【この記事の対象者】
・Dホテル予約戦線の最前線を知りたい人
・いつか、ハバグラに泊まってみたい人
・ホテル好きとしては興味あるけど、よく知らない人
・暇な人
前書・天への頂を登るかのように

ホテルミラコスタ、スペチアーレルーム&スイート、テラスルーム・ハーバーグランドビュー。
ホテルが好きなだけでなんとなくYOUTUBEの動画を見ていた私は、「わぁ、この人、よく噛まずにこんな呪文みたいな言葉を言えるなぁ」と感心したのを覚えております。
502部屋という、リゾートホテルの中でも比較的多くの部屋数を誇るホテルミラコスタの中でも、このカテゴリーが該当する部屋は2部屋のみ。
そして、こここそが、Dリゾートホテル予約戦線の頂点と言っても他言ではないでしょう。
多くの人が「いつかこの部屋に泊まりたい」と考え、そのために予約の技術を日々磨き、手を伸ばしています。
私も様々なホテルブランドで遊んできますが、このような経験は初めてでした。
投資において「稲妻が瞬く瞬間」という言葉をよく聞きますが、この予約戦線でも同じ言葉をまるで違う意味で存在していると感じます。
「稲妻が落ちる(空きが出た)瞬間」を見逃すな。
ただし、見てるのが貴方だけとは限らない
それは途方がない道のりで、私も最初は歩き方すらよく分からず、「いつか、嫁さんをあそこに連れて行きたいなぁ」と見上げてるだけの一般人でした。
しかし、その夢を語ったからか、多くの優しい方々がアドバイスをくれたり助けてくれました。
歩き方を、登り方を、挑み方を覚え、稲妻が落ちた時に最後に押し勝てるのは執念しかないと気づくまでに多くの時間を使いました。
そして、

嫁さんの誕生日が平日で競争相手が少なかったことが功を奏し、ついに登り終わりました。
私は予約が取れた歓喜や終わったことの安堵より、アドバイスをくれた皆様への感謝の方が強く残りました。
前書きが長くなりましたが、そんなわけで今回の宿泊記はこちら。
ホテルミラコスタの頂点の一角、テラスルーム・ハーバーグランドビュー(以下、ハバグラ)の宿泊記となります。
部屋の紹介
部屋概要〜入室まで
当ブログの読者賢君はパークよりホテルが好きな方が多いと思いますので、「さっきから言っているハバグラってどこにあるの?」とお思いの方が多いと思います。
位置としては、パークエントランスから入ってミラコスタの下をくぐり、ポルト・パラディーゾに入ってすぐ左手のこちら。
四角く囲ってある2部屋がハバグラであり、「屋根あり」「屋根なし」の2部屋が存在します。
我々が泊まったのは、2枚目の写真にある「屋根あり」のタイプになります。
本来であれば到着、サローネ・デ・ラミーゴでのCIなどの流れで紹介すべきでしょうが、それでは記事内の情報が乱雑になるので先にお部屋を紹介させていただきます。
仕事上のトラブルがあって16時過ぎ頃になってしまいましたが、私と嫁さんは胸を躍らせながら2人で廊下を歩いておりました。
ホテルミラコスタの廊下は所々からパークを眺めることができ、非常に美しく楽しい廊下になっています。
当日はオンラインチェックインをしており、ルームキーはなし。
キャストさんの案内通りに廊下を進み、「どんな景色だろうね」と話を弾ませます。

そして、ついにその扉の前に辿り着きました。
5353号室。何度もYOUTUBEやブログで見た部屋番号です。
嫁さんと2人で「来たぞ!」「来た!」「来ちゃった!」なんて言ってはしゃいでました。完全に不審者です。
当日はまだ不慣れだったスマホのキーをカードリーダーにかざし、ドキドキしながら入室します。
部屋紹介1 入室、部屋一周してテラスへ!
部屋に入ってまず飛び込んできたのは、セミスイートのリビングルームでした。
カーテンは昼間なのにしっかりと閉まっており、嫁さんとアイコンタクトで「これは最後に開けよう!」という意見で一致しました。
リビングとベッドルーム間には扉がないので完全なセパレートにはなりませんが、これでも十分です。
ソファーもそうですが、緑の椅子が座り心地良すぎてびっくりした思い出があります。
リビングにはコーヒーメーカーもあり、好きな時にコーヒーや紅茶を楽しめます。
これは「スペチアーレルーム」というクラブルーム相当の部屋の特典で、普通の部屋にはないのでしっかりと飲み切りました。
冷蔵庫は開けた写真撮らなかったけど、Dホテルお馴染みの「人数分の、水!」が入ってましたよ。
少し戻って入り口にはトイレ・洗面台・クローゼットなどがあります。
Dホテルはジュニアスイートルーム相当などでもトイレが二つ付いていることが多いのが特徴の一つかなと思ってます。
こちらのトイレは嫁さんがよく利用してました。
ミラコスタのベッドルームはダブルベッドのみの指定となります。
ツインはありません。(無慈悲)
また、利用人数も「2人(添い寝)」のみと少ないため、家族づれだとそもそも狙えないのが大きなデメリット思います・・・
ベッドルームの横にはバスルームもあります。
立派な洗面台とジャグジーバス、その隣にはシャワーブースがあります。
また、左手には2個目のトイレがありましたが撮り損ねてました・・・一生の不覚です。
(次はいつ泊まれるか分からないし)

