【この記事の対象者】
・よく外資系のホテルに泊まるけど、コンシェルジュさんを活用したことがない
・今度観光に行くんだけど、いいお店とかを調べるのが面倒くさい。
・今度ちょっといいホテルに泊まるし、快適に滞在したい
※コンシェルジュさんに頼むのは「もう予定変更しないこと」だけにしましょう!
何度も変更することになると迷惑かかりますし、とても心苦しくなります!
※高級ホテルのブランド別概要とかはこちら
前章・アメリカでコンシェルジュさんに助けてもらった話

当ウェブサイトで紹介しているような高級外資系ホテルには大抵、コンシェルジュと言われるスタッフさんが常駐しています。
ホテルによってはフロントにいらっしゃったり、クラブラウンジしかいらっしゃらなかったりとマチマチですが、中堅どころ(ヒルトン、インターコンチ)くらいからは何人かいらっしゃいます。
このコンシェルジュサービスは国内だとあまり活用している人を見ることがありません。
クレジットカードとかだと時々使っている人を見ますが、ホテルのコンシェルジュさんに頼っている人は本当に見ないです。
非常にいいサービスなのに、もったいないな・・・と良く思っていたので、今回は私がコンシェルジュさんに依頼したりするときの方法とか、何をしてくれるかを簡単にご説明します。
この記事は初心者向けですので、コンシェルジュさんによく依頼する中級者以上の人はニマニマしながら読んでください。
まず前書として、私がコンシェルジュサービスを活用するようになったキッカケをご説明します。
数年前、シュルツミュージアムに向かうべくサンフランシスコのリッツ・カールトンに滞在していました。
滞在は到着してからサンタローザに向かうまでの1日と、サンフランシスコに帰ってきてからの1日で計2泊。
正直、当時は安心を買う意味でインターコンチネンタルよりもリッツ・カールトンのがいいべ、くらいの気持ちでリッツ・カールトンに滞在してましたが、結果として大正解でした・・・
なにせ、馬鹿あらじふが寝坊して乗るはずのバスに乗り損ねたのです。
これには私もそれはもう大慌てでした。その時はシュルツミュージアムを訪れるのが旅の目的だったのに、一気に日程が崩れたのです。
幸いホテルをまだチェックアウトしてなかったので、フロントで慌てながらも違うバスを予約しないと・・・でも、着いたら美術館閉まってるかもと思いつつ半泣きで調べていると、私の様子に気づいたスタッフさんが近寄ってきます。
「お客様、何か困ったことがありますでしょうか?」(確か原文まま)
少し文法がおかしい流暢な日本語でスタッフさんが話しかけてきました。
(帰ってきた後に聞いたところ、日本に数年留学してらしたそうです。関西弁で話されてました)
そこで、「サンタローザに行きたいこと」「今日は別の宿をもう予約していること」「バスに乗り遅れたこと」を日本語で伝えます。
チェックアウト数分前にも関わらずすぐにコンシェルジュさんをよんできてくれて、通訳して色々手伝ってくれました。
コンシェルジュさんは「何時に着きたいか」「移動費の予算」「どこの宿に泊まるのか」を丁寧にヒアリングしてくださり、私はそれを別のスタッフさんを介して日本語で伝えるだけで済みました。
すると、すぐに予算内のサンタローザ行きの飛行機を手配してくださり。
さらに事情がわかっているタクシーが気づけば入り口におり。
なぜかまだ買っていなかったシュルツミュージアムのチケットの予約が完了。
行きのバスはなぜか返金されており。
極め付けにその日に泊まったヒルトンのスタッフは全ての事情を理解してくれていました。
おかげで私は旅程をほとんど変えることなく快適な旅行を続けることができました。
今思えば、「流石はリッツ・カールトンのスタッフ・・・」って印象ですね。
流石に普通のホテルではここまでのことはしてくれないと思いますよ。
私は外国でチップを「お年玉袋」に入れて渡すのですが、二人ともとても喜んでくださいました。
前書が少し長くなりましたが、上のやりとりに概ねコンシェルジュさんとやりとりするときに気をつけるべきことが詰まっています。
この時は相手が超一流だったので全てヒアリングしてくれましたが、本来ならば、しっかりとポイントを念頭に置いて依頼を出さなければいけません。
では、本編へと参りましょう。
コンシェルジュさんに依頼できること
1. レストランの予約や検索(ホテル内外問わず) 2. 付近の観光地の情報 3. 桜、紅葉など時期もののリアルタイム情報 4. 交通機関や催し物のチケットの手配 5. アクティビティの参加依頼 6. 郵便(送料は依頼人持ち) 7. お土産物の選定など 8. 誕生日など祝い事のオプションの手配
あくまでも一例ですが、コンシェルジュさんには上のようなことを依頼することができます。
情報の精度は担当したコンシェルジュさんの実力と、あなたの伝え方に依存します。
私が最も使うのは「情報収集全般」です。
紅葉を見に行くなら、紅葉のリアルタイムな情報を。
付近にある良さげなレストランや、地元の人が進めるお土産の購入。
手数料はかかりますが、新幹線のチケットなども代理で購入してもらえます。
ビジネス利用の人であれば、取引先さんへのお土産や必要書類のプリントとかもしれもらえますね。
ポイント1・目的と要望を明確にする

