【この記事の対象者】 ・ザ・リッツ・カールトン日光に興味がある ・マリオット上級会員ではないが、スイートルームに興味がある ・お得にスイートルームに泊まってみたい ・SPGアメックス更新特典のお得な使い方を知りたい
私のリッツ・カールトン日光の初めての滞在はこちら
前書・あの冬へ
2020年の冬、私と彼女は猛威を振るうコロナウイルスの現状を踏まえ、一つの決断を出しました。
私たちは元々、ザ・リッツ・カールトン日光の中禅寺湖ビュースイートに大晦日から2泊の年越し旅行を計画していました。
しかし、当時コロナウイルスの感染は日増しに増える一方であり、どうするかを何度も二人で計画しました。
私も彼女もリッツ・カールトンの仕様変更で何度も痛い目を見ていて今回のような好条件で泊まれることはもう無いだろうと理解していたので、話し合いは8回(彼女調べ)に渡りました。
その結果、「この状況で他県に移動するのは互いにとって良くない・・・」と思い、泣く泣く予約をキャンセルしました。
案の定、リッツ・カールトンは2021年春頃にスイートルームへの事前有償UGを取りやめます。
私も彼女も、「もうあのスイートに泊まる機会はないんだろうな・・・」と思っていました。
そうしているうちに冬が終わり、春をへて、夏が過ぎ去り、秋も終わろうとする11月。
12月初旬の金曜日で50,000Pの無料宿泊枠が空いている日がありました。
日光は結構、直前に新規宿泊枠を開放することが多いため珍しい現象でしたが、ちょうどSPGアメックス更新特典の無料宿泊券が余っていたので、丁度良いと思い使用を決意。
いつも通り、ダメもとで「当日空いてたらスイートへのUG提案をお願いします」とだけ伝え、半休をとってホテルに赴きました。
まさか、そんないつもの行動が「あの冬」へ続いているなんて、その時の私たちは知るはずもありませんでした。
日光駅到着〜チェックイン
仕事を半日で切り上げ、列車に飛び乗り、彼女を拾い、スペーシアに乗り換える。
そうすると16時半くらいには、去年から度々訪れることになったこちらの駅へと到着しました。
平日ということもあってか乗降客は少なく、人はまばら。
ザ・リッツ・カールトン日光は日光駅からはかなり離れた場所にあるため、いく手段は限られています。
1.レンタカーを借りて向かう
2.バスで向かう
3.タクシーで向かう
日光から行くとしたら、主にこの三つのどれかでしょう。
例年なら1のレンタカーが常套手段でしたが、冬の中禅寺湖近辺は準東北北部クラスの雪国です。
雪道に慣れないドライバーがいろは坂を走ることは、わりかし冗談ではなく生死に直結します。
ちょうど赴く前の週に積雪があったことを聞いていたので、大事をとってタクシーで行くことにしました。
ホテルのウェブサイトにはタクシー代が安めに書いてありますが、実際には7000〜8000円程度かかりますので注意しましょう。
私の彼女は結構乗り物酔いしやすいタイプなのですが、この時は運転手さんに恵まれ、揺れない運転と楽しいお話のおかげで全く酔わずにホテルに向かうことができました。
ホテルまで40分ほど車を走らせ、つけばすっかりと夜の帷が降りていました。
私たちが到着するとスタッフさんが二人ほどやってきて、名前と予約情報を聞いてきます。
いつも通りに名前を告げ、タクシーの運転手さんに料金を支払います。
彼女のことをかなり気遣ってくれて、とても良い運転手さんでした。
また冬に訪れる際はぜひお願いしたかったですが、お名前を聞いてなかったことが悔やまれます。
私たちが降り立つとスタッフさんが「カーン」と右手にある鐘を鳴らしてくれました。
その後、連れられていつものフロントへ向かいます。
フロント前の待合室や廊下では外国人の子供たちが遊んでいました。
(写真は、翌朝誰もいない時にとっています)
これで三度目の滞在ですが、このロビーは本当に美しいです。
いつもはバーでチェックインの案内を受けますが、その日は時間が遅かったこともあってかこちらのライブラリーに通されました。
少し疲れていたので彼女とのんびり待っていると、トコトコとスーツ姿のスタッフさんがやってきます。
「おかえりなさいませ、あらじふ様」
リッツ・カールトンらしい丁寧な接客です。
お部屋は既に事前に中禅寺湖ビューのお部屋にアップグレードしていただいており安心感がありましたが、ここでお姉さんは一つの提案をしてきました。
「実は、あらじふ様のご到着が遅かったことで中禅寺湖ビュースイートに空きができております。いかがでしょうか?」
そう言いながら提示されたアップグレード料金は、ギリギリ六桁万円という凄まじい値段です。