アメニティ関係も大体ここにおいてあります。
ミラコスタのアメニティ関係だけでなく、テラスルームなので入浴剤と化粧品もついてますよ。
ミラコスタの化粧台、この画角だけでも本当に美しいですね・・・

これで部屋も一周終わりましたので、ついにテラスに向かいます。
この写真を撮ったのが夜なので外は暗くなってますが、当時は夕方くらいで西陽が差して来てました。
では、いざ!!!!!
部屋紹介2 圧巻のテラス、壮大な眺め(昼、夜、朝)
人間って、あまりにも美しいものを見ると本当に絶句するんですね。
正直、ちいかわみたいに「わっ」「わぁー!」って叫ぶかと思ってたんですが、私も嫁さんも言葉が出ないままテラスに出て景色を眺めてました。
行き交うゲスト、聞こえるパークBGM、吹き抜ける風、沈む太陽と動く雲。
そこから見える何もかもがあまりにも壮大で、私も嫁さんも2人して何も喋らず椅子に座って30分以上景色を眺めてました。
ゲストさんの中には我々に気づいて手を振ってくださる方もいて、私たちも一緒にこの壮大な景色の一部にいることを実感させてくれます。
私は莫大な時間と金をかけこの景色を手に入れた。
この時初めて、私は「ああ、予約頑張ってよかった・・・」と実感しました。
そう思わせてくれるほど、その景色が雄大すぎました。
そして、クラブラウンジ(サローネ・デ・ラミーゴ)でカクテルタイムを終えて帰ってくると、世界が色づいていました。
不思議なもので、本当に、美しすぎる景色の前で人間は無力です。
私も嫁さんも夜景を写真に収めた後、夜景を眺めるべく各々が適当な位置で椅子に座ってぼんやりとし始めます。
そして、夜が深まった頃、
すぐ近くの海で、壮大なショーが幕を開けるのです。
2024年、2025年現在の会場ショーは「夢を信じることの大切さ」を教えてくれるショーであるため、この部屋に泊まっているとより深い感動があります。
だってここは、もし夢をあきらめていたら届かないような場所なのですから。
ショーの写真も動画もたくさんありますが、これ以上の内容は公開しないつもりです。
是非、あなた自身がこの頂を登り終えた時に、ご自身の目で確認してみてください。
壮大なショーが終わっても、この部屋はまだまだお祭り騒ぎです!
この部屋はばっちりと花火が見える立地であるため、ショーを見たままその流れで花火も鑑賞しました。
椅子に座り、ワインを飲みながら眺める花火のなんと贅沢なことか・・・
パークの花火は音楽に合わせて上がるため、テンションも上がり続けて2人とも大興奮のまま幕を閉じます。

しかし、そんなお祭り気分の中でも祭囃子が聞こえる時間が近づいて来ました。
「まもなく、閉園のお時間となります」から始まるお馴染みのアナウンスと共に、多くのゲストがパークを後にし始めました。
当時はライトの規制もなかったので振っているゲストさんもいらっしゃいましたが、今は禁止ですから気をつけましょうね。
1人、また1人とゲストさんがパークを後にします。
人であれだけ賑わっていたパークも少しずつ静まり返り、やがてゲストさんが誰もいなくなれば、お祭りは終わってしまうのか・・・
そう心配される方もいるかもしれませんが、大丈夫です。
むしろ、ここからこそが、ミラコスタの本領を発揮する時間です。
キャストさんがいなくなっても、パークの明かりが消えるわけでも、BGMが消えるわけでもありません。
ゲストはいないはずなのに、パークの中にBGMの響き光景の、なんと贅沢なことか。
この時間、2人でのんびりとルームサービスの夕飯を食べました。
食後のコーヒーとかはテラスに持ち出し、のんびりと過ごします。
「この部屋に泊まっているなら、寝たくないな」
そう思い、いつもは10時に寝てしまう私でさえもこの日は2時間寝たかどうかだったと記憶しております。
パークハイアットの数十万円のスイートにポイントで泊まった時も、コンラッド東京のコンラッドスイートに運よくUGしてもらった時も普通に寝ていた私が。
生まれて初めて、「寝るのが惜しい」と感じた不思議な体験でした。
どんなに高い部屋に泊まっても「ホテルなんだから寝て当たり前」が座右の銘でしたが、この日ばかりは海の果てまで投げていったような気分です。
やがて、数時間経つとパークBGMが止まり、火山の明かりが消えます。
普段の私ならありえないことですが、それからもまだ私は嫁さんと2人でお茶を飲みながらのんびりと夜景を眺めていました。
時々、お仕事をしているキャストさんが下を通り過ぎるのを横目に、ぼんやりと過ごす時間の癒し効果は絶大です。
流石に2時に差し掛かる頃、明日も運転があるからと私は先に寝室に向かいました。
嫁さんはそのまま徹夜コースで朝まで起きてましたが、運転がなければ私もそうしたかったです・・・
そして、朝日が昇る頃に目が覚めました。
このホテルの最大のデメリットは、泊まると24時間お祭り気分になって眠れなくなることだな、なんて思いながらまた景色を眺めます。
この後、早期入園の人を出迎えるためにキャラクターが下に集まったり、その日のゲストたちが入ってくるのを眺めたりしながらのんびり過ごします。
そんな感じで、この素敵なテラスルームでの21時間は更けていきました。
では、一度時間を戻してクラブラウンジや朝食などの付随する設備・サービスをご紹介します。
サローネ・デッラミーゴ(クラブラウンジ)

