※本記事はパーク内の写真が一切登場しませんのでご注意ください
【この記事の対象者】
①過去にあったレアなバケーションパッケージプランを知りたい
②オープン前のファンタジースプリングスホテルに興味がある
③今暇な人
前書・あの日、何があったのか

「ファンタジースプリングス」プレビュー付き 2Days。
嘗て、2024年5月26日〜31日のみの5日間で実施されたバケーションパッケージのプランです。
このプランでは「1日目にランド、2日目にシー」で、普通のバケーションパッケージ同様に色々とお得なチケットがつくプランです。
しかし、特筆すべき事項として、
・オープン前の新エリア「ファンタジースプリングス」で遊べる ・オープン前の新ホテル「ファンタジースプリングスホテル」に泊まれる ・ファンタジースプリングスにハッピーエントリーで入れる
という、とんでもない特典が付与されていたのです。
初めてこのプランを知った時、私も例に漏れなく「オープン前に泊まれる・・・だと!?」と戦慄しました。
クラブ33の予約特典を喪失してからパーク熱はすっかりと鳴りを顰めてましたが、この特殊なプランは数年間ぶりに眠っていたパーク熱をゾクゾクと取り戻していきました。
しかも、期間に誕生日がある。これは、もう、運命だろう、と!
そして、この宿泊プランに挑むこととなりましたが・・・道のりは、あまりにも過酷なものでした。
何せ、私がこのプランを知ったのは1月後半・・・このプランが販売開始してから1ヶ月が経っておりました。
枠は、わずか5日間のみ。それをキャンセル拾いで獲得しないといけないのです。
正直・・・一つ前のハバグラの記事の時よりも、はるかにきつかったです。
・朝起きたらキャンセル拾い
・ご飯食べてる時はキャンセル拾いしながら食べる
・電車移動時はキャンセル拾い
・嫁さんとごろごろしてる時もキャンセル拾い
・動画やテレビ見ながらキャンセル拾い
・歯磨きしながらキャンセル拾い
・・・お分かりになっただろうか?
そう、「仕事」「風呂」「歩いたり運転中」以外は概ねキャンセル拾いしてるのだ。
(当時の上司との飲み会でも普通にキャンセル拾いして呆れられてました)
そして、それほどの狂気がないと越えられない壁だったと思っています。
5月初旬、前述したハバグラ滞在も終わり、ファンダフルプレビューも当たり、手持ちの予約はランホのコンタレ7ツイン。
「プレビューバケパ、全く取れないし・・・そもそも空きとか4ヶ月で2回しか見たことないし・・・
今の予約もかなり強いし、これでいいかなぁ・・・」
そんなふうに諦めかけた頃。朝ごはん時に、その時は突然やってきました。
親の顔よりも見慣れつつあった満室の表示から一点、「ファンタジーシャトー ローズコートサイド」の文字が見えたのです。
見た瞬間に総毛立ち、まだ若干寝ぼけていた頭が一瞬で覚醒しました。
ですが、反射神経とは恐ろしいもので、あろうことかいつもの習慣で予約画面を更新してしまったのです。
・・・正直に申し上げて、この時点でもう泣きそうでした。
「嘘!?」「やばいやばいとられるとられる」「なんで更新してんだ、私のばか!」
と頭の中は大賑わいです。
少ししてロードが終わっても、幸いなことにローズコートサイドの表示は消えておりませんでした。
そこで、とても慎重に画面をタップし、予約ボタンをクリックできたのは・・・きっと、ハバグラという困難の山を超えてきた経験があったからでしょう。
予約のボタンを押し、画面の真ん中でロードを表す表示が始まりました。
「お願いします・・・お願いします・・・」
ベッドの上でうつ伏せになり、祈るようにロードが終わるのを待ち・・・初めて、いつもの赤いメッセージウインドウではなく、バケーションパッケージの予約画面に遷移しました。
ーーホテルの予約が取れて叫んだのは、多分、あの時が最初で最後だったと思います。