チタン会員さんならこれが無料になるのでしょうが、私は普通のゴールド会員ですのでもちろん無料にはなりません。
頭の中で瞬時にそろばんを弾くと、「中禅寺湖ビュースイートの料金からアップグレードした部屋の料金を引いた金額」くらいであることがわかります。
普通のホテルならここでさらに割引してくれるものですが、流石は新興のリッツ・カールトン。割引は一切ありません。
もし有償泊なら合計24万円となるためおいそれと出せる金額ではありません。
しかし、我々はSPGアメックス更新特典の無料宿泊ですので、アップグレード料金のみで宿泊可能です。
いつもの私であれば「高すぎてダメっす!」となるところですが、私には万が一のためにとっていた去年の正月の資金が残っていました。
一度夢見て、諦めたあの冬の日に帰ってきた。
漠然とそんなことを思いました。
彼女も同じ思いだったらしく、高額なものは基本反対するのに、無言でOKサインを出しています。
私はお姉さんの提案に承諾。
チェックアウトは13時、朝食は部屋で、など条件を詰め、いよいよ部屋へ案内されます。
無人のロビーラウンジには既にクリスマスツリーがありました。
その横を通り過ぎ、もう慣れているエレベーターを通り、部屋に向かいます。
廊下も若干クリスマス仕様みたいです。
スタッフさんに連れられて廊下を歩きます。
夏に泊まった時と違って温泉が近いので、かなり上機嫌になっていました。
ここに来ることを諦めてからピッタリと1年くらいの時間をかけて、ようやく辿り着きました。
本日のお部屋はこちら。
401、夢にまで見た中禅寺湖ビュースイートです。
お部屋紹介・中禅寺湖ビュー スイート
部屋はこのような間取り図になっております。
広さを雑破に説明すると、普通の部屋の2倍くらいって感じですね。
縁側だけで普通の部屋の縁側+風呂場くらいの面積はありそうです。
玄関です。普通の部屋の玄関と同じくらいのスペース+余裕なスペースがありかなり広いです。
右手にはタンスがあり、何も入っていませんでしたが何かを中に入れる勇気はありませんでした。
見た感じコネクティングルームですので、結婚式とかで利用するかもしれませんね。
入って左手は謎スペース。
廊下の右手はクローゼット、左手はトイレというスペースです。
この廊下に面するトイレは少し小さいです。
タオルが置いてありますけど・・・ガバナーズスイートに比べたらこのくらい可愛いもんよ・・・
あそこ、タオルを入れるゴミ箱あるんだぜ・・・まじすごいよ。
廊下を進むと真なるクローゼットエリア。
でかい鏡があるのでわかりやすいと思いますが、かなり広い空間でお化粧台もあります。
こことさっきの廊下のスペースを考えると、一体何人で泊まる事を想定してるんでしょうか・・・
親子2代6人くらいで泊まっても、ベッドさえあればなんとかできそう。
クローゼットからベッドルームまではこのように扉で閉めることもできます。
灯りは遮れないので少し使いづらかった・・・これは変に壊すと大変なので、私たちは常時開けっぱなしにしてました。
クローゼットエリアにあるトイレは、廊下の方より少し広かったです。
彼女はこちら、私が廊下側という形で分断できたので、二人ともお腹壊しても平気な感じで安心。
本当に落ち着くスイートですね。
煌びやかでないのに高級感も出ていて、とても凄い。
ベッドも普通の部屋以上で、ただでさえ寝心地抜群だった布団がさらにパワーアップしています。
扉を閉めるとこんな感じです。プライバシーがバッチリ守られます。
ルームサービスが来た時とか、私たちはこちらに逃げていました。
最近、ハイアット横浜のスイートに慣れすぎていて、洗面台が玄関から遠いと少し不便に感じる体になっていました・・・
ダブルシンクだし使いやすかったですが、顔は洗いにくかった。
この部屋唯一のがっくりポイントであるお風呂。
ビューバスとしても機能するしすごく良いんですが、洗い場に反してバスタブが思いのほか小さいです。
我々は普通の部屋の幅のまま細長く、広くなっていると思いましたが、これ多分面積が同じくらいです。
細くなっている分、二人だと少し入りにくくなりました・・・スペースがある分、少し勿体無いですね。
隣に移ってリビングルーム。美しい・・・
ハイアットや都市型のリッツカールトンには見ない落ち着いた色合いと、木をベースにした構成がほっと安心させてくれます。
ソファーや椅子も非常に居心地が良く、ソファーで寝っ転がりながらテレビを見ていたらうとうとしてしまいました。
丁度金曜日なので、NHKのぼーっと生きてると叱られる番組を彼女と見たりしてのんびり過ごします。
