションは最高潮。「フォー!!」って叫びそうになります。

プレビューの時は近くで見ることしかできず、夏は行き交う車を指を咥えてみていた、グランドシャトーパーキングです。
グランドシャトーの宿泊者はファンタジーシャトーと違い、こちらの野内パーキングを使用可能です。
また、このパーキングは
グランドシャトー→ファンタジーシャトーと連泊する際、2泊目でも使用可能
(2024年末での情報)
となります。
パークからはすごく近いので、これが地味に助かるんですよね・・・

駐車場は少しこじんまりしていますが、普通の駐車場です。
ここはグランドシャトーの宿泊者しかいないので、セキュリティもバッチリですね。

近くにはトイレがあり、車中泊も問題なさそうです。
トイレは駐車場内にあるこの扉を超えた先、

この、ベイサイドステーションやファンタジースプリングスエントランスに続くエレベーターホールにあります。
このエレベーターに乗ればホテル、振り向いて進めばパークや駅に出れる好立地です。
「へぇー、ここに出るのか!」とびっくりしながら、嫁さんと2人でスーツケースを引いて先に進みます。

エレベーターを登ると、いつものホテルエントランス前のエレベーター乗り場です。
この時は年末年始ということもあり、多くのゲストがエントランス前に車で乗り入れていました。
「このホテルもすっかりと人が多くなったね」
そんなことを話しながら、嫁さんと2人、慣れた足取りで入り口に入り、すぐ右に向かいます。

プレビューから半年程度の時間をかけ、ここに帰ってきました、
幸いなことに私がついた時はゲストの出入りもなく、少しここに立って物思いに耽っておりましたが、すぐ初老のキャストさんに声をかけられました。
どうやら今はフロントがいっぱいとのこと。キャストさんに連れられ、待機場所に案内されます。

グランパラディラウンジを待機場所に使うなんて、なんて贅沢なのでしょうか?
ここは嫁さんも私も大好きな空間で、朝から2人してうっとりしてしまうような光景が広がっておりました。

しかも、普段はお酒とかが置いてあるテーブルにはフリードリンクが並んでおりました。
2人分のジュースを席に持ち帰ると、まだ誰もいないパークを眺めながら2人でのんびり。
べッラヴィスタラウンジの朝もいいけど、朝グランパラディラウンジもいいな・・・もし朝食やるなら、永遠に毎朝ここで食べる。
なんてぼんやりと考えていると、さして時間も経っていないのに先ほどの初老のキャストさんがやってきて、フロントが空いたことを知らせてくれました。
飲み終わっていなかったジュースを一気に飲み干し、2人で先ほどの扉の前に戻ります。
すると、キャストさんがカードキーで扉を開き・・・
入るなり、圧巻のエントランスがそこにありました。
写真では見ていたものの、貴族の邸宅とさえも見間違う見事な装飾に2人して圧倒されていました。
あまりにも凄すぎて、高級ホテル慣れしている嫁さんでさえも数年ぶりに「はわわ・・・」となってました。

しかも、このエントランスロビーの横にはこじんまりとした部屋が設けられておりましたが、そこの作りも見事の一言です。
何一つを切り取っても綺麗で、ため息しか出ない有様でした。

上の写真だと少し分かりにくいですが、最大で同時に3組までチェックイン可能のようです。
私たちがこちらのチェックインカウンターを訪れるとキャストさんが穏やかな笑みを浮かべたまま、丁寧に対応してくださいました。
チェックインの手続きに加え、グランドシャトーの宿泊特典の受け渡し、明日のパークイン予定があるかどうかなどを細かく確認していただけます。
この時、我が家は
・大晦日 → グランドシャトー
・元旦 → ファンタジーシャトー スプリングスサイド
という少し尖った旅程であったため、変則的な連泊時の扱いを確認しました。
条件として、「翌日はパークに行くけど朝と夕方だけで、基本部屋にいます」という感じで伝えています。
その結果、
①駐車場は2泊ともグランドシャトーパーキングの利用でOK
②翌日は次の部屋の準備ができるまで1日目の部屋を使ってOK
という条件を提示されました。
つまり、翌日はグランドシャトーの部屋をチェックアウト時間後も使用できる可能性があるという破格の条件でした。
しかも、元旦の予約は泣く子も大喜び間違いなしのスプリングスサイド・バルコニールーム。
早期チェックアウトをする人は、まずいないと信じたい・・・!!
そう思いながら、提示された特典をありがたく享受するのでした。

