IHGアンバサダーでアップグレードするコツ・計画編(後編)

  • 2020.07.19
  • IHG
IHGアンバサダーでアップグレードするコツ・計画編(後編)

 この記事はアップグレード戦略用の記事ですが、ヒルトン、マリオットは全く別の領域になりますので、切り離してお考えください。

【この記事の対象者】
・インターコンチネンタルアンバサダー会員である
・過去にインターコンチネンタルのアップグレードで失敗したことがある
・いい部屋にアップグレードしたい
・アップグレードの仕組みを知りたい
・アップグレードするコツを知りたい人

 こういう人向けに書いています。
 また、これは「前編」の知識を得ている人向けの記事です。読んでいない方は目次1番目のリストを確認して、理解できてるか確認してください。

前提:プラチナアンバサダー

このページの用語解説
IC ・・・ インターコンチネンタル   UG・・・アップグレード
WE・・・ウィークエンド       CI/CO・・・チェックイン/チェックアウト
PIM・・・Power is money


望み通りのアップグレードをするための5つの手順。

 前提・あなたは前編での知識を既に習得しています。では、実際に計画を立てていきましょう。

ここがポイント!
  1. どの部屋に泊まりたいかを決め、ホテルのUGタイミングをチェック
  2. 注意事項(前編)に該当箇所がないかをチェック
  3. そのために犠牲にできるものを選択する
  4. 天・地・人に問題ないか確認
  5. 予約をし、ホテルに電話をして独自ルールがないかを確認

 上の5つの手順に沿って、実際にアップグレード計画を立てていきます。


1.どの部屋に泊まりたいか決め、ホテルのUGタイミングを調べる

スイートルーム

 例として、今回狙う部屋は、

ストリングス東京インターコンチネンタルホテルの「ザ・スイート」

 です。イメージとしては、あなたはコロナが収まった後の東京で週末にスイートステイを目論んでいる状況です。ついでに品川、銀座、お台場あたりを観光できます。
 この時点で「大体このぐらいの予算かな?」と予算の目安を確認します。
 選定理由:狙いやすく、連泊券無しでもほぼ会員費の元が取れる


 次に、ここでホテル独自のアップグレードタイミングを確認します。

 ストリングス東京インターコンチネンタルホテルは予約数日後、もしくは電話確認後です。
(2019年末の情報)

 アップグレードが宿泊日当日先着順でないので、計画をするに値します

注意点・UGタイミングが当日の場合、計画は中止
UGタイミングわからないならホテルに電話で確認します。

 当日UGの場合は閑散期や平日を狙うなどすれば安定してアップグレードが狙えます。

 ただ、確定ではないので計画を立てるに値しません

 こちらはヒルトンやマリオットのアップグレードの近いので、そちらを参考にしながら作戦を練りましょう。ただし、アップグレードされなくても泣かないこと


2.注意事項に該当がないかをチェック

会員規約のチェック

 今回は有償宿泊でアップグレード狙いを仮定しているので、チェックするのは第4項で確認する「19〜21項」のホテル独自ルール、並びに特典の例外のみです。

「特典の除外」34項の「大晦日」並びに「2021年7月21日から8月8日までの2021年夏季オリンピック期間中」に該当していないかを確認します。宿泊日が該当しなければ、次へ。

スペシャルティスイート規約のチェック

 今回はスイートへの宿泊なので、しっかり確認しましょう。ストリングス東京ICさんは・・・

ストリングスホテル東京インターコンチネンタル

ザ・スイート ツイン、ザ・ピーク スイート

https://www.ihg.com/intercontinental/content/jp/ja/ambassador/terms-conditions/suites-exclusions

 この二つの部屋が、規約に基づきアップグレードを拒否できます。
 ザ・スイート・ツインはアップグレード拒否できるみたいです、残念。
 しかし、ザ・スイート・ダブルは記載がありませんのでUGを狙えます

 ただし、ここにあっても閑散期のリゾートなら狙える可能性があります
 閑散期なら、駄目元で聞いてみるのも手です。この辺りは沖縄旅行記で軽く解説します。

 確認が済んだので、次の項目に移ります。


3. 犠牲にできるものを確認する。

  1. チェックインの時間を遅らせる
  2. チェックアウトの時間を早くする
  3. 素直に追加料金を払う

 アップグレードする際にこちらが犠牲にできるのは、「時間」か「資金」のどちらかです。
 今回は無料アップグレード狙いなので、3は除外します。その場合でも、3は「スイートでラウンジアクセスがないホテルでラウンジアクセスを買う」と言った感じで満足度を高める時に有効です。

