【この記事の対象者】
・鬼怒川でラグジュアリーな宿を探している
・高級ホテル慣れしていて、日本ブランドの高級ホテルに興味がある
・鬼怒川金谷ホテルに宿泊を検討している
前書・なぜこのホテルを選んだのか
あまりクラシックホテルに詳しくない人でも、「金谷ホテル」の名前を知っている人はそこそこ多いでしょう。
日光東照宮の側にある日本最古のホテルで、中禅寺湖にも老舗の系列ホテルがあります。
一方、創業者のご家族が富士屋ホテルに婿入りしたて富士屋ホテルにも影響を与えたりと、関東地方のホテル界における長老みたいな存在です。
非常に由緒正しいホテルですが、現在は東武グループが買収しています。
今回、「リッツ日光に泊まって東武ワールドスクウェアに行く」という頭の悪い目的の旅を決行するにあたり、東武ワールドスクウェア周辺ホテルを探していました。
ですが、さすがは夏休みの鬼怒川。どこも強気で混んでいます。
幸い懐は少し温かったので鬼怒川の旅館か日光金谷にしようかと思いましたが、ふと、
「そういえば、鬼怒川にも金谷ホテルがあるけど行った事ないな」
そう思い、調べてみると1パークハイアット東京(全盛期)くらいの中々この辺では見ないお値段。
幸い、一休のセールで3万円ほど安くなってましたが、それでもかなり高額。
鬼怒川は日光みたいに「未来の宿泊チケット」みたいな救済処置がないので敬遠してたんですよね。
でも・・・こういう時期でこういうタイミングでないと泊まる機会ないのでは?(名推理)
そう思って、思い切って予約して行ってきました。
そんなわけで、今回は珍しく国内ブランドのラグジュアリーホテル、鬼怒川金谷ホテルです。
駅到着〜チェックイン
何気に彼女と来るのは初めてだった鬼怒川温泉駅。
前もって送迎を依頼していたので、改札の前には「鬼怒川金谷ホテル」のプラカードを持ったお兄さんが佇んでいました。
近寄って挨拶をし名前を伝えると、深々とお辞儀をして挨拶をしてくださいました。
会うなりすぐに私と彼女のスーツケースを持ってくれて、駅のそばに停めてある車に向かいます。
後部座席はとても座り心地が良かったです。車種はわからないですが、高級車でしょうか?
前のモニターにはホテルのPVが流れていました。
お兄さんが荷物をトランクに入れて、そのまま車を走らせてくれます。
実は、駅からホテルまで歩いても10分かからない程度ですが、せっかくなので送迎をお願いしてしまいました。
宿泊者は無料で依頼できます。この距離を歩かないのはちょっとした贅沢ですね。
そうしている間に、あっという間にホテルにつきました。
五階建ての少し低い建物です。
周りにも旅館が色々ありましたが、送迎もあってか滞在中は全く気になりませんでした。
看板を通り過ぎて、入り口に車が着くとすぐにスタッフさんたちが駆け寄ってきました。
扉を開けたり荷物を出したりしてくれて何もする手間がありません。
私たちが下車するとスタッフさんたちが丁寧にお辞儀をしてくださいます。
こういうところは、高級ホテルというよりも高級旅館ですね。日本独自のおもてなし文化を感じました。
車を運転してくれた方に連れられ、中に入ります。
入り口には除菌スペース。
しっかりとアルコールをお願いしますと言われました。
実際大事です。
入るなり、上にはステンドグラス。
このホテルはステンドグラスをよく見ますが、綺麗ですね。
入って右手には机があり、チェックイン時間はスタッフさんが常駐してました。
この写真は翌日の早朝に撮っています。
入って左手はラウンジに続く廊下があります。売店もこちらですね。
正面にはフロントがありますが、常に人がいるので写真は撮れませんでした・・・
チェックアウトはフロントで行いますが、チェックインはこの向かいのラウンジで行うため、そちらに案内されます。
廊下から振り返るとこんな感じです。
こっちから見て右手は売店、左手がエレベーターですね。
大浴場の前には空き状況が映し出されたタブレットがあり、混み具合がすぐにわかります。
私は翌日の朝4時、清掃終了するなりすぐに行きましたが、誰もいなくて超快適でした。
早起きできる人はマジお勧めです。貸切でしたよ。
宿泊者はここのラウンジでチェックインを行います。
また、ソフトドリンクなどが常時無料なので休憩している人もよく見ましたね。
奥にはレストランがありますが、今回はお部屋食にしてもらったので使いませんでした。
ラウンジに入って左手のこちらのスペースに案内していただき、チェックインの手続きをします。