ホテルの宿泊者特典でもらったアトラクション利用券とショー鑑賞券を使ってパークを満喫した我々は、夕方になったので一度ホテルに戻ってきておりました。
エントランスホールを抜けた先にある廊下にはダッチェスさんを描いたと思われる絵が飾ってあります。
その廊下を抜け、客室に向けててこてこと2人並んで歩いて行きます。
すでに夕方ということもあって、廊下は夜仕様になっていました。
廊下にはプリンセスたちのドレスが飾っており、2人でジロジロと眺めながら少しずつ前に進みます。
丁度チェックインで混み合う時間の上に、事前にチェックインしてきたので案内とかは特になしです。

昼の廊下は、こんな感じで明るい照明が使われています。
時間で照明を切り替え、昼夜を演出するのは見事の一言ですね。

廊下の先にあるグランドシャトーのエレベーターホール。
ファンタジーシャトーと違い、まるで宮殿のような豪奢な作りが凄いです・・・

客室層のエレベーターホールはこじんまりしていながら、装飾が見事すぎて圧巻。
奥にはダッチェスさんが集めたコレクションが置いてあります。
グランドシャトーは客室層もまるで貴族の邸宅のような美しい作りです。
絵画もグランドフロリディアンを思わせる、主役不在の絵画で凄くかっこいいですね。

廊下を少し歩き、本日の部屋につきました。
お部屋は702。ドキドキしながら携帯を近づけ、解錠された音を聞いてから扉を開けました。
部屋紹介・グランドシャトー アルコーヴルーム(4-7階)
入るなり見えたのは、見事なセパレートタイプのスイートルーム。
ハイアットグローバリスト会員のおかげで普段からスイートルームには泊まり慣れていますが、流石に圧巻の一言。
見事すぎる部屋の装飾に2人とも大はしゃぎです。
大きさとしては70m2とパークハイアット東京のスイートよりも狭いですが、不自由さは全く感じません。

入ってきた入り口の横には通常サイズのクローゼット。
スリッパとかもこちらに置いてありました。

年越し宿泊ということもあり、机にはいつものコインが置いてありました。
ホテルにチェックインして真っ先にすることと言ったら一つしかありませんね。ルームサービスの注文です。
速攻で予約をとり、ほっと一安心。それ以降、テレビは紅白以外でつけませんでした。
リビングに備え付けられているインルームバーに入っている飲料は、すべて無料です。
ソフトドリンクやアルコールなど関係なしにすべて無料はすごく強いですね・・・
この時は気づきませんでしたが、翌日にファンタジーシャトーにハシゴする際、残った分はキャストさんが全て運んでくれるので凄く楽でしたよ。
これもグランドシャトーを1泊目にするメリットの一つだと思います。
また、ここのアルコーヴはハウスキーピングさんに依頼するとベッドメイキングしてくれます。
嫁さんが「こんなベッドで寝るのが夢だった!」というので、嫁さんは珍しくここで寝ました。
ベッドルーム。
隣がバスルームなので少しこじんまりとした作りですが、機能性は十分です。

ベッドルームの天井画。
これを眺めながらゴロゴロしてると、王様になったような気分になります。
ベッドルームのクローゼット。
扉の装飾が細かすぎてびっくりしました・・・なんだこれ・・・

リビングとベッドルームは扉で閉め切ることができます。
このホテル、どうして部屋の一つでもこんなに装飾が細かいの・・・? こわ・・・ってなります。

また、ベッドルームのすぐ横にはウェットエリアがあります。
扉で閉めることもできるし、機能性が素晴らしい。

洗面所。備え付けのハンドソープも凄い豪華。
バブル期のホテルよりも豪華で、凄く綺麗な作りですね。
アメニティはもちろんグランドシャトー仕様です。
記念に持って帰りましたが、いまだに一つも使えてません。
あと、ここの横にトイレがありましたが写真撮り忘れました。
一生の不覚です。

