【この記事の対象者】 ・自分の思った通りのアップグレードを実現したい人 ・なぜ自分があの滞在でアップグレードできなかったか知りたい人 ・ブランドごとのルールを知りたい人 ・アップグレードのルールとか仕組みを知りたい人
※私は別にホテルスタッフの関係はないので、あくまでも参考までにお読みください。
この記事は私が各ブランドを渡り歩きながら鍛えた経験をもとに書いています。
最初に・絶対に忘れてはいけないこと
皆様がどのブランドのどのランクの上級会員様かは存じ上げません。
ですが、あなたがマリオットのアンバサダー、ヒルトンのダイヤ、ハイアットのグローバリスト、IHGのロイヤルアンバサダーであっても、必ず下の二つの項目だけは忘れないでください。
1.ホテル側は常に「彼らの提供できる一番いい部屋」を提供してくれてる。 2.無料アップグレードは権利であり、同時にホテル側のご厚意である。
時々、「なんで俺がスイートルームじゃないんだ!」とかいう人がいますが、アップグレード結果を黙って受け止められない方は粋ではないと思っています。
ホテル側だって、ちゃんとスイートルームが空いていて、あなたにアップグレードの資格があり、前後のお客さんの予定と合致していて、他の会員さんと比べてあなたを優先できそうなら、ちゃんとスイートルームを用意してくれます。
何もホテル側は意地悪でスイートルームを提供しないわけではないんです。
具体的な理由とかは後で記しますが、何かがうまく噛み合わなかったから、今回はお目当ての部屋に泊まれなかったのです。
もう一つ、忘れてはいけないのはアップグレードは我々の権利(一部はホテル側の義務)である以上に、ホテル側のご厚意であるということです。
例えばスイートルームが4部屋あり、あなたと同ランクの会員さんが他に6人いたらどうでしょうか?
ここから先は、完全に会員同士の殴り合いです。
あなたがスイートルームになることもありますし、ダメな時もありますよ。
もしあなたがそういう状況でスイートルームに泊まれたら、それはホテル側のご厚意ですよ。
(もちろんホテル側の戦略とかもあるでしょうが、スタッフの経験はないので知りませんよ)
最後に、これは弱者の知恵です。
私は前職ではお給料が安く、それでも彼女を喜ばせたいと切磋琢磨して良い部屋に泊まる方法を研究してきました。
この記事はその経験をもとに書いてます。
スタッフさんから見ればもっと良い方法もあるかもしれませんが、そんなものは一般人にはわからないです。
では、そろそろ具体的にアップグレードのお話をしましょう。
私のこれまで数年間の経験と知識を書かせていただきます。
アップグレードの基本のき
これは初級者向けの記事ですけど、とりあえず初心者さんでもわかるように書いておきますね。
この項目は全ブランド共通です。
私はここをしっかり抑えることで、安月給の時代でもストリングス東京のスイートルームやコンラッド東京のスイートに普通に泊まれましたよ。
重要なのはお金をどこに使うかです。
では、早速いきましょう。
ルールの把握は絶対
まずこれができてないとホテル側に迷惑をかける可能性もあるので、必ずやってください。
「あなたは自分の会員資格の会員規約を読みましたか?」
全文を読む必要はありません。
ですが、アップグレードやレイトアウトなど特典の部分は必読です。
チェックアウトの項目は何時になっていますか?
そのチェックアウトは「権利」ですか? 「保証」ですか?
ルームアップグレードのルールは?
1ランク上ですか? エグゼクティブルームまでですか? 一部スイートルームを含めますか?
ホテルの会員資格において、ルールは絶対です。
ヒルトンゴールド会員やマリオットゴールド会員がスイートルームにアップグレードされることは原則ありません。
それでも、そういうミラクルアップグレードを聞いたことがある?