実はこの日はアップグレード和室で予約したのですが、空いていればスイート和洋室に差額を払ってアップグレードしたいと申し出ていました。
結果、空きが出たらしくアップグレード申請が通り、差額を払ってアップグレードしてもらいます。
(ここはお盆だと二週間前からキャンセル料が発生するので予約取り直しができませんでした)
ついでに、レストラン食→部屋食も変更してもらいました。こちらの差額は一人当たり4400円です。
レストラン食→部屋食の変更は当日の埋まっている部屋の状況で可否が決まるらしいので、事前に連絡することをお勧めします。
その後、東武ワールドスクウェアに行くためにホテルでチケットを買い、タクシーを手配してもらいました。
16時半に戻ってきた頃もまだ明るかったので、それはかなり良かったですね。
・・・なお、東武ワールドスクウェアで「金谷ホテルまで」と言ったら「日光の方で?」と聞かれました。
あっちだと、東照宮横の金谷さんが有名ですからね。
皆さん、タクシーでホテルに戻る時は必ず「鬼怒川金谷ホテルまで」と言いましょうね。マジ危なかったです。
部屋紹介・スイート和洋室
東武ワールドスクウェアからホテルに戻ると、名前を告げる間も無く部屋に案内されました。
驚くべきことですが、さっきの30分程度の滞在で名前を覚えられてます。
そのままあれよあれよと案内され、最上階の5階へ。
あらじふ、着くなりエレベーターのシンプルな美しさを見て、このホテルの当たりを確信。
よく掃除された廊下を通り、お部屋に向かいます。
その間、お兄さんとホテルのお話。
ここは100年ほど前に金谷ホテルと暖簾分けしたらしく、東武グループではないそうですね。
通りで接客が全然違うわけだ・・・
そうこうしているうちに今回のお部屋、501のスイート和洋室へ。
このお部屋タイプは4部屋あり、それぞれ形が微妙に違うそうです。
今回は501のタイプってことですね。
あらじふ、入った瞬間にこのホテルの当たりを確信。(二度目)
入った瞬間の空間が美しすぎてびっくりしました。
普通の旅館やホテルとは空気が違いすぎます。
部屋に案内されるとお兄さんがこの中に靴をかたしてくれます。
夏だから風鈴なのかな?? 他の季節にもきてみたい・・・
玄関を振り返るとこんな感じです。
鏡もあるし、手すりがあるからご高齢の方も安心ですね。
入って右手にはベッドルーム。
寝巻きも置いてあり、リクエストすれば低反発やピロー枕もあります。
テレビは使いませんでしたが、椅子は座り心地良かった・・・
リビングルームと言う名の和室です。
実はこのテーブル、掘り炬燵になっていてめちゃくちゃ座り心地いいです・・・
夕飯をここで食べるときに1時間半は座りっぱなしでしたが、疲労感はほとんどなし。
こう言う細かい気遣いが最高ですね・・・
スイートだけかは不明ですが、シャインマスカット付きでした。
甘くてとても美味しかったです。(小並)
冷蔵庫。インルームバーでポカリとかコーラーが入っていました。
お値段はもちろん観光地価格。
コップ使ったくらいですかね?
1泊だし、ラウンジのドリンク持ち帰れるのであまり困らなかった感。
100年前は何もなかったのでしょうが、今は人工物がちらほら見えます。
右手には温泉街が見えますが、向かいの景色はあまり気にならなかったですね。
ホテルの構造がそう言うふうにできてるんでしょうね。
何故かはわからないけど、凝ったデザインなのに使いやすかったです。
こう言うのは基本的に使いにくいのがセオリーなんですけどね。
アメニティ。女性は化粧水セットがもらえるので嬉しいかと。
シャンプーも石鹸も可もなく不可もなくみたいな印象。
おトイレ。このレベルなのでもちろん自動開閉式。
では、次はこの部屋のハイライトとも言えるお風呂になります。
ウェブサイトの写真とは違い、四角いタイプのバスタブ。
こう見えてそこそこ広く、二人でも余裕で並んで入れるサイズ。
窓を開けて半露天にするもよし。室内風呂にするもよし。
なんと、お部屋のお風呂もばっちりと源泉掛け流しです。
夜中に水音がうるさいと思ったら止めることもできます。
こんな感じのお部屋でのんびりくつろいだり、温泉入ったり、ご飯食べたり、また温泉入ったりと過ごしてきました。
夕食:和敬洋讃
のんびりしたり温泉入ったりすれば、あっという間に夕飯の時間です。
ここはスタンダードだとレストラン食ですが、空き状況次第では+4400円/人で部屋食に変更可能です。
我々は運良く部屋食にできたので、追加料金を払ってお部屋食にしました。
夕飯が来るまでワクワクテカテカしながら正座して待機します。