そんなわけで、その日から滞在するまでの3週間超、私の予約画面にこの表示が現れました。
もう、こうなると上司に怒られてもへっちゃらです。しょんぼりしても、この画面を見ると気持ち悪く「ウェヘヘ」と笑ってしまいます。
そして、これ以降で新規の枠を見つけることはできませんでした。
キャンセル期限日も出現せず、この一枠こそが、まさに一期一会だったのです。
この記事から、もうお得な情報が得られることはないでしょう。
新エリアがオープンした今、この体験は、歴史にも刻まれず「存在しなかった1日前」に成り果てました。
それでもよろしければ、不出来な歴史小説を読むような気分で、記事を読み進めていただけると幸いです。
あの日、魔法の泉のほとりで、何があったのか。
波乱続きの前日譚

とてつもなく膨大な時間と、20万円を超す大金を払って、私はようやく誕生日にオープン前のファンタジースプリングスホテルに泊まる権利を得ることができました。
しかし、そこから先は波乱続きでした。
ホテルのお客さんだけへの新エリア開放かと思えば、ファンクラブの人も入れたり。
あろうことか、我々よりも10日も早く一般のお客さんに事前通知なしで新エリアを開放したり。
しかも、新エリアを楽しみたい台風さんが同時期に来訪したり。
先ほど申し上げたように頑張って予約を取り、前払いで旅行代金を払っている我々の心境は穏やかではありませんでした。
「これ、本当に楽しめるのか?? 大金払ってるのに、我々よりも先に普通の人も入れるなんて・・・」
当時、私は何人かのプレビューバケパ仲間と相互フォローを結ばせていただきましたが、時々そんな会話をした覚えがあります。
当時、多くの「同期」が不安だったと思います。
ですが、結果から言いますと。
「きっと、一生忘れない」と思えるほど、素敵な体験でした。
ホテルに到着〜館内散策
前泊のアンバサダーホテルを後にし、我々は車でぐるっとリゾートの周りを回って、そこに辿り着きました。
当日は、告知がなかったものの新エリアが開放されていることを多くの人が知っており、パークの方には車が数珠繋ぎにつながっています。
そんな中、我々の車はまだオープンしていないホテルの中に入っていきます。
それを見ていた周りの方々の心境たるや、どのような形だったのでしょうか?
一方、私も嫁さんも、着いた瞬間に「ここがーー!!」と息を飲みました。
当日は台風がまだ少し残っていた影響で曇っておりましたが、それでもその雰囲気は圧倒的でした。
私が乗る車が迷いなく中に入っていくと、写真中央の子屋からキャストさんが降りてきました。
「お泊まりのお客様ですか?」
車の横までやってきてキャストさんが名簿を確認してくれます。
フルネームを伝え、念のために予約画面も見せると、キャストさんは笑みを浮かべたままエントランスと駐車場の位置を教えてくれます。

今でこそ多くのゲストを迎えるこのパーキングは、この時はまだしんと静まり返っていました。
この時期にグランドシャトーを訪れるゲストはいないため、こちらを利用するゲストはいません。
我々も遠目に見るだけでした。

この時間に来訪していたゲストは私たちだけでした。
今でこそ人の溢れるこのエントランスにも私も嫁さんしかおらず、1組の客に対して2人のベルデスクのキャストさんが対応してくれます。
氏名を伝え、預ける荷物を渡し、駐車場の位置を再確認。
この時は初回ということもあり、2人で一緒に駐車場に向かいました。

当時、駐車場は入り口近くの2列くらい、しかも各列は半分くらいしか埋まっていませんでした。
「・・・稼働率が低いとは聞いてたけど、本当にこれだけしかいないのか!」
事前にプレビュー仲間からホテルの稼働率は2〜3割程度と聞いてましたが、ガラガラの駐車場を見て度肝を抜かれた気持ちでした。
朝早いにもかかわらずこの時間に立ち寄るゲストは私たちだけで、このように車道の真ん中に立っても車どころか人すら来ません。
(今は車がガンガン通るから、やめましょうね)
車を降りて最低限の荷物を取り、写真を撮りながらホテルへと向かいます。

パーキング側のホテルエントランスに着いた時、不思議と2人ともはしゃいだり興奮はしませんでした。
「着いた・・・」と、嫁さんが呟いたのだけは覚えています。
入るなり、厳かなアール・デコ様式。
華やかな中にも上品さがあり、こういった華やかな感じが好きな嫁さんはここで既に目を輝かせておりました。
この階は入ってきた入り口の横にトイレ、向かい奥の扉がランドリーと中々隙がない構成で、車中泊の方にも便利だと思います。
エレベーター内も、とても華やかで上品な様式。
姿は見えませんが、この館の主人に仕える執事さんが、声だけで我々を案内してくれます。
3階、ロビーフロアでおりました。