 例えば、前日にスパイアアンバサダーの別会員が予約していて彼らが16時チェックアウトを予定している場合、あなたは概ね18時以降のCIとなるかと思います。そう言った場合、ホテル側はアップグレードを渋ることがあります。

 理由は、あなたが何時にCIするかわからないからです

 CO日も同じです。いるかわかりませんが、超お得意様がスイートに3時からCIする場合、アップグレードを絞るかもしれません。(これは憶測の域を出ません)

 ここは、そう言った状況を加味して、断られた時のカウンターを準備するフェイズです。CIを遅らせる、COを早めると言った妥協ができるか否かを考え、同行者がいれば相談し、断られた時のカウンターを準備しておきます。

 もちろん、「時間の面は妥協できない!」っていうのもアリだと思います。
 一番重要なのは、「あなたが満足のいく滞在ができること」です。
 それだけは忘れないでください。

ここがポイント!
  1. 犠牲にできるものは概ね「時間」か「資金」である
  2. CIを遅らせる、COを早めるという妥協点を考え、カウンターを準備
  3. もし同行者がいれば必ず相談する


4.天地人(時期、イベント、ルール)の確認

 ひと昔の時代劇になりましたが、これに沿ってスケジュールを確認するとわかりやすいです。

天の時:時期を見る。繁忙期は過ぎてますか?
地の利:近くでイベント、学会、お祭りとかはありますか?
人の和:ホテル側のご好意、独自ルールなど

 孟子さんのいう通りで、「一見閑散期でも、学会などがあれば稼働率が上がりUGは難しくなります」「それでも、ホテル側のご好意があればUGされることもあります」ってことになります。

 特にこの「学会」様が非常に難敵です。一般人では予定を読みにくい上、急にポップして局地的インビシブル繁忙期(仮名)を形成します。
 イベント会場がわかればそこを調べれば済みますが、大体わからないことが多い上、あたりのホテルの値段の推移を見て推測し、電話して雑談フェイズで確認という手段で確認を取るくらいしか手段がない場合も多いです。

 例外的に、ヨコハマグランドIC ホテルさんはパシフィコ横浜のスケジュール見れば一発でわかります。

 

 話を元に戻しますが、かといってホテル側のご好意に甘えていては計画になりません
 何が言いたいかというと、時期がよく、イベントがなければご好意でのUGを受けやすいということです。

 上の枠にそのまま予定を当てはめていきます。

天:繁忙期などを避けた普通の週末。金曜日から1泊
  今現在、ザ・スイート・ダブルは空室になってる日を選択。
地:周囲のホテルの値段の推移から見て、学会はなさそう。イベントもなし
人:独自ルールによるUG拒否がないかを確認、知ってればなおよし(第五項)

 以上の確認を取り、予定を最終決定します。
 ここまできたら、あとは最終フェイズです。

5. 予約をし、電話で確認を取る

UG圏内の部屋を見定め、予約する

 下準備が終わり、ついに予約を取る段階になりました。
 アンバサダー会員はワングレードアップですので、一つ下のランクの部屋を取ることでアップグレードが狙えます。
 この場合、アップグレードが狙えるのは下の3部屋です。

部屋名価格
キングクラブインターコンチネンタル¥ 64,500
キングクラブIC ビューバス付き¥ 62,500
ツインクラブインターコンチネンタル¥ 67,500

 これらは実際にとある日程での「ベストフレックス料金」です。
 事前割引料金やコロナ関係の特別価格なら、ここよりさらに20%〜30%off, 連泊券を使うなら、この価格で2泊分の値段になります。

 今回はキング・クラブインターコンチネンタルルームで予約したことにします。
(実際にはビューバス付きの方でも狙えます)
 ぱっと見、ワンランク下となればそちらに見えますしね。

 これでUGされなかったら泣けるので、一旦高めのBF料金で予約します。

ワンポイント
2泊目無料宿泊券を切るにはいいプランと思います。
詳しい差額は後で説明しますが、一発で倍以上の戻りがありますね。


電話で確認をする

 ここまできたら後一歩です。電話をする前に聞くことをメモしましょう。
 今回のあなたの妥協点は「CIを6時まで遅らせることはOK」とします。

・ ザ・スイート・ダブルにアップグレードされるか否か
・ もし無理なら、CI遅らせたりCOを早めても無理か
・ もし無理だったら、部屋の選定が悪かったかを確認
(ニュアンスでホテル独自の拒否ルールがありそうかを確認)

