【この記事の対象者】
・マリオットやヒルトンなど、高級ホテル遊びの初心者さん
・地元に好きなブランドのホテルがあるけどあまり行かない人
・色々な高級ホテルに泊まるけど、定宿のない人
→ そういった皆様に定宿の良さをご説明します!!
前書・また違うホテルへ泊まりにいくあなたへ
初めまして、またはお久しぶりです。
あなたがこのブログの他の記事もお読みなのか、どのブランドに傾倒しているかは存じ上げませんが、これはブランドを問わずに様々な方々にお読みいただける記事です。
この記事をお読みになっている方は最近、Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレスやヒルトンアメックスなどからこの遊びを始めた方。
はたまた、何年か前に上級会員になり、色々なホテルをふらふら泊まっている方。
最近、IHGアンバサダーの存在を知り興味を持っている方など様々な方がいらっしゃると思います。
そんなあなた方に最初の質問です。
「あなたの定宿はどこですか?」
これに関し、首を傾げる方は実際のところ多いと思います。
ホテルは本来、旅行の時に使う施設です。
富山に行ったならヒルトン、京都ならハイアット、富士五湖ならマリオット・・・などあなたが遠方に赴いた時に使うのが一般的でしょう。
ただ、もしもそういった利用の経験しかなく、いつも違うホテルにふらふら泊まっている方は非常に勿体無いと言わざるおえません。
また、ひょっとすれば「フォーポイント函館」などステータス修行で使用したホテルをあげる方がいるかもしれません。
そこが修行後もあなたが一番利用したホテルであるならば、それは非常に素晴らしいことです。
しかし、実際にそうだという方はその中で何割ほどでしょうか・・・?
もちろん、泊まり方も遊び方も人の自由ですので、特にケチをつける気はありません。
かくいう著者も色々なホテルをふらふらしてきました。
ですが、その一方で地元には2〜3軒ほど定宿と呼べるホテルを作り、ヘビーユーザーの方々ほどではありませんが細々と楽しくやらせていただいております。
この記事では主に、「同じホテルに泊まり続けること」の面白さや利点・ちょっとした欠点とかを書いています。
もしも興味があったら参考にして、あなたの地元のホテルやよくいく旅行先のホテルで活かしてみてくださいね。
それでは、サクッと始めましょう。
メリット1・ホテル側が好き嫌いを覚えてくれる
まず真っ先に思いつくのは、ホテル側が「こちらの好み」や「嫌いなもの」を覚えてくれることです。
ただ、これらのことを覚えてくれる速さはホテルにより異なります。
2回目にはさらっと対応してくれるホテルもあれば、10回通ってやっと覚えてくれるホテルもあります。
もし3回目とかで「全く覚えてくれない(´・ω・`) 」となってもめげずにスタッフさんとコミュニケーションをとりましょう。
この好みや嫌いなものに関して簡単に言いますと、
・部屋に関して ・アメニティ、貸出品に関して ・食事のメニュー(ラウンジ含) ・朝食を食べにいく時間など ・好きなお酒やフード(ボトルキープ時)
私は主にこの辺が上がります。
「今回の部屋は好きだった」「部屋の向きが好みではありませんでした・・・」
「延長ケーブルを必須だから貸してください」「洗剤のアメニティください」
「この料理は美味しかったです!」「トマトは苦手で食べられません・・・」
私は、様々な「感想」や「要望」をスタッフさんに伝えるようにしています。
もちろん、それでゴネたり文句を言ったりする必要はありません。
直接スタッフさんに伝えることしかり、アンケートに回答するに然り。
「思ったことを正確に伝えないこと」はホテルステイにおいて大きなマイナスになることがあります。
沈黙は肯定と一緒ですので、文句は言わないまでも「要望や感想」は嫌味にならない感じで伝えておきましょう。
勿論、「イマイチだったこと」をスタッフさんに伝えるのは骨が折れます。
私は「今回の向きもいいですけど、いつもの向きの方が好きです」くらいのことは普通に言いますが、言えないあなたのために一つ作戦を練りました。
