・IHG、ヒルトン初心者の方
・今までにポイント泊をしたことがない人
・今までマリオットで、ヒルトンやIHGに興味がある
・実際にどれくらいお得なのか知りたい人
・ヒルトンダイヤモンドなりたての人
IHG、ヒルトンポイントの特徴
IHG、ヒルトンポイントは他のホテルポイントと比べて貯めやすく(買いやすく)、初心者にオススメなポイントサービスです。
この二つのサービスは非常に似ておりますので、ひとまとめにして紹介することにしました。
詳細な特徴といたしましては、
ポイント単価 | 0.6円程度 (セール時の価格) |
セールの頻度 | 二ヶ月に一回程度 |
お得度 | 閑散期:購入単価相当 繁忙期:倍の価値で使用可能なことも多い 超繁忙期:倍〜6倍の価値で使用可能 |
主な使い方 | ホテル利用 |
と言った形です。
IHG、ヒルトンポイントはマリオットポイントと違い、ホテル宿泊以外はお得度がないサービスです。
お得に使うとしたら、ホテル宿泊一択ですので、必ず近くや旅行先に該当ホテルがあるポイントを貯めましょうね。
ポイントの貯め方
IHG | ・ホテルに泊まる ・IHG系列ホテルのレストランで食事 ・IHG主催のキャンペーンに参加しミッション達成 (Q1〜Q4と四半期ごとにミッションが変更される) ・セールでポイントを購入する |
ヒルトン | ・ホテルに泊まる ・ヒルトン系列のクレジットカードで買い物(非推奨) ・セールでポイントを購入する |
IHG、ヒルトン共にセールで購入するのが一番お得です。
IHGとヒルトンはバイポイント(ポイント購入)を平時は1ポイント=1円のレートで販売しております。
セールになると、ポイント数が倍になったり値段が半分になり、大体1ポイント=0.6円(ドル円レートの計算含む)で購入できます。
得することを考えたら、迷わずセール時の購入をお勧めします。
IHGの場合は、去年から傾向が「常にポイント2倍」に変わりましたが、その前はよくミッション制のキャンペーンやってましたね。
いわゆる、「期間中にインタコ2泊で10000ポイント」「期間中に2ブランド泊まったら2000ポイント」とかです。
昔のミッション型はそれなりに溜まりましたが、今の2倍とか4倍キャンペーンは数泊まらないと溜まりませんよ。
マリオットポイントとの比較
IHG、ヒルトン | マリオット | |
ポイントの価値 | 0.6円 | 1円 |
ポイントの価値 (ホテルで利用時) | 最大1円〜3円 (2〜6倍) | 最大2円程度 (2倍) |
使い道 | ホテル利用のみ | ホテル利用 マイルへ変換 |
マリオットポイントはマイルへの変換も決して損ではなく、特にユナイテッドマイルは結構お得に貯められます。
一方、IHGやヒルトンはとても利率が悪く、マイルへの変換は一般的には行いません。
その代わり、ヒルトンは繁忙期で1円〜2円(2〜4倍)。
IHGに至ってはうまいこと予約すれば最大3円(6倍)の価値でポイントを利用可能です。
このポイントをうまく利用する方法に関しては、こちらの記事をご覧ください。
この項のまとめ
- ポイントは二ヶ月一回程度行われるセールで購入がお得
- ポイント購入は投資であると心得よう
- 使い道はホテル宿泊がグッド。マイル変換は還元率劣悪!
- ヒルトンは最大4倍、IHGは最大6倍程度の価値で使用可能!
では、続いて実際に泊まれるホテルやかかる料金を見ていきましょう
IHGポイントで泊まれるホテル
「IHGでポイント泊するならインターコンチネンタルでないと損なのでは?」
と思う人が時々いますが、実はホリデイインやクラウンプラザでもお得なホテルはありますよ。
今、比較的狙いやすくてホットなホテルは「ホテルインディゴ箱根強羅」。
あと、「インターコンチネンタルホテル横浜pier8」です。
インディゴ箱根強羅は概ね2泊〜となり、100,000ポイント(6万円相当)かかるので覚悟が必要ですが、部屋に温泉がついていて機能性は最高ですよ。
一方、pier8は部屋の機能面や宿泊者・レストラン利用者しか入館できないセキュリティの高さなどといったハードスペック。
既に開業1年以上経ち、スタッフの方々も2019年に比べると格段にサービスが良くなっている印象です。
では、ポイント帯別に狙い目のホテルを見ていきましょう。
30000ポイント未満(18000円相当)
- ホリデイイン宮崎
(年末年始は1ポイント4円で利用可能)
→ 15,000ポイント - ホリデイイン信濃大町くろよん
(年末年始で1ポイント2.4円程度)
→ 25,000ポイント - ホテルグランコート名古屋
(1ポイント1円程度)
→25,000ポイント
少し夢がないことを言うと、実はこの価格帯が最大の還元率を誇ります。
まあ、全部ホリデイイン宮崎とか言う化け物がいけないんですけどね!