バスルーム。綺麗すぎて本当にうっとりします。
備え付けのシャンプーもあるのでそちらを使い、アメニティは持ち帰りました。
部屋はこれで一周となりますので、この部屋のハイライトとなるベランダに参りましょう。

ベランダにはそれぞれ椅子が置いてあり、のんびりと景色を眺められる作りでした。
更に、ベランダはベッドルームとリビングルームにそれぞれ備え付けられており、とてつもなく贅沢な気分になります。

ベランダからは、圧巻の眺めです。
ファンタジースプリングスの全景と、遠くのシンデレラ城や火山まで広域で見渡すことができます。

夜のベランダでは明かりを灯すこともできます。
我が家は目立つのが嫌なので閉園後につけるようにしていました。
グランドシャトー最大のメリットは、この足元まで見渡せる絶好の立地と思います。
スプリングスサイドの景色(2枚目)だと謎の空間があって見えないため、グランドシャトーの方がゲストをとても近く感じられます。
これはこれでお祭り感があっていい感じですね。
時間ごとの景色

昼間。冬場はグランドシャトーが大きな影を作っています。

夕暮れ時のマジックアワーはとても綺麗で、この神秘的な光景こそ「ファンタジースプリングス」って感じですよね。
スプリングスサイドの場合、この時間はもうゲストがよく見えませんが、グランドシャトーですと夜でもゲストがしっかりと見えます。

夕方の一角を写した一枚。
本当に幻想的ですね・・・
この部屋からは遠目に火山まで見ることができました。
魔法の泉が本領を発揮する夜の時間です。
幻想的な光景の中、行き交うゲストもしっかりと見えて特別感をすごく感じました。
これで部屋及び景色の紹介は以上です。
次に、お部屋で受けたサービスをご紹介します。
ウェルカムドリンク、ルームサービスの紹介

チェックインをすると、キャストさんがワゴンを引いてドリンクとスイーツを持ってきてくれます。
これは部屋についてから少し時間が経ってから来るような感じで、大晦日ということもあって混んでいたために少し待ったのを覚えています。
私はスパークリングワイン、嫁さんはオレンジジュースをチョイス。
スイーツ関係は非常に美味しく、翌日も食べたりしてましたよ。

グランドシャトーのみにもなりますが、インルームダイニングも選択可能です。
時間になるとカートを持ってキャストさんがやってきて、テーブルに配膳してくださいます。
スイートルームに宿泊しているときは部屋が1番のレストランですので、最高の夕食ですね。
米澤豚ロース肉のカツカリー(1枚目)。
国産牛サーロインのステーキ重(ステーキ別)(2枚目)。
ガーデンサラダ (3枚目)。
この三つが我が家の2024年最後のご飯でした。
なお、この系列のホテルで年越しそばがあるのはアンバサダーホテルだけです。(無慈悲)
お夕飯を食べ、お酒を飲み、日付変更線をまたぐ時間になると、我が家もいよいよ就寝の時間です。
翌朝、初日の出を見るために眠りにつきました。
待望の初日の出

かなり念入りに調べ、初日の出は部屋から見えることをリサーチ済。
いっぱいのコーヒーと水を携えて、私は凍えるような寒さのベランダで朝日を待ちました。

ファンタジースプリングスに夜明けが来ました。
徐々にあからむ空を眺めながら、コーヒーを一口。最高の時間ですね。

そうしているうちに、やがて地平線の向こうに太陽が現れました。
私の読み通り、これはリベリュールのある本館や、スプリングスサイドからしか見えない眺めでしょう。
その頃には嫁さんも起きてきていて、そこで初めて2人で「あけましておめでとうございます」と挨拶をしました。
この日は、後は元旦の部屋の準備ができるまで部屋で待機する形になります。
では、次はリベリュールでの食事をご紹介します。
我が家は交渉の末、「予約した時期は両方可能だった」という理由で、朝(現在はブランチ)と夜を両方とも予約できましたので、両方とも紹介します。
ラ・リベリュール