本当に、信じられないほど空いている3階エレベーターホール。
今なら人が途切れることはありませんし、パーク閉園前後は長蛇の列ができます。
当日はパーク閉園の時間でも人なんてほぼ見かけませんでした。
そこから少し進めば、
エレベーターから右手には圧巻の孔雀。
左手には、厳かな藤の花。
美しすぎる吹き抜けに、嫁さんと2人で圧巻されておりました。
朝の遅い時間にも関わらず、他にこの道を通るゲストはなく、当然のごとく貸し切り。
遠くにいるキャストさんが穏やかな笑顔で見守ってくれていました。

客室棟からロビー棟への廊下。
ロビー棟についてすぐ左手が売店(コンビニ)で、右手がトイレになってます。
ホテルの装飾が綺麗だったり可愛かったりして、2人して「やばい、やばい、すごい、すごい!!!」なんて言いながら歩いてます。

廊下を歩き続けると、急に内装が変わります。
ライトのお花のかわいさがすごいだけじゃなく、装飾が少し豪奢になっている気さえする・・・

ホテルのフロントを見た瞬間、絶句して言葉を失ったのは生まれて初めてでした。
あまりにも美しくて、2人とも「やばいやばい、何これすごい、すごすぎる」と語彙が消滅してしまい、訳のわからない日本語を話しています。
今でもこのホテルの中指折りの好きな場所ですが、当時は人もいなくてゲストさんよりも圧倒的にキャストさんの方が多かったです。
私たちが大はしゃぎしていると、付近のキャストさんがフロントに案内してくださいました。
普通のホテル同様に名前を告げ、宿泊代金はバケーションパッケージで全額前払いを行なっていることを再確認。
その場でオンラインチェックインの手続きをとってもらい、ささっとフロントを後にします。

フロントの横には立派な待合室があり、今でこそ常時人がいる印象ですが、当時は人っ子一人いなかったです。
一回だけ子供がテレビをみてましたけど、それくらいかな?
夕食後に少し休んでましたが、キャストさんが寄ってきてくれて色々とバックグランドストーリーを教えてくれた思い出。
フロントのすぐ横にあるテラスから出るなり、パークBGMが聞こえてきて、2人とも「きたーーー!!」って大興奮してました。
当時の一番待つ施設は「ファンタジースプリングスギフト」で、朝イチで行かないとえらい目に遭う感じでしたよ。
基本的にローズコートのあたり部屋以上に泊まらないとパークの雰囲気は感じられないので、エントランスサイドやベイサイドに泊まった時は、ここでしかパークの風にあたれません。

テラスの横にはローズコートがあり、綺麗なロックワークとバラ園が私たちを出迎えてくれます。
写真はプレビューの翌年、2025年の同日に撮った写真ですが、見ての通りに綺麗な薔薇が出迎えてくれました。
プレビュー期間はまだ開いてない花も多かったですが、1年でここまで開いたんですね・・・

ここは夜になると綺麗にライトアップされ、幻想的な様相になります。
・・・この真っ暗な窓の数々を見ればわかると思いますが、当日の稼働率はとんでもない低さでした。
これ、21時半の写真ですよ。
当時はローズコートにキャストさんが常駐していたため、説明を受けて写真を撮ってもらい、ローズコートを後にしました。
フロントにもどり、2人とも「もう我慢できねぇぜ!」ってうずうずしていたので、パークに向かうことにします。
先ほどの十字路を、来た道ではなく直進する形で進み・・・

あまりにも、圧巻のエントランス。
今は常に人が行き交うこのエントランスも、稼働率が少ない上に昼間からいるお客さんが少ないこともあり、我々の貸切でした。
我々が背中を向けている方向にはベルデスクがありましたが、この時から常に人気で人がいたので写真が撮れませんでした。
こんなに空いているファンタジースプリングスホテルを堪能できることは、もうないでしょうね。
そして、ここの左手を向くと・・・