この価格帯で紹介しているホテルは、一言で言うと「少しおしゃれな温泉大浴場付きのビジネスホテル」ですよ。
さて、ポイントを使う時期としてはお盆か年末年始がお勧めですが、もし大晦日やお正月に泊まるとこうなります。
- ホリデイイン宮崎
15,000P(9000円相当)
→ 宿泊料金7万円相当が無料 - ホリデイイン信濃大町くろよん
25,000P(15,000円相当)
→ 宿泊料金7万円相当が無料。 - ホテルグランコート名古屋
25,000P(15000円相当)
→ 料金25,000円相当が無料
いや、何度見ても宮崎の還元率やばい・・・くろよんもかなりお得な部類なのに、霞んで見える不思議。
この辺りは「車で行けるし、ちょっと行ってみるか」って感じの人が使うのがおすすめです。
ホリデイインはIHGの中ではビジネスホテルって感じなので、部屋の設備は値段相応ですよ。
グランコート名古屋は還元率こそ低いですが、名古屋駅から近いですし、なんだかんだ安く泊まれるので少しおすすめです。
部屋の設備はいいですよ。ただ、ポイント単価2円狙えればいい方なので還元率は正直微妙です。
まあ、「安いしやってみよう!」ってくらいのノリで行けますので、近い人は是非。
30,000〜50,000P
(年末年始は1ポイント1.5円(3倍)で利用可能)
→ 30000ポイント
私も泊まったことがありますが、クラウンプラザ京都は建物こそ古いですが、二条城が近い好立地のいいホテルですよ。
改装後に生まれた二条城ルームは特に素晴らしく、前に運良くアップグレードしていただけた時はとてもいい滞在になりました。
また、IHGはマリオットと違って京都の大晦日をハイシーズンにしていないので、比較的お得に泊まれますね。
値段も一部屋18,000円と手ごろです。
大晦日なら例年4万円越えなので、かなりお得ですね。
このポイント帯なら閑散期のインターコンチネンタルも狙えますが、IHGでローシーズンは狙うべきではないですよ。
では、次に行きましょう。
関東インターコンチネンタルホテルの本領、55,000ポイント帯です。
55,000ポイント(33,000円相当)
- ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル
(大晦日は1ポイント2円(4倍)程度) - ストリングスホテル東京インターコンチネンタル
(大晦日は1ポイント1円(2円)程度) - ANAインターコンチネンタルホテル東京
(大晦日は1ポイント1円(2円)程度) - インターコンチネンタル東京ベイ
(大晦日は1ポイント1円相当。少しレア)
関東のインターコンチネンタルホテルはごく一部を除いてここにいます。
ポイント単価は、大晦日でも横浜を除くと仲良く1円相当(2倍)です。
正直それほどお得な感じではないですが、普通に考えて半額で泊まれるってすごい事ですからね?
なお、インターコンチネンタルアンバサダー会員であっても大晦日はアップグレード規約で除外日に認定されており、アップグレードが確約されないです。
もしアンバサダー会員さんが泊まる場合、「16時チェックアウトできたらラッキー」くらいの心構えでいくと気持ちが楽ですよ。
この中でおすすめなのは、ストリングス東京です。
この日はインターコンチネンタルでも全体的にケチなので、比較的アップグレードが緩いストリングスがいいと思いますよ。
ここは1ランクアップでバストイレ別洗い場付になりますし、有償でも3000円くらいなので楽にアップグレードできます。
欠点としては、イベントがないところですかね。
ヨコハマとかはカウントダウンパーティとかありますし。
天上人(ロイヤルアンバサダー)様?