このホテルで過ごす上で最も重要な要素とも言える、ラ・リベリュール。
3階(ロビー横)にあるフレンチレストランで、現在ですと昼のブランチ、夜のディナーをこちらで堪能できます。
味は私のような庶民にはよくわかりませんでしたが、個室でのグリーティングは格別です。
特に「夜>>>>昼(朝)」くらいの時間とおもてなしの差があるので、夜に行くとVIP待遇すぎて終始ニヤニヤしっぱなしで大満足でした。
もしも「初めてリベリュール行くんだけど・・・」という人には、
値段が高くても夜に行って下さい。
食玩と同じで、料理はおまけ、グリが本体みたいな扱いでもいいです。
絶対に夜に行って下さい。
と迷わずおすすめするレベルです。
私は次回行くことがあったら、間違いなく夜に行きます。
では、まずは当時の朝食からご紹介します。
朝食(現在はブランチ)
現在はブランチ営業で簡易的なコースとなっておりますが、この当時はまだ朝食のセミビュッフェスタイルで運営されておりました。
朝、パークにスーパーアーリーインで入園した後、一通りDPAとスタンバイパスを取得して散歩したら、あっという間に朝ごはんの時間です。
3階ロビーフロアの横にあるレストランの入り口を訪れました。

入り口には、ちょっとした植物と左手にワインセラー。

さらに、お正月ということもあって御神酒が振る舞われました!
当日、寝正月を計画しており車に乗る予定が皆無な私は迷わず御神酒をいただく事にしました。

レストランの中央には立派なビュッフェ台が鎮座しており、左手にはトイレもあります。
そんな中、キャストさんに案内されながら席に向かいました。
当時の朝食メニューです。
6,500円のセミビュッフェとべッラヴィスタラウンジより高価なために少し悩む値段ですが、またとない機会ですので迷っている暇はありません。
嫁さんは子牛のブランケット、私はオマール海老をチョイス。
ビュッフェ台には飲み物や前菜、パンやヨーグルトなど様々なものがありました。
種類はそこそこありますが、当然洋食に偏っています。

「やべ、ビュッフェから取って来すぎてしまった・・・」と思いましたが、とても美味しくてペロリと食べてしまいました。

さらに、のんびりと朝ごはんを食べているとシェフさんが焼きたてのクロワッサンをもってきてくれました。
これも非常に美味しかったのを覚えています。

嫁さんのメイン料理、「子牛のブランケットと生姜ピラフ」です。
横にある半熟卵も付け合わせですが、嫁さんはよく焼かれた卵でないと無理なのでそのままペロリと食べてしまいました。

私のメインであるオマール海老とホタテ貝のポワレ。
海老がぷりぷりで、「うまい、うまい!」って言いながら食べてました。

朝食の時間にも「ダッチェスさんのご友人」と会う機会はありますが、時間も短くパークでのグリーティングとさほど変わりはありません。
ぼんやりと朝のファンタジースプリングスを眺めながら朝食を終え、部屋へと戻って行きました。
夕食

夕方からパークで遊び、お腹がぺこぺこになった私たちは2人仲良くホテルの前まで帰って来ておりました。
当日(元旦)はファンタジーシャトーの宿泊ですが、グランドシャトーのCO日という事もあってグランドシャトーゲートウェイから難なくパークを退園できます。
その日にグランドシャトーに泊まるゲストたちを羨ましそうに眺めつつ、レストランに向かいます。

入り口で名前を伝えると、キャストさんに導かれてレストラン内に入りました。
ディナータイムはスマートカジュアルのドレスコードがある事もあり、みんなお上品でお金持ちに見えます。
「大丈夫かな。場違いじゃないかな」なんて囁き合いながら、嫁さんと2人で震えてました。
なお、インペリアルバイキングサールでも、ニューヨークグリルでも、チャイナブルーや八坂でもお構いなしにジーパンだった嫁さんも、珍しくドレスコードを守っています。