「素晴らしかったこと」は少し大袈裟なくらいに伝えましょう。
ある程度のランクのホテルなら初回でも記録に残ります。
残らないなら、次に行った時に「前回のこのサービスが素晴らしかったから今日来た」と言いましょう。
そのホテルに通う頻度にもよりますが、徐々に覚えてくれますよ。
重要なのは、好みを伝えることによって「快適度を育てること」です。
その先にあるもの
あなたがホテルに何度も滞在して好みを覚えてもらった先にあるのは、「実家に帰ったような環境」です。
私の定宿はヨコハマグランドインターコンチネンタルとハイアット横浜、そこにインターコンチネンタル横浜Pier8が徐々に追いついてきている状況です。
上の写真は、その中の一つ、ヨコハマグランドインターコンチネンタルに泊まった時の写真です。
我が家ではAmazon Fire TV stickを使う関係で延長コード。
靴を消臭したい関係でファブリーズが必須です。
二つとも貸出品ですが・・・実はこれ、私たちは既に依頼とかをしていません。
最初は毎回レンタルの依頼を出していたようなものもある日を境に、「これが必要でしょうから出しておきましたよ」と言わんばかりにチェックイン時には部屋に置いてありました。
アップグレード先も気づけば好みの町側やシャワーブース付きの部屋にしてくれて、不自由が何もありません。
まるで実家に帰った時に母親が靴下を出してくれるかのように、何も言わなくてもこちらが快適に過ごせる手伝いをしてくれます。
なお、もう一つの定宿のハイアット横浜も同じ感じであり、そちらはまたいつも完璧に仕上げてくれるので当方もホテル側に強い信頼を持っています。
特にこちらはレストランとかで私が連れの嫌いなものを伝えるのを忘れていても、「お連れ様はトマトが苦手と聞いておりますので省いておきました」という仕事人っぷりです。
最近はPier8のラウンジも徐々にこの域に達してきたので、もう少し快適度を育てたいと考えています。
メリット2・フードメニューの変化を楽しめる
これはレストラン、クラブラウンジの双方で言えることです。
レストランはもちろん、クラブラウンジでも季節ごとや日毎に少しずつメニューを変えていることがよくあります。
そういった季節や日替わりの変化を楽しむのはもちろん、長く同じホテルに通うと時代による変化も楽しむことができます。
上の画像にある二つのステーキですが、これらはなんと同じメニューです。
違うのは食べた時期のみであり、1枚目は2020年、2枚目は2023年最新のものです。
ホテルはスタンダードなメニューでも改良を重ね、徐々にその様式を変えていきます。
昨今の世の中では「量が減っている」なんてことも実際ありますが、こういった変化を楽しむのも同じホテルに泊まり続けることの醍醐味ですよ。
メリット3・ウェブサイトに載っていない事を知ったり知りたくなる
この二つの画像をご覧ください。
これは同じホテル、同じランクの部屋で見える景色です。
このホテルはいわゆる「〜〜ビュー」といった括りはなく、ホテルの混雑状況やリクエストなどから部屋を決めます。
ハイピークでホテルもかなり混雑していない限り、一見さんはほぼ1枚目の部屋に通されると思います。
ですが、2枚目の景色も悪くはありません。
遥か遠くにうっすら見える富士山。ランドマークタワーや観覧車はアパホテルにぶった斬られますが、うっすらと見えます。
かく言う私もこちらの景色が結構好きで、普通の部屋でも時々リクエストしたりすることもあります。
そして、これらの情報はホテル側のウェブサイトに一切記載がありません。
ウェブサイトには1枚目の景色の写真しかなく、9割以上のゲストがこの景色を求めて伺うものと思われます。
長くホテルに通っていると、こういう「隠してるわけではないけどホテルが言ってない事」に気づくようになります。
その最たる例が、上の写真。ウェブサイトに記載がない部屋です。
ヨコハマグランドインターコンチネンタルの先端部にバスタブがある部屋の存在を、何人のゲストが知っているでしょうか?
また、ビューバスのついた和洋室の存在を何人のゲストが知っているでしょうか?