だから、それは前書きで書いた「ホテル側のご厚意」なんですよ。
あと、一部は「権利」か「保証」かで威力の桁が変わってくるので、そこを注意しましょう。
会員規約が読むのがめんどい方は、素直にホテルに電話して「私は最大でどこにアップグレードされますか?」って聞くとわかりやすいですよ。
変に恥ずかしがってお目当ての部屋に泊まれないくらいなら、聞いた方が100倍マシだと思います。
繁忙期なら取捨選択をする
前に後輩が「夏休みの超人気ホテルで〜、16時まで滞在して、スイートにもアップグレードされたら嬉しいなぁ」とか寝言ほざいてたことがありました。
私の返答はもちろん、「繁忙期という名の戦場で何言ってんだお前、死ぬぞ」というものです。
もし後輩が閑散期に泊まるなら、「ええやん。楽しんできぃや」で済んだ話です。ですが、繁忙期は話が別です。
繁忙期の宿泊は戦争です。
他の会員と殴り合っていい部屋を勝ち取らなければいけません。
そのために必要なことは、
①とにかく早く行動する ②自分の要望の取捨選択を明確にする ③自分の希望を正確に伝える
この三つを正確に迅速に行い、戦場になる前に脱出することです。
私は2021年の年末、12月30日から2泊でパークハイアット京都に無料宿泊で泊まりますが、スイートアワードの申請が通りました。
この時のことを例にしましょう。
①年内に宿泊実績を作り、予約は9月末まで。
アワード申請は10月中旬まで→案の定、10月末にはクローズ
②取:スイートルームで2泊。有償UGは使わない
捨:チェックインを2時間遅くしてレイトアウト特典の破棄、清掃とターンダウン
③上の取捨選択したものを正確に伝える
そして、ホテルが無理と言ったらすんなり諦めて普通に泊まる!
(これが一番大事!!)
この日程の普通の部屋とスイートの差額は2泊で18万円。
ましてや私は無料宿泊。ホテルでは一円も部屋代を払いません。
宿泊代ベースで考えれば70万円。
何割をWOHが負担するかは知りませんが、普通に売った方が徳なのは間違い無いでしょう。
年越しステイになる超繁忙期にこのアワードを通すのは、グローバリストの会員資格を持ってしても難しく感じました。
だから、一番欲しいものだけを残して他を捨てるのです。
一番重要なのはパークスイートに泊まること。
スイートなら彼女が深夜まで起きてても快適に過ごせますし、2泊なら尚更です。
逆に、チェックインを遅くすることと16時レイトアウト特典の破棄、清掃・ターンダウンの不要は交渉材料になると判断しました。
私が12時にチェックアウトすれば、ホテルに元旦の機会損失は発生しません。
私が18時のチェックインを許可すれば、ホテルは29日にグローバリストのお客様を入れることができます。
清掃とターンダウンを不要とすれば、ホテル側の手間が一部屋分浮きます。
そして、ホテル側が返してきた返事は、
「アワード承諾。清掃不要の件、承知しました。12時のチェックアウトをご協力されたし」
もう、電話でその返答をもらうなり、「ヒャッホー!」って心境です。
そりゃ、ごねたり普通に泊まっても同じ結果だったかもしれませんが、こう、自分の考え通りに綺麗に決まるとすげぇ気持ちいいんですよね。
この後に重要となるのは、ホテル側の機会損失を埋めるためにホテルでお金を落とすことと、ホテルとの約束はしっかりと守ることです。
お正月は12時になったらスパッとチェックアウトして、ホテルでお昼食べてさっさとROKUに向かう予定ですよ。
なんとなく私の直感ですが、「11月を越えたら難しいかもな」って思ってました。
不思議なもので、こういうのって早いうちだと通るUG申請も、寸前や日にちが近づくと通りにくくなるって結構あるんですよね。
この辺は私の勘なので、話半分で聞いてくださいね。
状況を読み、ホテル側の立場で考える
これができるようになると、一気に自分がどうすべきかが見えてきますよ。
もしあなたが泊まりたい部屋に無料UGしたいなら、閑散期の平日に泊まりましょう。
私が過去に沖縄でやってましたが、これは凄い良いですよ。
繁忙期とか連休しか沖縄に行ったことがない人には想像つかないと思いますが、閑散期(とか平日)のスタッフさんは結構ちやほやしてくれます。
理由は単純に暇だからです。
閑散期の沖縄に一度行くと、その手厚さに繁忙期に行くのが結構馬鹿馬鹿しくなりますよ。ソースは私。
とはいえ、それができないのが現代人の辛いところです。