このホテルで私たちが一番好きな光景が広がっています。
エントランス前にあるこちらの様式はグランドシャトーに近い形で、一種の芸術品であるかのようにさえ思えます。
ここの「FS」のレリーフの前は定番の写真スポットで、嫁さんと記念撮影していない写真を探すのに少し苦労しました。
入り口から入って右手、フロントから来た道の正面には、整然と一つの扉が佇んでいます。
レリーフには「グランドシャトー」と明記されており、プレビュー期間は利用者がいなかったこともあって扉は固く閉ざされておりました。
今のように誰かが行き来するところを見ることもなく、嫁さんと2人で数分佇んでおりました。
ーーまるで、ホテル自体がまだ眠っているみたいだな。
そう思ったのをぼんやりと覚えています。

これは地味なお役立ち情報ですが、エントランス向かいの階段を右手に降りると、グランパラディラウンジ横にトイレがあります。
ここのトイレはパークに行く時、帰る時、戻ってきた時、ラウンジ利用時など多くの局面で使える超便利トイレなので、覚えておくと得ですよ。
すげぇ、この時の写真、マジで人がいねぇ!!!
って感じで、ブログ書いてる時にガチ目にびっくりしたエントランスの写真です。
今では車も人も常にごった返し出ているイメージですので、そこはご安心ください。
さっき荷物を運んでくれたお兄さんが、パークエントランスの場所を教えてくれます。
場所はホテルを出て左手ですよ。
左手にはエレベーターと階段があり、我が家が専ら利用するのはこちらのエレベーターです。
理由としては、「雨の日でも晴れの日でも楽々昇降」「エレベーターがすぐに来る」「一階にトイレあって便利」ってとこですね。
今ではこの付近にキャストさんがいて、宿泊者であるかどうかを確認してくれておりますよ。

エレベーターホールから出ると、ベイサイドステーションの後ろには既にこのゲートが存在しておりました。
本来、当該のバケパで来ている人は宿泊者であっても中に入ることはできません。
当日はスニークを実施しておりましたので別途ワンデイパスポートを買えばエリアには入れますが、アトラクションで遊ぶことは難しいでしょう。
ーーですが、我々はバケパ予約前にファンクラブ限定のプレビューパスポートを購入済み。
この日はあろうことか、ランドにバケーションパッケージ特典付きで行けるあげく、プレビューもファンクラブ特典で楽しめるという化け物みたいな日程を組んでいました。
ここまでくると壮大なパークミュージックも吹き抜けて行っており、2人ともテンションは最高潮。
とりあえず、まずは新エリアだ!と2人で意気揚々と中に入って行ったのでした。
ホテルに帰宅〜花火〜FSレストランへ

FS→ランドでバケパ体験→夜FSというとてつもなく頭の悪い日程を済ませた我々は、疲労困憊のままこのエントランスに辿り着きました。
新エリアの凄さに興奮し、初バケパに興奮し、新エリアの夜の美しさに興奮し・・・
明らかに、30代前半でやるような日程ではありません。ガチで疲労困憊でした。
ここでも「うわぁ、すごい!!」って写真撮りつつ、2人とも大急ぎでフロント・・・というより、テラスに向かいます。
時刻は20時過ぎ・・・「花火、テラスから見えるんじゃね?」と思って大急ぎで帰ってきたのです!
今ならたくさんの方がネットにアップしているので情報もたくさんありますが、当時はほとんど情報がなく、事前に行っていた同期たちの情報が頼りでした。
大急ぎで廊下、フロントを通り抜け・・・
若干見にくいとか関係なしに。
臨み続けたオープン前のファンタジースプリングスホテルで、誕生日に見る花火は格別でした。
当時は情報が行き渡っていなかったからかテラスも空いていて、1列目がギリギリ埋まるかどうかくらい。
のんびりと花火を見ながら、疲れたけどすごく楽しかった1日を思い出していました。
花火を見終わったら再びエントランスに行き、エントランス前の左の階段を下まで降ります。
降りてすぐ左手のこちらの豪奢な扉が、ファンタジースプリングスレストランです。
到着して名前を告げると、キャストさんが案内してくれます。
入ってすぐのところにエントランスがあり、会計とかもそこで済ませる形ですね。