縁側を横から。いや、絶対に普通の部屋より広い・・・
夜のテラス。
初冬の中禅寺湖は既にすごい寒かったので長居しませんでしたが、うっかり締め出されちゃうと凍死しそうなの寒さです。
本当、外に出る時は気をつけましょうね。
夜はホテルのあちこちがライトアップされて幻想的ですが、星空しか見えません。
この景色が本領を発揮するのは、やはり昼間です。
朝の縁側。美しすぎてため息が出ます。
冬ならば銀世界に。
夏ならば新緑と照りつける太陽。
秋ならば紅葉が景色を彩るでしょう。
大きなソファーに寝転べば、こうやって景色を眺めることもできます。
早朝に温泉に入ってから戻ると、このような景色が広がっていました。
朝焼けに染まる男体山はまるで紅葉のようです。
この部屋は中禅寺湖も男体山も余すことなく堪能できます。
こんな景色を見ながら、のんびりとできました。
ルームサービス
スイートだからか、いつものウェルカムフルーツも2段構成でした。
温泉に入った後の夕飯は、私はハンバーガー、彼女は焼肉丼の具とご飯別です。
とてもボリュームがあり、二人とも大満足でしたが、やはり少し割高感がありますね。
この部屋に泊まったんだし、朝ごはんはお部屋にしなきゃ(使命感)と思い、朝ごはんもお部屋に。
フルブレックファーストは2回目ですが、やはりここの朝ごはんは私と彼女にはかなり多いですね。
次回の滞在ではアラカルトからつまむか、今度こそ中禅寺金谷ホテルに朝ごはんを食べに行きたいものです。
あ、もちろん味は相変わらず日本屈指を思わせる素敵な味でしたよ。
ごちそうさまでした。
温泉
私はとにかく温泉に入りまくる人なので、今回もたっぷりと入りました。
浴場は写真撮影禁止なので、詳しくは公式をご覧ください。
今回は到着後すぐ、夕食後、朝一番、十一時ごろ、チェックアウト前と5回入りましたが、金曜日泊ということもあり、かなり空いてました。
一番多くても私の他に利用客二人って感じでしたね。
夏休みに来たときはとにかく混んでた感じでしたが、やはりこういうホテルは閑散期が一番・・・
温泉三昧で硫黄をキメて最高な気分で休暇を満喫してました。
レストラン・日本料理でのランチ
今回は13時チェックアウトをフロントとお約束していたので、レークサイドかティータイムか日本料理のランチを考えていました。
結果としては、高いけど評判がいい日本料理でのランチに決定。
お客さんが少ないこともあって懐石の席で私はお寿司、彼女は蕎麦会席となりました。
それを電話で予約すると、凄腕スタッフさんから驚きのお知らせが届きます。
「13時チェックアウトだとお食事前にチェックアウトしたりと不便だと思ったので、お部屋の利用を15時まで延長させていただきました!」
( ゚д゚)・・・
(;゚д゚) ・・・
(;゚ Д゚) ・・・!?
ぼ、僕はたかがゴールド会員で、しかも今スイートルーム泊まってますよ!?(震え声)
あまりにも衝撃的なニュースに思わずフロントにも「本当にここに15時までいいの?」って聞いてしまいました。
お姉さん、疑っちゃって本当に申し訳ありません。
なお、お姉さんはさらに「お部屋変更していいなら17時までいていいですよ」と驚きの提案をしてくださりましたが、イルミを見に行く予定があったのでそれは泣く泣くお断りしました。
なかったら絶対にやってお夕飯も食べてから帰ってましたね・・・
17時レイトアウトはやべえですよ・・・閑散期のリッツ・カールトン凄い。(確信)
なお、今回は閑散期だからの処置で、通常期や閑散期でもある程度埋まってたら無理と思いますよ。
本当に運が良かったです。
いつも朝食はルームサービスなので、何気にここを通るのは初めてです。
ここのランチは1インタコディナーくらいで結構割高。
レークサイドなら4500円くらい+マリオット割引ありなので、割引もない日本料理の方は敬遠される方も多いと思います。
お部屋がまだ使えることもあり、手ぶらで二人とも上機嫌のままこの廊下を通り抜けます。
スタッフのお姉さんに連れられて席に。
うわぁ・・・会席ゾーン、私たちしか客がいねえ!!
こりゃあ、寿司カウンターにいなくても寿司頼んでいいよって言いますわ・・・
一方、寿司カウンターは家族づれなのか、お客さんがたくさんいました。
席に着くなり、高級レストランらしい丁寧な接客。
ハイアットのレストランと違って、メニュー表が最初に出てこないのは少し新鮮でした。
パークハイアット京都でスパークリングな日本酒にハマったので、今回もスパークリングにしました。
彼女は下戸なのでジュース。
先つけ・・・お寿司でいう前菜でしょうか?