席について一息つくと、キャストさんがご挨拶をしてくれます。
そしてその時・・・一つの情報を教えてくれました。
「あらじふ様、本日は以前お問い合わせのあった“シルヴァラード・ファンタジア“の在庫がございますがございます。お飲みになられますか?」
これを聞いた時の私の心境たるや、
( ゚д゚)???
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚)聞き間違えた?
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚ Д゚) あ、あるの!?
もう、まさにこれです。
嘗てはマゼランズにもありましたが、現代の日本ではクラブ33かリベリュールでしか飲めなくなっています。
ウォルトディズニーの娘さん(でしたっけ?)のワイナリーで生産されている有名なワインですね。
「お好みではないようでしたら、「スカイウォーカー」もございますよ」
こ、このキャストさん・・・的確に私の好みをついて来やがる!
シルヴァラード・ファンタジアはパークづくしだった我が家の2024年を象徴するかのようなワインで、是非飲みたい一杯でした。
ですが、ここで一つ問題が発生します。
うちの嫁さんは下戸で、私もそれほどお酒に強くないのです。
もしこれが初日であれば、「元旦は寝正月だし、持ってきて!」と気前よく言えました。
しかし、時刻はすでに元旦の夜。翌日は車を運転して帰る日です。
このワインを楽しめるのは、ディナーの時間と早朝の短い時間しかありません。
確実に残るーー!! この2万円超のワインが半分近くは残る!!
そう思い、多大に迷った結果、もったいないお化けが出ると思って泣く泣く諦めました。
仕方ないので私は普通のグラスワイン、嫁さんはジュースをオーダーして、コース料理のスタートです。

このレストランのアペタイザーは本当に美しいですね。
ハンディフードとのことなので、指でつまんでペロリと食べてしまいました。
ここのお料理は一品一品がとても美味しい上に美しいので、食べるのも少し躊躇してしまいます。
あらじふはフランス料理の食べ方も怪しい人間なので、味の感想は割愛します。
次々と美しい料理が来て、ウェイターさんに食べ方を聞きながら丁寧に食べて行きます。
どれも美味しくてほっぺたが落ちそうでしたが、私たちは特に4枚目の泡のデザートが最高に気に入ってました。
食べている途中で朝食の時同様に「ダッチェスのご友人」からご招待をいただきます。
そして、先述しましたが夜リベリュールのグリーティングは素晴らしいの一言です。
写真をたくさん撮れる上にご友人と触れ合う時間も長く、私も嫁さんも子供のように大はしゃぎ。
2人ともニコニコ笑顔で席に戻りました。

席に戻ると、そこにはチョコレートが置いてありました。
これでコース料理は終わり、という合図だと感じ取った我々はおかわりしたワインやジュースを飲みながら、ぽりぽりと美味しく平らげます。

我々の予約の時間が遅かった事もあり、その頃には他のゲストは見当たりませんでした。
せっかくなのでキャストさんに許可をとり、窓辺に行かせてもらいます。

夜、誰もいない魔法の泉を2人でのんびりと眺める。
そうしているだけで、のんびりと過ごした1日の思い出がゆっくりと蘇っては消えて行きました。
「そろそろ、部屋に戻ろっか」
部屋に戻れば、もう今日はグランドシャトーに戻ってくることはできません。
後ろ髪を引かれる思いは多大にありましたが、嫁さんと手を繋ぎながらぼんやりとレストランを後にしました。
「おやすみなさいませ、あらじふ様。
またのご来館をお待ちしております」
グランドシャトーを後にする際、レストランとフロントのキャストさんが礼をして見送ってくれて。
我々は「美味しかったね」「また行きたいね」なんて言い合いながら、部屋に戻って行きました。
では、次は少し時間を遡りますが、この時に体験したグランドシャトーでの寝正月をレポートします。
最高の寝正月(連泊時の特典説明を添えて)
時刻は12時を少しすぎたあたり。
いつもであれば、「チェックアウトだー! 帰るぞー!」などと大騒ぎして部屋を後にしている時間。
私は、そんな元旦の慌ただしい時間に、あろうことかお酒を飲みながら部屋のベランダでのんびりしてました。
・・・当然ですが、不法占拠しているわけでもゴネているわけでもありません。
連泊で部屋移動を行う際、部屋にいるなら1泊目の部屋を使っていい
このルールを活用したのです。
私のこの時の旅程は、グランドシャトー → ファンタジーシャトーという変則的な梯子連泊。
事前にホテルに確認済でしたが、この形でも「ファンタジースプリングスホテルの連泊」として認可してくれるとのこと。
そうすると、自然とどうすればその特典を最高に活用できるかというふうに頭が働きます。
1泊目がグランドシャトーなら、その部屋を通常より長く使えるチャンスがある。
2泊目がベイサイドやエントランスサイドみたいに部屋数が多い場合、すぐに部屋の準備が終わり、早ければ12時には移動できる可能性があるだろう。
(ホテルの性質上、早期チェックアウトするゲストがいるための予想)
逆に客室数が少なく、ゲストが早期チェックアウトを惜しむような部屋が2泊目の場合は?
うまくいけば、15時の正規チェックイン時間まで、グランドシャトーに滞在可能なのでは?
そして、それを思いついた頃には手元にグランドシャトーの年越し宿泊だけではなく、元旦の「スプリングスサイド デラックスバルコニールーム」の予約が手元にありました。
旅行費は大幅に嵩むけど、手札としては最上。賭ける価値はある。
乗るしかない、このビックウェーブに!!
そう思い、グランドシャトーのハッピーエントリーで散歩だけして、朝食を食べたらそれからは部屋で寝正月を堪能しておりました。