有給だっておいそれと取れないし、繁忙期や土日しか泊まりに行けない人も多いでしょう。
かくいう私も金曜日に宿泊することが多い人種です。
混んでる日に望んだアップグレードを勝ち取るには、どうするのか。
それが、「状況を読んでホテル側の立場で考える」ことです。
そのホテル、ブランドのアップグレードのタイミングはいつか。
お目当ての部屋は前日までちゃんと空いているのか。
泊まる日の結婚式は何件入っているか。
しっかりと有償宿泊で泊まってるか。
前の日や次の日にお客さんがいる時のことを想定しているか。
私はいつも最低でもこれくらいは考えた上で泊まる日を決めます。
そして、そこまでやっても無理な日は無理です。
なにせ、我々宿泊者の中で一番偉いのはその部屋に有償・もしくは結婚式の特典で泊まっている人です。
この人には、無償UGを狙っている人は決して勝てません。
最初にも書きましたが、ここに書いてあるのは所詮、弱者の知恵です。
あなたがどうしても泊まりたい部屋があってお金も潤沢にあるなら、有償で泊まりましょう。
無理なら諦めて泊まる部屋を楽しむ
これが一番大事なことだと思います。
色々と作戦を考えて、この日程なら大丈夫と思って日程を組んで予約して、ホテルに電話して確認をとったりして。
そこまでしても、ダメな時はダメです。
部屋の争奪戦に絶対に勝つ方法は一つ、他の人より早くその部屋に有償で泊まることです。
最近、勝負が決した段階でごねる人を時々見ます。
私は祖父が江戸っ子なのでどうしても、そういうのは粋でないと感じてしまいます。
自分はベストを尽くした。ホテルもベストを尽くしてくれたと信じよう。
その上で我々がするべきことは、ホテルがアサインしてくれた部屋を全力で堪能することです。
かくいう私たちもハイアット横浜のクラブツインに泊まるたびに、「やっぱり普通の部屋もいいよね・・・」「うん、いい・・・」って感じで良さを実感してます。
コンラッド時代も4連続スイートの後に普通の部屋が来ましたが、「これもたまにはいいな!」って感じでご満悦でしたわ。
ずっと不貞腐れてる旅行より、あてがわれた部屋を堪能する方がずっと建設的だと思いますよ。
基本のお話はここまで。
本当に基本のお話でしたので退屈された方もいると思います。
では、続いてブランド別の特色を見ていきましょう。
ブランド別のアップグレード事情
アップグレードのルールや環境はブランドごとにそれぞれ特色があります。
時々ヒルトンゴールドとインターコンチネンタルアンバサダーを同格と思っている人がいますが、連泊券抜きでもインタコアンバサダーの方がはるかに格上ですからね?
伊達に毎年2万円も年会費とってないですよ。
マリオットゴールドとヒルトンゴールドとIHGプラチナも結構違うし、ヒルトンダイヤでも泊まるホテルや時期次第で効力が大きく変わります。
それでは、見比べてみましょう。
IHG
「アップグレード」 1ランクアップ(プラチナ、スパイア) 1ランクアップ保証(アンバサダー) 2ランクアップ保証(ロイヤル) 「アップグレードタイミング」 ホテルによる。電話時か到着時。 「アプリでのUG通知」 原則なし 「特徴」 ・アンバサダー以上で一部のスイートアップが可能 ・アップグレード保証という神特典あり 「例外」 ・スペシャリティスイートはアップグレード不可 ・ホテルのジモティールールがある
まずはインターコンチネンタルホテルズグループ、IHGです。
別記事でも詳しく解説してますので、もっと詳しく知りたい人はこちらにどうぞ。
IHG最大の特徴は、なんと言ってもインターコンチネンタルアンバサダーの存在です。
これはいわゆる年会費$200でIHGプラチナ+アンバサダー会員の会員特典を得られるサービスです。
詳しくはこちらに書いてあります。
この内容、初心者時代は普通に読んでましたが、今見ると相当な化け物だってわかります・・・
普通、同格のヒルトンゴールド・マリオットゴールド・ハイアットエクスプローリストとかは簡単にいうと、
「空いてたら1ランク上の部屋に上げてあげる。スイートとかラウンジ付きの部屋は無理よ」
それに対し、アンバサダー会員は、
「絶対に1ランクアップするよ。無理なら5000円払う。クラブアップグレードしてもラウンジは使えないけど、その代わりに一部のスイートとかでも普通にアップグレードしてあげるよ」
という覚悟ガンギマリのもの。
さて、お気づきの方もいるかもしれませんが・・・同格のブランド特典でスイートにUG可能なものはないです!