この日の献立。
追加料金でステーキとかにもできましたが、初めての滞在なのでスタンダードなものをいただきました。
前菜は山芋のお豆腐と、名物の金谷卵。
演出がとてもおしゃれでワクワクします。
この卵は色々な方のブログで見ていて楽しみにしていたので嬉しかったです。
感想は「うまぁい!」以外出てこないタイプなので一切省きます。(貧乏舌感)
お椀。何気に松茸を食べるのって初めてかも。
コリコリして美味しかった。
刺身が氷のお椀に乗るという視覚の暴力。
は、発想のスケールで負けた!って気分になりました。
お魚は新鮮で美味しい。海なし県なのに凄いな・・・
事前に「うちの人、お刺身食べるとお腹壊すのです・・・」って伝えていたので、うちの人は天ぷらにしてくれました。
アレルギーや苦手な食材の事前通達実際大事。前日までに伝えておくと結構スムーズですよ。
今更ですが、飲み物は金谷ホテルに来たらよく見る例のアレ。
売店に売っていたので、迷わずこれにしました。
日光でも普通に飲める、私的には「金谷ホテルでよく見るやつ」な認識。
なお、「農村ロッソ」と間違えて言って店員さんを困らせました。本当にすみません。
お魚さんです。骨までぽりぽり食べてしまった。
見た目は好みではなかったですが、食べたら美味しかった。
よく言う蓋物。
日本料理のコースはあまり食べないので詳しくないです。
メイン料理です。
この時点で結構お腹が膨れているので、これぐらいの量でも十分。
彼女は鬼怒川金谷ホテル名物のビーフシチュー。
独特な味付けで、「むむっ」ってなりました。
隠し味を味噌と言われると、「ああ、味噌か!(意味は理解できても原理は理解できない)」って感じです。
お肉もやらかくて美味だけど、これは好き嫌いの別れそうな味。
私はうまーでした。
最後のご飯とお味噌汁。
コーンご飯はさっぱりしてて良かったし、味噌汁もホッとする味でした。
デザート。口の中がぱちぱちして楽しかったです。
これでコースは終わりなので、彼女と二人で一休み。
コース料理は量がそんなにないのに、何故かお腹いっぱいになりますよね。
そうしていると・・・
配膳してくれてたお姉さんが「お夜食に」とこのようなものを持ってきました。
デデドン!って効果音が似合いそう。
中身はおしゃれなスイーツと、
何故か稲荷寿司。なんで稲荷?
結構夜更かしする人ならちょうどいいですが、私は早寝早起きの健康人間なので、稲荷は彼女にあげました。
結構美味しかったらしい。
なお、スイーツは売店で結構高値で売ってるだけのことあって美味しかったです。
コロナが終わったらスイーツワゴンを体験してみたいな・・・
朝食
早起きして大浴場で1時間くらいのんびり貸し切り温泉を楽しみ。
部屋に帰ってきて二度寝し。
部屋の温泉を少しのんびり入ると、あっという間に朝ごはんの時間です。
事前に言っていた時間通りに前日のお姉さんがやってきて、朝食を配膳してくれます。
洋食の朝ごはんは、オムレツをはじめスモークサーモンやサラダ、パン類。
そして、何故かポルシチ。なんで??
ハイアットリージェンシー横浜といい、なんか最近やけに縁がある料理だなぁ・・・
全体的にバランスの取れた朝食。
和食はこんな感じ。納豆うまし。
ご飯は本格的にお釜で炊いていて凄かったですけど・・・
まあ、うん・・・パークハイアット京都の朝ごはんを見てからなので感動までは至らず。相手が悪すぎた。
なお、全体的にうましでした。
ここのチェックアウトは11時なので、ご飯を食べて最後に一風呂入ったらあっという間にチェックアウトの時間です。
後ろ髪を引かれながら部屋を後にしてチェックアウトし、車に乗って再度、鬼怒川温泉駅へ。
大変満足度が高い滞在となりました。
最後に
総括を一言で言うと、「是非とも一年に一回は泊まりに来たいホテル」と思いました。
家から遠いのがネックですが、値段的にも立地的にも一年に一度で十分満足できそう。
普段外資系ブランドばかり泊まってますが、国内の高級ブランドも良いですね・・・
外資系にはない「おもてなし」の魅力にどっぷりとハマってきました。
私は「ふふ」とかは泊まったことないですし、大昔に泊まった加賀屋さん以外の高級宿とは縁がありませんでしたが、今回の件で「良いなぁ」と思いました。
地元にもここの系列のホテルがありますけど、流石に高すぎて手が出ない模様・・・あっちは家から車で30分ですけどね。
当ブログはIHG、ハイアット中心に高級ホテル巡りも載せてるので、興味があればご覧ください。
では、また別の記事でもお会いできたら嬉しいです。