器も美しいですが、「なにこれうんまぁーい!」ってなるくらい美味しくて開眼しました。
ひんやりしてるのに何故かジューシーでめちゃくちゃ美味しかったです・・・
本当は一品ずつ出てくるそうですが、会席の席ですのでこういう感じになっていました。
私は高級なお寿司は初めてだったので素直に食べ方を聞くと、「右下から順に食べてね」と言われましたのでそれに従います。
最後にスタッフさんにも言われましたが、次はぜひカウンターで食べたいです・・・めちゃくちゃ美味しかった。
ゆっくり出てくる上に朝食が凄い量だったので、この時点で結構お腹いっぱいでした。
( ゚д゚)・・・忘れてた。
そういえば、コースに巻物って書いてあったものね!
てか、このかんぴょう巻美味しい! 鉄火巻きはもっと美味しい。
もはや全て美味しかったです。
デザートはこちらです。上に乗っているのはレンコンスナック!
お腹いっぱいでしたが、アイスクリームもありぺろっと食べられました。
結構ボリュームがあり、チェックアウトしていたらリビングルームかロビーで休ませていただかないとやばい感じでしたね・・・
彼女が食べた蕎麦懐石の前菜。
サラダがさっぱり。私も食べたけど、結構好みの味でした。
やべえ、この茶碗蒸し美味しいぞ!
って二人で奪い合った。美味しかった。(小並)
蕎麦懐石。思いのほかボリュームすごい!
天ぷらもお蕎麦も、お肉もお刺身も全て美味しいですね。
お蕎麦は茶蕎麦かと思いきや、普通のざるそばでした。
このホテルのお蕎麦はあっさりしすぎてちょっと物足りなく感じてましたが、冷やしだと結構美味しい・・・
冷やし向きのお蕎麦なんですかね。
美味しい日本料理に舌鼓を打っていると、そうしているうちにその日泊まるお客さんたちがやってきました。
「もうそんな時間か・・・」と思いつつ、会計を済ませて部屋に戻ります。
そのあとは、15時までお部屋でのんびりさせていただいてからお部屋を後にしました。
チェックアウト、帰宅
15時になると、いつもはのんびりと退室する彼女もホテルのご厚意を感じたためか機敏な動きで部屋を後にしました。
最後にフロントで滞在3回目にして初めてこの人形を購入。
これから四度目、五度目で残りの人形も購入し、コンプしようと思います。
冬の中禅寺湖はとても寒く、同時にへそくりも消し飛んで懐も寒くなりましたが、とても満足した滞在でした。
閑散期のリゾート地のリッツ・カールトン。その底力を見せてもらった気がします。
では、最後に今回のまとめです。
最後に・今回のまとめ
<有償アップグレードについて> ・無償宿泊でも、チェックイン時に空いていれば申請可能。 ・金額はアサインされた部屋とその部屋の差額。割引はない。 ・事前のアップグレード申請は現在では不可能 ・中禅寺湖ビュールーム、リッツ・カールトンスイートも適応可能 ・中禅寺湖ビュースイートは大体10万円くらい用意しておくといい。 ・リッツ・カールトンスイートの場合は今回の料金の10倍程度です。 (スタッフさんに聞きました)
<規格外なレイトアウトについて> ・完全にホテルからのご厚意です。ありがたや。 ・閑散期+お金を落とす行為が良かったのかな? と思います。 ・決めては間違いなく日本料理予約時の凄腕お姉さん →閑散期+食事たくさんする+担当さんが良い人で滞在時間伸びるかも? (不確かな情報ですから、話半分で聞いてね)
有償で中禅寺湖ビューにアップグレードした。差額の割引はなし。
→これはわかるけど少し割引して欲しかった。
その状態でランチを予約したら15時まで滞在できた。
→!!!???
しかも、部屋変更すれば17時までいられた
→な、何を言ってるんだ・・・頭がおかしいのか?
こんな印象です。閑散期のリッツ・カールトンってすごい・・・
てか、17時までいたら危険でしたね・・・絶対にレークハウスで夕飯食べて帰るレベルですよ。
我が家は通常期→ハイピーク→閑散期と三度目の滞在ですが、「次回も閑散期に行こう!」で私と彼女の意見は一致しています。
スイートは堪能したので、宝くじで100万円当たらない限りは中禅寺湖ビュールームですかね。
普通の部屋でもこのホテルは最高ですし。
では、今回はこの辺で。
また別の記事でもお会いできたら嬉しいです。
コメント
[…] こちらの旅行記でリッツ・カールトン日光のスイートルームに泊まり、チェックアウトした後。 […]