お好きなラウンジがあるホテルをお選びになればよろしいのではないでしょうか?(震え声)
60,000ポイント(36000円相当)
- インターコンチネンタル横浜pier8
(去年の年末は1P=2円くらい)
→60,000ポイント - インターコンチネンタル大阪
(去年の年末は1P=2円くらい)
→60,000ポイント - インターコンチネンタル石垣
(年末年始は1P=2円くらい)
→ 60,000ポイント
いわゆる、インターコンチネンタルホテルブランドの人気(高級)ホテルに泊まるためのポイント帯です。
このポイント数になると年末年始は1ポイント2円(4倍)。
普通の土祝日でも1ポイント1円(2倍)で泊まれることが多いのでお得です。
今年改装した石垣も捨て難いですが、pier8も大阪も素敵なホテルですよ。
両方泊まったことありますが、大阪は大阪駅から地下街直結の最高立地で部屋のハードスペックも高い良いホテルです。
pier8は一番安い部屋が一番機能性が高いと言う謎の特徴があるホテルなので、アップグレードなしでも激うまです。
加えて、ここは冷蔵庫のソフトドリンクが各1本無料・・・ラウンジがなくても贅沢できますよ。
石垣は行きたいけど・・・遠いんですよね。
まあ、コロナが終わったらぜひ行きたいホテルの筆頭です。
100,000ポイント(6万円相当)
→ 50,000×2=100,000ポイント
→ 30万円相当が無料
今年の変な時期にポッと空いたこともある超レア枠。
100,000ポイントで狙うべきはホテルインディゴ箱根強羅の2泊です。
ここは一泊での設定が今のところないので、2泊が有力ですよ。
ポイント単価は驚異の3円(6倍)となります。
サービス面ではまだ新しいホテルであり、なおかつインディゴブランドでカジュアルな感じなので高級ホテルとは言えないでしょう。
しかし、全室温泉付という驚異のハードスペックを誇ります。
お盆に泊まってきたレビューをこちらで書いてますが部屋が最高すぎて、またいきたくなる大変良い滞在でした。
(なお、彼女様はこの後10月に泊まったリッツ日光が記録を更新したため、印象が薄いご様子)
ポイント数がかなり多いし争奪戦となるので、ここは一度以上ポイント泊を体験した経験者向けと思っています。
これでIHGホテルは以上です。
ヒルトンポイントで泊まれるホテル
前項で紹介したIHGポイントとの違いを見ていきましょう。
利 点 | ・元旦やお盆の有償アップグレードがIHGより通りやすい ・ダイヤモンド会員は問答無用でラウンジ利用可能 ・ゴールド会員でも朝食無料になり、安心感がある ・コンラッドに泊まれる。 |
欠 点 | ・必要ポイント数がIHGより遥かに高い ・ポイント泊でお得なホテルは数少ない ・ポイント単価は2円(4倍)行けばいい方。 |
ヒルトンポイントはポイント単価こそIHGと一緒ですが、必要ポイント数はIHGより遥かに高いです。
具体的にいうと、ヒルトンポイントは70,000だと微妙。
95,000ポイント(57,000円相当)でコンラッドが圏内に入り、初めて本領です。
ヒルトンでのポイント泊を進めたいのは、何と言ってもヒルトンダイヤモンド会員である人です。
IHGではロイヤルアンバサダー、ヒルトンだとダイヤモンド会員の人ならポイント泊でもラウンジを利用可能です。
特にヒルトンはここ数年、ダイヤモンド会員の敷居を大幅に緩和しておりますので、ダイヤモンド会員の方も多いと思われます。
また、ゴールド会員や平会員でもタイミングを掴んで交渉すれば、繁忙期でもラウンジ付の部屋に有償でアップグレードできますよ。
個人の意見としてIHGは安さとお得さ、ヒルトンは滞在の満足度が利点だと考えてます。
では、実際にどういうホテルがお得かを見ていきましょう。
70,000P(42000円相当)
70,000P → 150,000円相当(4倍レート)
※ポイント泊でもキャンセル不可の特価料金
・・・ディズニーの年越しイベント、申し込まなくなったのっていつからだっけ? なんて本気で思いました。
ヒルトン東京ベイに大晦日泊まると、抽選で倍率8倍とか言われているチケットが普通に買えるんですよね・・・