昔、普通に安い部屋で1ランクアップしてた頃は気づきませんでしたが、スイートアップを使うようになると一気に神特典になります。
もっとも、最近はIHGもそれに気づいて細かくランク分けしてるからお得度下がりましたけどね・・・
昔は35,000円でストリングス東京のザ・スイートに泊まれたんだぜ・・・嘘見たいだろ・・・
流石にそれに危機感を覚えてクラブラウンジ作られましたけど、まあしゃあない。
後、次にやべーのは16時レイトチェックアウト保証であり得ないほどすんなり16時アウトさせてくれるところと、スパイアの10時アーリーインですね。
アーリーインはホテル側が拒否できますが、pier8のクラブルームで使うと2回目の朝食を食べれるというバグが発生します。
アップグレードタイミング
IHGの特徴の一つですが、アップグレードのタイミングはホテルにより違います。
・チェックイン時
・あなたが電話でアップグレードを要望した時
なぜ二つあるかという理由は、ICアンバサダー会員の存在です。
ICアンバサダー会員は1ランク上の部屋にアップグレードされることが「保証」されており、満室やスペシャリティスイート規約に該当しているなどの状況以外においては、ほぼ間違いなくアップグレードされます。
そのため、ホテルによっては電話で事前に「この部屋にアップグレードしたいのですが!」というと、電話をしたタイミングでアップグレードされるホテルもあります。
これは他ブランドではアワードを使った時以外では起こり得ない現象です。
これが可能かどうかはホテルのジモティールールによります。
私も過去に要望を出しても「チェックイン時に空いてたらいいよ」と言われたことが何度もあります。
使えるかどうかは実際に電話して調べましょう。
また、ルールは絶対なので、無理と言われたら引き下がりましょうね。
ホテルのジモティールール
IHGって、このジモティールールが結構強いです。
あのホテルではできたけどできなかったりとか結構あります。
加えて、1番の特徴は「ホテル独自のアップグレードルート」が存在することです。
「え? それ1ランクアップでいいの?」と思えるものや。
「ああ、それでも1ランクアップだもんね・・・」と思えるものや。
果てには、「規約に書いてないけどアップグレードできないの!?」というものまで。
訓練されたIHGユーザーには日常茶飯事ですね。
IHGを渡り歩くコツ
わからないこと、聞きたいことは恥ずかしがらずホテルに聞く。
もちろんICアンバサダーに入会していることが前提ですが、素直に聞きましょう。
アップグレード先やお部屋の相談は「宿泊係」の人。
レストランのことを聞きたいならフロントか「レストラン予約」の人。
予約はアプリでしましょうね。電話だとベストフレックスしかできませんよ。
普通に「自分アンバサダーでこの部屋に泊まりたいんですけど、どの部屋を予約したらUGされますか?」って聞けば大抵教えてくれます。
もちろん、その場でUGできないホテルならチェックイン時の状況次第で不可ですので、その辺も確認するが吉ですよ。
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ヒルトン
「アップグレード」
1ランクアップ(ゴールド)
ワンベッドスイートまで(ダイヤモンド)
「アップグレードタイミング」
前日、当日朝、到着時などその時による
「アプリでのUG通知」
基本あるが、いい意味で期待を裏切る仕様
「特徴」
・エグゼクティブフロアにUGされるとラウンジ使用可能
・アップグレードタイミングはまちまち
・ゴールド会員で既に朝食無料。強い。
「例外」
・閑散期はしれっと良い意味で期待を裏切ってくれる
ヒルトンはとにかく面白いブランドです。
私も2年間駆け回り、コンラッドと散々鎬を削り、小田原で温泉三昧して沖縄を堪能したりと大満足でした。
最大の特徴は、「エグゼクティブフロアにUGされるとラウンジが使える」という点でしょう。
これは他ブランドにはないヒルトンゴールド会員の目玉とも言える特典だと思います。
マリオットもハイアットもIHGも、このような特典はありません。これはヒルトンのみの特徴です。
他のブランドだとゴールド等級の会員資格は少し微妙ですが、ヒルトンはとにかくワクワクします。
なにせ、ホテルの気まぐれでエグゼクティブフロアにUGされればラウンジを使って豪遊できるのです!