 電話のかけ方に関しては前編で説明したので、アップグレードを聞くところからシュミレートしていきます。
 下の会話は実際にあったことを元に作成されてます。

Aさん :ザ・スイート・ダブルに泊まりたくてこの部屋を予約しました。可能ですか?
担当さん:しばらくお待ちください・・・
     大変申し訳ありません。その部屋は前日に別のお客様がお泊りしてまして・・

Aさん :CIを6時までなら待てますけど、それでもダメですか?
担当さん:あ・・・少々お待ちくださいませ。(パソコンタイプする音)
     それでしたら可能かと思います。
     少し6時を過ぎる可能性もございますが、大丈夫でしょうか?

Aさん :はい! あと、少し早くついてラウンジを利用することは可能ですか?
担当さん:もちろんでございます。ただし、お部屋のご使用は6時からとなります。
Aさん :ありがとうございます!
     今予約を早割料金に変更するので、そしたらUGしていただけますか?

担当さん:承知いたしました。
Aさん :用件は以上です。大変助かりました、滞在が楽しみです。
担当さん:ありがとうございます、当日はお気をつけてお越しくださいませ。

 ちなみに、私は3回ほどこのスイート狙いで予約したことありますが、CI遅延作戦を使ったのは一回だけで、あとはスムーズにいきました。
 ちなみに、CI遅らせて無理なら独自ルール上無理そうか少し探って撤退ってコースです。

 ここで見て欲しいのは黄色文字です。
 そう、ちゃっかりとBF料金から、格安の早割の料金に変更してます。
 ここまできたら、予定の変更がなければ早割に変更しても可能と思います
 病気などで行けなくなるリスクはあるので、それは加味して判断してください。

 最後にアプリで予約を変更し、「予約している部屋がザ・スイート・ダブル」になっているのを確認したら終了です。お疲れ様でした。

今回のリザルトCI 15:00(18:00), CO 翌16:00
アップグレード差額:¥17,252(双方割引料金で計算)
アンバサダー用パウチャー:¥2,000
レイトCOの価値:プライスレス
¥ 19,252 くらい得しました。

 つまり、一泊で概ね年会費はペイできた。しかも無料券温存。ってことになります。

 もともと狙い目なプランで最初に計画を組んでるのでここまで美味いUGはあまりありませんが、概ね一発でペイできるケースはこれです。連泊券を使うと、早割との差額で計算しても50,000くらい得できるコースですね。

 ストリングス東京さんは好きなホテルなので、後日宿泊記も上げる予定です。


これからアップグレード計画を練るあなたへ

 一通りやり方を書きましたが、「わたしにこういう動きができるだろうか」とか「実際にやったら失敗するんじゃないか」と不安になっている人も多いと思います。
 まあ、ぶっちゃけて言いますと、前編のルールを最低限知ってれば高額アップグレードを狙う時以外はそんなこと考えなくても普通に成功して普通に得します。(笑)

 わたしも今でこそかなり慣れた感じで動けますが、この3年半でIHG, Hilton, marriott含めてかなりの数失敗してきます。(笑)
 最初は規則なんて気にしなかったので、中国で特典除外日に引っかかったり、国内でスイート規定で普通に拒否されて現地で悔しい思いをしたこともあります。
 この記事は、そういった「失敗体験」をもとに「どうすれば失敗を回避できるか」に重点を置いて書きました。

 特に、こういった高級ホテルの宿泊は予算が高くなるため、できる限り失敗したくないのが人情です。ですから、作戦を練る時は「いかに成功するか」ではなく、「いかに失敗しないようリスク管理するか」が重要だと思います。

 わたしが必ず電話したり、BF料金で最初に予約するのは、「転ばぬ先の杖」です。

 運が絡む要素でUGされなければそれは「運が悪いだけ」ですが、運が絡むことすら知らなければ、それは「失敗」ではないかと思います。

 一番重要なのは挑戦することです! 自分のできる万全の準備をして失敗した場合は良い経験になりますので、一度挑戦するところから始めてみましょう。

さいごに
・BF料金など、失敗した時のリスク管理を忘れずに
・挑戦することが大事です。万全の準備をして挑戦しましょう。
・それで失敗したら、それは経験になるので次回に活かしましょう


最後に

 長々と読了、ありがとうございました。
 もしこの記事が今後のアップグレード戦略に役立てば嬉しいです。
 末筆ながら、あなたの滞在がよりよく、思い出深いものになることを祈っています。
 また普通に旅に出れる日が1日も早く訪れますように。