2020年こそ中止されましたが、年越しイベントがある年の東京ベイは超強気です。
料金設定は15万円超え、無料宿泊は予約したらキャンセル不可。
ただ、これには欠点がありまして・・・例年、今年もチケットをホテルで売れるかは12月上旬にオリエンタルランド様より御達しがあります。
よーは、12月上旬前に予約すると仕様変更で急に買えなくなる可能性もあるってことです。
ただ、イベントがあるとその頃には難民がなだれ込んで速攻でポイント枠完売するので、ギャンブルしないと負けますよ。
まあ、ランドとかシーとかが好きな人にはたまらないかと。
95,000ポイント(57,000円相当)
95,000ポイント
→ 100,000〜150,000くらい(2倍〜3倍)
お得度こそ下がりますが、ヒルトンはここが本領と考えてます。
コンラッドホテルはヒルトングループの最上位ホテルであり、ハード、サービス両面で素晴らしい文句なしの5つ星ホテルです。
特にエグゼクティブラウンジは最高で、美味しいご飯は山ほど出てきます。
ダイヤモンド会員の人は特に何も考えずに泊まっても贅沢できますが、ゴールド会員の人は一手間必要です。
時々「東京と大阪どっちがいいの?」と聞かれますが、私の回答は常に「とりあえず両方行ってください」です。
どちらも最高レベルに素晴らしいですよ。
ヒルトンって他にも沖縄とか東京にも色々ホテルはありますけど・・・単価1円超えませんし、正直お得度は微妙です。
もう純粋に、ディズニーかコンラッドを楽しむサービスって思ってます。
おまけ・繁忙期の有償アップグレード交渉
これって、実は結構難しいです。私も過去に何度も失敗してます。
だから、私の過去の経験をもとに、「成功だったと思ったこと」と「失敗だったと思ったこと」を箇条書きで書いていきます。
成功だったと思うこと | ・日程を調整し、大晦日は避けて元旦に宿泊した →スイートに空きが出たらしく、UG成功! ・お盆直前の金曜日から2泊で早めに予約した。 →スイートに無償でUGできた。 (記念日との合わせ技) ・空いたら有償UGしたいと事前に伝える |
失敗だったと思うこと | ・普段からケチなホテルに泊まってしまった ・大晦日など繁忙期のど真ん中に泊まった ・うっかりウェブチェックインした |
少し解説すると、大事なのは時期を少しずらすことです。
こういうと「いやいや、繁忙期に泊まるならずらしようないでしょ」とお思いになると思います。
それは間違ってませんが、少しホテル側の立場で考えてみましょう。
ホテルからすると、部屋が空いてれば希望者を有償アップグレードさせた方が得です。
このスタイルは、ビジネスライクなヒルトンならではですね。
IHGでポイント泊しているときにこういう交渉をしてうまく行った試しはないです。特に年末年始。
また、有償アップグレード希望という旨を事前に電話(できればメール)で伝えるのも効果的です。
こちらの本気度が伝わりますし、書面に残るとホテルさんも確認しやすいですしね。
次は泊まる時期の話ですが・・・繁忙期中でも忙しさの波があります。
例えば、年末年始なら一番のピークは大晦日、次に元旦、1月2日や晦日・・・と忙しくなくなっていきます。
有償アップグレードは部屋が埋まってしまえば絶対に不可能です。
ですので、実行するタイミングは一番のピークを確実に避けます。
もし私が年末年始に泊まるなら、大晦日は避け、元旦か二日とかに仕掛けます。
それでも失敗することはありますが、成功率は最ピークに挑むよりも格段に高いですよ。
お盆でもピークは必ずありますのでじゃらんとか楽天で傾向を調べ、調整するようにしましょう。
まあ、交渉関係の記事ではないのでこの辺でおしまいです。
最後に
IHG、ヒルトンは似た特徴を持っていますが、その実泊まれるホテルやお得度が違います。
必ず自分にあった方のブランドでポイントを貯め、ポイント泊を楽しみましょう。
ヒルトンを使う理由は・・・多分、「コンラッドに泊まりたい」くらいでいいのではないかと思いますよ。
では、また別の記事でお会いできたら嬉しいです。
コメント
[…] 昨日の記事の後半記事に当たりますが、マリオットポイントとハイアットポイントに焦点を当てて紹介しました。 […]