ここのレストランにはパーク側の入り口もあり、このエントランスが利用できるというだけで使う価値はあると思ってます。
ファンタジーシャトー宿泊時はエントランスからホテルまでが遠いため、夕飯をここで設定してこちらから帰れるようにしておくだけで滞在が楽になりますよ。
レストラン内には、プリンセスを模ったいくつもの部屋があります。
この時は21時の最終回だったこともあって食べ終わるころは他のお客さんもおらず、完全に貸切状態でした。
キャストさんが、それぞれの部屋の物語を紹介してくれます。
ビュッフェ代は広々スペースで、細長く展開している感じ。
品数もそこそこあり、お腹ぺこぺこな私は部屋の見学よりも先にそちらに向かいました。
シュリンプタワーは当時からの目玉で、キッチンスペースはどんどん豪華になっているイメージです。
ここのレストラン、2025年の誕生日に再度行った時にゆっくりと食べたんですが・・・
「焦ったり、疲れ切ってない時に食べるファンタジースプリングスレストラン、めちゃくちゃ美味しい・・・」
ってすごく満足したのを覚えてます。
ここのレストランに来るときは疲れ切っている時か、その後にパークに行かないと・・・ってタイミングが多くて、あまりゆっくり食べた経験なかったです。
しかし、ここはゆっくりと過ごすのに向いてるレストランですね。
当日、夕飯は最低限で済ませました。
他にも色々なホットミールや前菜もありましたが、当日は疲れ切っていてあまり入らなかったんですよね・・・
また、プレビュー期間はまだファンタスティックセレブレーションなしだったので、ビュッフェ代のケーキが私の誕生日ケーキとなりましたとさ。
なお、2025年現在でがっつり食べるとこんな感じになります。
一品一品がすごく美味しい。エビローストビーフカレーも最高でした。
後、ここのワインはデキャンタに入って届けられるので、飲みやすくていいですよ。
(ワイン自体は多分安いけど、飲みやすく飲めるように工夫されてます)

お腹いっぱいまで食べ、レストラン探索も終えたら・・・そろそろ部屋に向かう時間です。
なんとこの夫婦、恐ろしい話ですがパークで遊ぶのに夢中でまだ部屋に入っていません。
パークに行かず部屋で大半を過ごしている人も多い中、普通に遊び歩いておりました。
レストランで会計を済ませ、ほろ酔いのままふらふらと部屋に向かったのでした。
ローズコートサイド(パークビュー)へ! そして、夜が明ける

エレベーターを上り、千鳥足のままやってきたのは9階。
ここまでの過程で少しアクシデントがありましたが、そこは伏せさせていただきます。
そんなこんなで、ドキドキしながら扉を開き、客室に入りました。
入り口に入るなり、可愛らしい装飾に嫁さんが「わぁ!」と感嘆の声を上げました。
特にクローゼットが映画にも登場する可愛らしい作りで、嫁さんも爛々と目を輝かせています。

入ってすぐ左手には洗面台です。
基本的にここは他のデラックスホテルと同じ作りですね。
ただ、ファンタジースプリングスホテルはとても可愛らしい装飾がしてあり、嫁さんの興奮が止まりません。

洗面所の左手はトイレです。
Dホテルらしい、シンプルで機能的な作りですね。

洗面台右手にあるバスルームの扉。
このホテルは所々にプリンセスと魔法のキスのモチーフが見えますね。

あけると、これまた可愛らしいバスルームがどどんと。
基本的な作りは、デラックスホテルだと変わらない感じですけど・・・装飾が違うだけでここまで印象が変わるものなのですね。
レインシャワーはなしの構成ですが、椅子も桶もあって普通に使いやすい構成ですね。

クローゼットの前に戻り、もう少し奥に進むと化粧スペースと冷蔵庫。
この化粧スペースはスプリングスサイドだとベッドルームの中にあるので、こうしてみると使い勝手は普通のスーペリアルームの方が良さそうですね。
冷蔵庫スペースはどちらも変わらないスリムな作りです。
スーペリアルーム。
このホテルはツインの構成のみで、アルコーヴの有無と広さで部屋が変わります。
スプリングスサイドの方が広めではありますが、これでも広さ的には十分ですね。

FSホテルのアルコーヴはとても可愛い作りで、部屋についていると嫁さんが離れません。
ホテルの方に依頼すると、ここもベッドメイキングしてくれますが・・・基本的にはチェックイン前までに行っておかないとやってくれませんよ。