いつもなら1階の受付でチェックインですが、この日のように「スペチアーレルーム」相当の部屋を予約していればその限りではありません。
クラブラウンジに相当する施設、「サローネ・デッラミーゴ」でチェックインできます。
特にセキュリティなどもないので普通にエレベーターで5階に向かうと、このような大きな扉があります。
(昼間は空いてますから、普通に中が見えますから安心してくださいね)
中のキャストさんに名前を告げると、中に案内してくれますよ。
こちらで行えるサービスは、
①チェックイン
②カクテルタイム
③チェックアウト
※別途、所定レストランかルームサービスの朝食が無料
以上のとおりです。
ホテル好きな読者賢君なら「えっ、それだけ??」とお思いと思いますが、それだけです。
このリゾート沿いのホテルには他にもクラブラウンジ相当の施設がありますが、全て同じ利用形態になってますよ。
また、ラウンジはチェックイン前の14時から使えるので、パークで遊んでここでチェックインまで一休みなんていうのも良さそうですね。
カクテルタイムになると、オードブル1皿+フリーフローの形態になります。
ちょっとしたお菓子は食べ放題ですが、メインフードはおかわりできません。
また、2枚目の写真は「イルマニーフィコ」というこのラウンジ限定カクテルですので、是非飲んでみましょう。
窓際に座れると、何気にここでも海上ショーを観ることはできそうなんですよね・・・
見えないタイプのテラスルームに泊まった時、ここから観るってのも良さそうですね。
ここのホテルはレストランやクラブラウンジのBGMがショーと連動するので、観やすいと思いますよ。
朝食
テラスルーム以上の方 → レストラン、ルームサービスで選べる
それ以外の方 → レストランのみ
スペチアーレの特典でつく朝食は、以上のように区分けされております。
レストラン食というと少ししょんぼりするかもしれませんが、予約も取りにくい超人気レストランですので、そこは是非期待してください。

とはいえ、ハバグラに泊まった方は我々と同じでルームサービスではないでしょうか?
キャストさんにお願いをすると、しっかりとテラスまで運んでくれます。

こんな景色を眺めながら食べる朝食は、不思議といつもより美味しく感じられます。
部屋の中に、最高のレストランがあるって最高の贅沢ですよね・・・
コーヒーを飲みながら、2人で食後もずっとここでぼんやりとしてました。
また、もう一つの候補である朝食はオチェーアノではなく、こちらのべッラヴィスタラウンジですよ。
ここの朝食は宿泊予約特典でも中々空かないので、無料でついてくるとか最高だなと思います。
この時間、席は前列と後列の区分けがないため運になりますが、前列ならこの圧巻の景色で美味しい朝ごはんを楽しめます。
(なお、私は普通に外来ゲストで朝ごはんだけ食べに来てましたよ)
ここはイタリアン朝食としてはかなりハイレベルで、個人的にはヨコハマグランドインターコンチネンタルのクラブラウンジの完全な上位互換だと思ってます。
もう、好きすぎて予約できたら「よし、朝飯だけ食べに行くか」ってなるレベルですね。
最後に
ほぼ寝なかったにも関わらず一瞬で時間は過ぎ去り、12時のチェックアウトの時間となりました。
この日、我が家はパークに入らず帰るつもりでしたが、嫁さんがごねたので結局21時まで遊んで帰りましたが、とてもいい思い出になりました。
この部屋自体を予約することすら困難で、この記事を読んでる方で実際に予約できる方は一握りしかいないと思います。
ですが、昔憧れるだけだった我が家のような人の力になれば幸いと思います。
ここで今回の冒険は終わりですが、この翌月、私はより大きな冒険に旅立つことになるのでした・・・
では、また次の記事でもお会いできたら嬉しいです。