一番重要なことですが、まずは目的と要望を明確にすると言うことです。
時々、「この辺に美味しいお店ない?」とかそう言う聞き方をしている人がいますけど・・・
もしそう言う感じの聞き方を誰かにされると、言っているご本人も困ると思います。
コンシェルジュさんならそこから上手くヒアリングするでしょうが、中堅くらいだとそこをうまくできない人もいるので、質問の仕方に気をつけましょう。
上の質問をしたい場合、具体的に決めておくポイントは「何を食べたいか」「どう言う要望があるのか」です。
海辺で魚介類が美味しい場所なら、「お刺身」「お寿司」とか、沖縄みたいに郷土料理があるなら「沖縄料理のお店」とか。
要望の面では、「予算がどれくらいか」「味重視か」「利便性重視か」とかそんな感じです。
観光地に行く場合、私は毎回コンシェルジュさんを活用します。
「ホテルから車で30分以内で行ける牛ステーキを食べれるお店を探してます。予算は一人1万円です」
こう言うふうに伝えると、スタッフさんは色々と調べつつ親切丁寧に教えてくれるものですよ。
他には、
「胃薬が欲しいので薬局を探しています。近くの薬局を教えてください」
「タンナファクルーっていう沖縄のお菓子を探しています。近くにある売っているお店を調べてください」
「東武ワールドスクウェアに行きたいですが、どう行くのが一番手間がかかりませんか?」
赤文字がその時の目的で、青文字は要望です。
胃薬を買うのが目的で、近くの薬局で買いたいが要望ですね。
これを決めておくだけで、ヒアリングの時間がなくなりとてもスムーズにことが進みます。
また、ここまで決めておくとその分野に詳しいスタッフさんを呼んできてくれることもあります。
コンシェルジュさんならそこまで察してくれて当たり前! と思う方もいるでしょうが、相手も人間である以上、コミュニケーションは大事です。
明確な伝え方を心がけ、相手に十全の働きをしてもらうよう心がけるのが大事だと私は思っています。
ポイント2・あなたの時間を削減しよう
私がコンシェルジュさんに依頼する時に一番よく頼むのは、「私のすべき仕事の委託」です。
こういうと少しピンと来ない人もいると思うので、箇条書きで記します。
1. 繁忙期の新幹線、もしくは飛行機の予約 2. 会社へのお土産の選定 3. 必要な書類のコピーと簡単な梱包 4. 行く予定の観光地(特に時期物)の正確な情報 5. レストランの予約
私がよく使うのはこう言ったことです。
レストラン選びとかは選ぶことが楽しいので、選ぶまではいつも自分でやります。
あなたが1ヶ月前に新幹線を予約しないといけなかったり。
お世話になった人へのプレゼントを選びたいけど、買いに行く暇がなかったり。
桜や紅葉などの開花情報を正確に知りたかったり。
ホテル内・外のレストランを予約したい時、コンシェルジュさんに頼むと楽ですよ。
この依頼をすることにより、
1. あなたが1ヶ月前から新幹線を予約する手間 2. お土産を考えたりする手間 3. 紅葉、桜などの状況を調べる手間 4. 複数のレストラン予約を管理する手間
以上の仕事を委託できます。
私はよく「会社へのお土産で、予算5000円くらい、人数十数人。みんな和菓子が好きです」とか条件を言って探してもらったりしてます。
帰る頃には用意してくれてるんですごい楽です。
ちなみに、事柄によっては国内外問わず手数料の支払いが必須ですのでご注意ください。
日本の方がアメリカより手数料高いイメージですね・・・
あらじふみたいにコロコロと予定を変える人はあまり相性が良くない気はします。
色々頼りはするんですけど、実際に実行するのは少しレアなんですよね・・・
当日は100%頼り切るんで、最近は当日しか頼らないようにしています。
ポイント3・ピンチの時にこそ頼ろう
これは私の経験則ですが、コンシェルジュさんは自分がピンチの時に頼ると凄く力になってくれます。
沖縄で熱が出て病院に行きたかった時、コンシェルジュさんが外来医を連れてきてくれたり。
台風で飛行機が飛ばなくなって延泊するとき、手続きや料金を手早くまとめてくれたり。
高速バスに乗り遅れた時、飛行機とタクシーを手配してくれたり。
ポイント2までの依頼事項を頼むことに抵抗がある人でも、ピンチの時は頼ってみることをお勧めします。
上でも書きましたが、コンシェルジュさんの実力は原則的にホテルの質と比例します。
あなたが泊まっているホテルが高ランクであるほど、この時の対応の質も変わります。
そして、これも高級ホテルの料金に含まれている要素です。
もしそこで彼らに助けてもらえたら、また是非そのホテルを訪れてあげてください。
日本ではチップ文化がないので、それが一番いいと私は思っています。
コロナが終わったら、私も是非、サンフランシスコのリッツカールトンを再び訪れたいと思っています。
最後に

すっごい当たり前のことしか書いていませんでしたが、今回の記事は以上になります。
日本ではあまり馴染みがありませんが、コンシェルジュさんはホテルの顔の一つ。
そのコンシェルジュさんがいるからそのホテルに行く、という人もいるぐらい重要なポイントです。
そんな彼らを頼りながら、より質の高い滞在を目指してはいかがでしょうか?
では、また別の記事でもお会いできたら嬉しいです。