ローズコートサイド、パークビューの眺めです。
とてつもなくいい眺めですが、あまりにも疲労困憊だったのでその日は泥のように眠ってしまいました・・・
起床、朝食、チェックアウト

夜があけ、アレンデール城の鐘の音で目が覚めました。
おそらく、嫁さんが窓を少し開けていたのでしょう。微かにパークBGMも聞こえてきます。
2人ともさっさと着替え、当日はハッピーエントリー+プレビューでガラガラのパークを堪能してきました。
私はグランドシャトーの30分ハッピーエントリーも体感しましたが、プレビュー期間の15分ハッピーエントリーでも同様くらい・・・下手したらその時よりも空いていて、とても快適でしたよ。
1時間ほど無人の魔法の泉を堪能したら、次は朝ごはんの時間です。

リクエストしてみたところ、朝食は窓際の席にしていただけました。
かなり距離はありましたが、遥か遠くの方では他のゲストたちが所狭しと動いているのが見えました。
その様子を見ながら、わずか数組のゲストが朝食をとっています。
(みんな開園前に朝食を食べているのか、この時間はとてつもなく不人気でした)

朝食も美味しいですが、最大のデメリットは「レストランエントランスを使えない」という点でしょう。
これが改善されれば、ひと遊びして朝ごはんを取りやすくなるんですよねぇ・・・
べッラヴィスタラウンジみたいに、パークからの入園だけでも許可してくれないものかなぁ。
朝食後は部屋に戻り、チェックアウトまでのんびりと過ごしました。
12時になるとチェックアウトして部屋を後にしますが、パーク閉園21時まで魔法が途切れないのは、バケーションパッケージならではの特典ですね。
おやつの時間、グランパラディラウンジでひとやすみ

15時過ぎくらい、遊び疲れた我々は一度ホテルに戻ってきておりました。
目当てはこちらのグランパラディラウンジ。
このラウンジはプレビュー期は当日枠のみ(行きたい時に行き、空いてれば入れる)、オープンから2025年3月末まではプライオリティシーティング(予約必須)、現在は当日枠のみとプレビュー期と同じ仕様に戻っています。
我が家はこのラウンジが大好きで、今までに5滞在6泊してますが毎回訪れております。
夜になると、壁にある蓮の花のライトが色づきます。
このホテルのプリンセスと魔法のキスみたいなところ、本当に好きですね。
このシーン、嫁さんが大好きでして・・・

案内されたのは窓辺の席。
窓辺の方を覗き込むと、魔法使いのお弟子さんのロックワークやパークの様子が見えます。
BGMは聞こえませんが、気分がかなり上がりますね。

席に着くと、まずはウェルカムティーが振る舞われます。
ここは紅茶にかなり力を入れている反面、夜はウイスキーなどが強いイメージですね。

一つのデザートセットを2人で半分こ。
ここはスイーツが非常に美味しいですが、紅茶だけ、お酒だけの利用でもかなりおすすめですよ。

デザートセットに付随するパフェ。
美味しすぎて嫁さんが1人で食べました。

上品なスイーツ、紅茶、時にはお酒。また時には豪華なビュッフェ。
ここに来ると、どんなに不機嫌な状態で入店しても、退店する時にはニコニコになる不思議な場所です。
この日もたっぷりとのんびりと天井を見ながら、再びパークへと旅立ちました。
最後に 冒険の終わり、長い旅の始まり

その日、たっぷり21時まで遊んだ私たちは余韻をたっぷりと噛み締めながら、ホテルを後にしました。
この写真は当日のグランドシャトーの様子ですが、見ての通り、一部屋も灯りがついていません。
我々が泊まったのはプレビューバケパの最終日であるため、それはファンタジーシャトーも同様です。
オープン前に一度目覚めたホテルは、再び眠りにつこうとしていました。
私も10年以上色々なホテルを遊び歩いていますが、これは初めての経験でした。
「ホテルが、目覚めを待って眠っている」
エントランスでホテルを見上げながら感じた予感は、多分忘れることができないでしょう。
そして、私たちは数日後には多くの人が訪れるであろう予感を胸に、ホテルを後にして帰路に着いたのでした。
そんな形で、私たちのプレビューバケパやハバグラを目指す冒険は終わり、
魔法の泉を旅する旅人して、長い旅を始めることになりました。
では、今日の記事はここまでです。
また別の記事でもお会いできたら嬉しいです。