時々外の景色を眺め、少し眠くなったらベッドに戻り、天井画を眺めながらぼんやり。
キャストさんは「お部屋の準備ができたら電話でお呼びしますね!」と言ってましたが、時にはいつ連絡が来るかヒヤヒヤしながら、時にはそれを忘れて昼寝しながら連絡を待ちました。
我が家は他ブランドでも年内に何泊かして正月にチェックアウトすることが多かったので、こんなにのんびりしたお正月は数年ぶりでした。
時々お菓子を食べたり、少し話をしたり、交互に景色を眺めに行ったりとのんびりと邸宅での時間を満喫します。
しかし、そんな時間にも終わりはやって来ました。
14時半頃、無常にも部屋の電話機が鳴り始めました。
「このままここにいたいでござる・・・」
「帰りたくないでござる・・・」
という思いはありましたが、ルールが定まったゲーム盤の上で遊んでこその旅道楽。
キャストさんに荷物をまとめてある旨を伝えると、どうやらファンタジーシャトーまで一緒に荷物を運んでくれるとのこと。
嫁さんと2人でのんびりとキャストさんの到着を待ちました。

嫁さんと、カートを引くキャストさんと3人でのんびりと廊下を歩き、ファンタジーシャトーに向います。
「私、あちらの棟に行くの初めてなんですよ!」
と少し興奮気味のキャストさん。
しかも、泊まる部屋はスプリングスサイドですぜ。えっへん。

グランドシャトーのキャストさんを引き連れているだけあって好奇心の面でしばしば見られつつ、無事部屋に到着しました。
グランドシャトーは豪華で特別な滞在という感じでしたが、こちらに来ると実家のような安心感です・・・
興味津々という感じで部屋を見渡すキャストさんに手伝ってもらって荷物を置き、お別れをしたら冷蔵庫に飲み物を詰めて行きます。