昔売られていたけど今は一般的に販売していない部屋。
部屋のタイプとしては存在するけど一般的に公表されていない部屋。
古いホテルには時々、こう言った部屋が存在します。
好きなホテルに何度も泊まっていると、いろいろなことを知ると同時に、もっとそのホテルのことを知りたくなります。
そうしているうちに私のように色々なやり方で情報を仕入れ、こう言った情報に辿り着くのです。
また、上のように普通の部屋と微妙に違う部屋と言うのも存在します。
このホテルで机が窓際にあるのはツインベッドの部屋のみなのですが、なんとこの部屋はキングタイプで机が存在します。
こう言った違いに気づき、それを楽しみ、自分に合った部屋を見つけるのもホテルステイの醍醐味の一つではないかと思います。
メリット4・スタッフさんが顔を覚えてくれる
一時期、明けても暮れてもハイアットリージェンシー横浜に通っていた時期がありました。
ヘビーユーザーの皆様とは違って年間で15〜20泊程度とチャチなものでしたが、それでも同じホテルに通い続けていたためか、スタッフさんに顔を覚えられつつありました。
そんなある日、休日に中華街に用事ができて、ついでにこちらのラウンジに寄ったことがあります。
当然宿泊の予約をとっていませんし、普通のステーキサンドを食べに来ただけです。
食事を済ませ、会計となったので会員カードを見せようとしたところ、スタッフさんがそれを止めました。
「会員番号は存じ上げておりますので、記載させていただきました。こちらでお間違いはありませんでしょうか?」
あまりのことにびっくりして、「は、はい( ゚д゚)」と間の抜けた顔をしてしまったのを覚えています。
お陰様で会員番号を書いたりする手間もなく、スルッと会計を済ますことができました。
何度目で顔を覚えてもらえるかはホテルの性質や頻度にもよりますが、顔を覚えてもらえると痒い所に手が届くようになります。
なお、このホテルでは併設しているレストランも時々利用するため、私が忘れていてもスタッフさんが「お連れ様やトマト抜きの方がよろしいでしょうか?」という具合に配慮してくれます。
ホテルステイを楽しむ人の中には、そういったスタッフさんとの触れ合いを楽しむ方もいると思います。
その先にあるもの
スタッフさんに顔を覚えてもらえ、仲良くなって。
その先には、当たり前のように別れが待っています。
移動だったり、退職だったり、転職だったり。
上の写真はホテルのクラブラウンジですが、2021年のクリスマスを過ごした時にもてなしてくれたスタッフさんはほとんど残っておりません。
今は新たなスタッフさんに顔を覚えてもらっています。
スタッフさんに顔を覚えてもらうことは人に依る作業にあたり、その人がいなくなれば、一気に質は低下します。
現に、「仲のいいスタッフさんがいなくなった」という理由でホテルを離れてしまった人の話も聞くことがあります。
同じホテルに通い続けることは、色々な人が過ぎ去るのを見ることになるのだと最近しみじみと感じています。
それでも同じホテルに通い続けるのは、やはり、「そのホテルが好きだから」なんでしょうね。
番外・記念日用のホテルについて
皆様は誕生日やクリスマスといった記念日に行くホテルが決まっていますか?
毎年違うホテルで記念日を過ごす・・・という人もいるでしょうが、我が家では毎年の記念日のホテルを大体決めています。
宿泊の履歴は残っておりますので、例えスタッフさんが変わっていても「この人、○年連続でうちに来てる・・・」という形でその時のスタッフさんたちが把握することができます。
1年目や2年目はともかく、これは長く続くほど強みを発揮します。
「この人は宿泊頻度は年1だけど、必ず誕生日シーズンに来てくれる」となると、スタッフさんの接し方も変わってきます。
年に一度しか泊まらないホテルなのに予約の取りにくいレストランを優先的に開けてくれたり、フロントさんに「今年もありがとうございます」と言われたり、ちょっといい部屋に通されたり。
また、クリスマスや花火など特定日の場合は上のような感じはありませんが、その代わりに特定日慣れするという大きなメリットがあります。
ルームサービスが限定メニューだったり朝食会場が変更になっても、「はいはい、いつものことだしわかってますよ」と柔軟に対応できます。
これは一見さんと比べて大きなアドバンテージであり、夕飯や朝食の混雑を避け、のんびりと食事を楽しめたりしますよ。
更にチェックアウト時に次回の予約もできれば万全ですが、その辺は泊まり方と応相談でお願いします。
最後に
ホテル遊びをしたての時はとにかく色々なホテルに泊まりたくなりがちですが、ふと足を止めて地元のホテルを振り返ってみるのも面白いですよ。
私にとって、定宿はある種の逃げ場です。
仕事で落ち込んだ時、嫁と喧嘩した時、何か悲しい時にちょっとホテルに逃げてリフレッシュしてまた頑張る。
そういった拠点として活用しています。
もしもこの記事が定宿を作るきっかけになったら嬉しいです。