グランドシャトーで無料だったドリンクがたくさんあるので、冷蔵庫が大変賑やかなことになりました。
これも連泊時の利点の一つだと思います。

窓辺で飲むグランドシャトーのワインは最高だったぜ。
この日はこんな感じで寝正月を楽しみ、夕方になってからようやくパークに遊びに行った感じでした。
次は、書くか悩みましたが・・・グランドシャトーの宿泊特典に関する記事です。
シン・グランドシャトー宿泊特典解説
これは書くつもりなどなかったのですが、これを書いている2025年8月19日にXの方でグランドシャトーに関して批判が集まっているので急遽加筆してます。
ビックバンドビートが9月30日に終了するに際し、その日のグランドシャトーの特典で最終回の公演を観れるかが抽選になっている・・・というものです。
私の見解を正直に申し上げると、「いや、昔からそうだよ??」としか言いようがありません。
これに関して、ホテル側の説明不足が要因と思われます。
我々のようにホテルに泊まったことがあり、アンケートメールを見て疑問を感じ、ホテルに問い合わせた人間なら、ホテル側の処置は何ら疑問を感じる点はありません。
とはいえ、グランドシャトーは安くても30万円以上と非常に多くの宿泊費が発生するホテルです。
このホテルは説明不足な点や隠れ特典があるので、せっかくなのでこれを加筆してこの記事は終わりといたします。
アトラクション利用券
1部屋で8枚配布。(有料で追加可能)
チェックイン、チェックアウト日の両日でチケットに記載されているアトラクションにファストパス扱いで乗れます。
この券のいいところは、大体のアトラクションで使える上にバケパやDPAと違い時間指定がない点です。
そのために予定を好きに組み替えることができ、「夕飯までの時間も少し空いたし、いっちょソアリン乗りますか」なんて普段はできないムーブもできます。
これは両日で8枚のため、両日で4枚ずつでも、1日で8枚まとめて使ってもいいので使い勝手がいいですね。
問題は次です。
ショー鑑賞券
1室4枚(有料で追加可能)
キャンセル期限を超え、10日前くらいになるとグランドシャトーからアンケートメールが来ます。
ショー鑑賞券に関しては実際にショーの枠を抑えるため、ショーの予約が必要なのですが、アンケートメールには、
第一希望:
第二希望:
第三希望:
という形で希望のショーの名称と回数を記載するよう求められます。
当時、我が家はまだマジミュを見たことがなく、今回の滞在で見ることが一つの目的でしたので、速攻でホテルに電話しました。
幸いなことにグランドシャトーにすぐ電話がつながり、詳細を確認します。
そこで確認できたことは、
①各回、グランドシャトーの確保している席がある。
②宿泊するゲストの希望を見て、ホテル側でその枠に各ゲストを割り振っていく。
③期待に添えない場合もあるので、ある程度時間に余裕を持ってくれると嬉しい
というお話であり、我が家は
①大晦日にマジミュを観たい。ホテル側で良い席を調整しやすい時間があれば合わせる
②マジミュが取れたら、元旦は遅めの時間にBBBが取れると嬉しいけど時間は問わない
という形で交渉しました。
結果、我が家はマジミュを無事見ることができ、

ビックバンドビートも、Eブロックのセンター付近のとても良い席で見ることができました。
今回の問題は、このBBBの最終日最終公演にあまりにも多くの人がリクエストする可能性があるために発生したものと思います。
いつもであればランドのクラブマウスビートやマジミュ、シーでもBBBだけでなくドリームステイクフライトなどのショーに分散するはずの希望の大部分がBBBに集中するでしょう。
長いショーの最終回。見送りたいのが人情ですので、とてもよくわかります。
ですが、グランドシャトーの持っている枠はおそらく10〜20席程度です。
最終日5公演でも50〜100席程度と仮定しても、その席を100部屋(CI、CO日の兼ね合いで両日2倍の部屋数の需要が存在しています)で奪い合えば、オーバーフローして当然でしょう。
もっと前から、しっかりとこの辺をウェブサイトでアナウンスしてればよかったのにね・・・
しかも、席数は公言してないからあくまでも予想なんですよね・・・こわ・・・
ハッピーエントリー(弱体化?)

グランドシャトーの特典といえば、30分早く入れるスーパーハッピエントリー(仮名)。
普通のハッピーエントリーよりもさらに15分早く入れれば、無人のアレンデール城はもちろん。

ファンタジーシャトーの宿泊者の皆さんが待っているのを眺めながらドヤ顔できます。
資本主義ってこういうことなんだろうなぁ・・・なんて思ってたんですが。
なんと、9月1日からメインエントランスの周辺工事に伴い、5〜15分早く入れる感じに変わる、とのこと。
しかも、ミラコスタやファンタジーシャトーと同じ時間になるという報せがきております。
最大の疑問として、「これは周辺工事が終われば元に戻るのか」「恒久的な処置なのか」のどちらなのかという点。
30分アーリーってプレビュー期のFSホテルハッピーエントリーを体験できる唯一の方法だったので、これが無くなるともうあの快適性はお金を積んでも実現できないということになりますね・・・
これに関しては続報を待ちたいです。隙を見て加筆修正します。
何故かレストラン予約してくれる
こんなふうに言われた読者賢君は「?」と疑問符が浮かんでそうですが、言葉の通りです。
グランドシャトーですが、何故かレストラン予約をしてくれます。
(2024年12月末の時の情報です)
おそらくはファンタジースプリングス開業直後の黎明期に新レストランの予約をみんなとれず、ホテルが代行で予約してくれていた頃の名残と思うのですが・・・
・ファンタジースプリングスホテル内のレストラン
・パーク内のレストラン
・パーク内のショーレストラン
などで予約をとってくれます。(事前連絡必須/確定不可)
具体的には、
リベリュールの予約が取れなくても最低一枠を確保してくれる
→最低保証、マジ助かる
グランパラディラウンジが予約できない時、隙を見て席を確保してくれる。
→同じホテルだから、これはまあわかる
アレンデールロイヤルバンケットが予約できない時、隙を見て席を確保してくれる
→同エリア内だし、経緯を考えればまだわかる
ホテルの確保している席が空いていればブルーバイユー行ける
→そこ、ランドなんだけど・・・
ホテルの確保している席が空いていればショーレストランのA席が確保できる
→もう、訳がわからないよ・・・
という化け物のような特典が年末年始にあり活用しましたが、ウェブサイトには一切記載がありません。
ちなみに、私はレインボールアウとブルーバイユーの席を確保してもらうつもりだったのですが、ブルーバイユーは夜の時間が合わない+席が海辺などリクエストできないので断念しました。
利点:宿泊予約特典のトラベルバッグに掲載されない
(つまり、グランドシャトー予約枠と宿泊予約特典で同一の時間帯に複数の予約が可能)
欠点:時間や席の指定は不可能。予定があって枠が空いてれば使える
これに関しては完全に「知っている人がひっそりと使っている」サービスなので、いつまでやるかももう終わっているかも結構謎です・・・
気になる人は是非電話で確認してみてくださいね。
グランドシャトーゲートウェイ

グランドシャトーゲートウェイはパークとホテルを直接行き来できる最高の施設ですが、一つ欠点があります。
場所が狭い+回転率がそこまで高くないので、開園直後は列が上の写真の位置・・・3階の廊下まで伸びます。
FSエントランスは大体8時になる前に並べば数分で入れるって感じですが、こちらはもう少し早めに来たほうがいいと思います。
ゲート前→エレベーター前で少し折り返し、3階という形で展開していくので、我が家みたいにうっかりと直前に行くと、30分前に入園できるはずなのに10分くらいロスした・・・なんてことになりかねません。
可能なら7時半くらいには並んだほうがいいのではないかと思います・・・
最後に ダッチェスを探して

2泊3日、のんびりと寝正月も堪能しましたので、正直にグランドシャトーに関しての私の所感を述べさせていただきます。
このホテルは、「まだ宿泊費ほどの価値を示せていない」というのが私の率直な感想です。
そして同時に、「将来的に、ソフト面が価格に追いつけば期待大のホテル」とも思っております。
詳細は伏せますが、この時の滞在も大晦日に色々とあった関係で一度激おこぷんぷん丸になってしまい、夕方時点でチェックアウトして一度家に帰るか本気で考えた程でした。
なお、それに関しては気分転換で伺ったグランパラディラウンジでいつも通り最高の接客をしてくれるキャストの皆様に癒されて機嫌を持ち直すことができましたし、リベ夜で「ダッチェスのお友達」に会って凄く嬉しかったので良い思い出に変わりました。
ハードは素晴らしい反面、ソフトは開業したてのホテルらしくまだ未完成と思える部分が多々あります。
その中でも顕著なのが、「部署間の連絡が弱い」「様々な面での経験不足」の二つに尽きると思います。
フロントさんに伝えて依頼したことが、客室係さんにうまく伝わってない。
もしくはレストラン予約さんに伝わってない。
こういう連絡不足が随所随所目立ち、客の立場として「なんでこのレベルの価格のホテルでそれができないねん」と不満につながります。
逆に、ハードが素晴らしいホテルなのでソフト面が整ってくると、一気に化けるだろうなという期待もあります。
非常に高額なホテルですので、次に行くのは何年も先のことになるでしょう。
その時、またあの扉を潜った際に今度はどんな思い出を作ってくれるのか、非常に楽しみです。
その頃にはどれだけ素晴らしいホテルになり、逆に「高いお金を払ってよかった! むしろ安い!」と思わせて欲しいと思っております。
では、今回はここまでです。
次回の「至福のグランパラディラウンジ特別営業」的な記事でお会いできたら嬉しいです。