もちろんダイヤになれば常に使えますが、ホテラー初心者時代とかはダイヤなど高値の華でしたので、ヒルトンのこの特典は私にとってロマンの塊でした。
しかも、ヒルトンは良い意味で期待を裏切ることがあるブランドです。
具体的な例を箇条書きしましょう。
・アプリのアップグレード先が決まってないので諦めていたのに、泊まりたい部屋になってた。
・1ランクアップして喜んでたのに、着いたらエグゼクティブフロアにアップしてた。
・電話口で散々「スイートはもうないよ!」と言っていたのにアプリの表示がスイートルーム
まあ、もちろんこれは全部レアケースですが、何が恐ろしいって全部実話であることです。
ヒルトンの怖いところは、アプリや電話口に部屋を伝えられても、しれっとそこより良い部屋になってるとか普通にあります。
ただ、これらの状況は次の項で記す「決してやってはいけないこと」をしなかった時のみチャンスが訪れます。
予約後に決してやってはいけないこと
①アプリでアップグレードされていない状態でウェブチェックインする
②アップグレードされたのが目当ての部屋じゃないからって放置する
まず①、これはすごく大事です。
もしもアプリ上アップグレードされていないなら、ウェブチェックインは極力避けましょう。
私はホテルの人でないので経験で話をしますが、これをやると高確率で予約した部屋になりました。
ごく稀にそれでもUGされることもありましたが、本当にごく稀です。
大抵は「もう部屋決まったんで」と言われて終わりでした。
「あ、ウェブチェックインした人の部屋変更するの面倒なんだな」って雰囲気を少し感じました。
もしアプリがアップグレードされていなかったら、そのままホテルに行ってフロントに聞きましょう。
そうすると、しれっとアップグレードされていたり、到着が遅いと「スイートの空きが出たけどどう?」とか言ってくることもありますよ。
次に②ですが、これで私は何度も苦い思いをしています。
ヒルトン小田原に泊まった時、最初のアップグレードは前日の朝。デラックス和洋室でした。
デラックス和洋室は私も彼女も大好きで不満はありませんでしたが、一度はスイートに泊まりたいと思っていたのでこれをスルーしました。
その結果、何が起こったか。その日の夜に見るとデラックス和洋室は消え、普通の和洋室になってました。
もう目玉が飛び出るかと思うほど驚いた後に状況を理解し、その場で慌てながらアップグレードを承認しました。
そう、他の人がアップグレードを承認したため、私のアップグレード先のランクが下がったのです。
コンラッドでもシティビュースイートだし・・・と思ってほっといたらベイビューの普通の部屋とかになっていてくそ驚いた記憶があります。
最初に表示されたアップグレード先がホテルにとっての最善手であるというケースもあります。
もし目当ての部屋でなくても、妥協しておくのも大事なことですよ。
リゾートは閑散期に行くべき
リゾートは閑散期にこそいきましょう。
ヒルトンは国内でも小田原・沖縄・ニセコなどにリゾート系のヒルトンホテルがありますが、閑散期に一度行くと、もう繁忙期にはいけなくなるほど居心地がいいです。
アップグレードは太っ腹だし、朝食会場は空いてるし、スタッフさんはチヤホヤしてくれるしと良いことづくめです。
私はゴールド会員時代に北谷の一番安い部屋を2泊予約したんですが、アプリの通知一切なしでしれっとエグゼクティブルームにアップグレードされてました・・・
「あ、ありのままに起こったことを話すぜ! アプリの表示が普通の部屋だからと諦めてホテルに行ったらエグゼクティブルームになっていた。何を言ってると思うが、俺も何が起こったかわからねぇ・・・(以下略)」
まさにこんな心境ですよ。
逆に繁忙期に行くとろくにアップグレードされないし、レストランはどこも混んでるし、スタッフさんも忙しいです。
一番よく行くヒルトンのリゾートは小田原ですが、やはり閑散期が最強ですね。しれっとスイートや和洋室になります。
UGされればラウンジが利用できる
これは私が知る限りヒルトンにしかない特典ですが、ヒルトンはゴールド会員でもエグゼクティブフロアにアップグレードされるとラウンジが利用できます。
IHGはアップグレードしてもラウンジ利用不可、ハイアットはそもそもアップされない、マリオットもハイアットと同じです。
ヒルトンはこの特殊なアップグレードシステムと朝食無料が、他社よりも優れた点だと思っています。
ただ、この特典の欠点は「狙って行えるものではない」という点です。
どれほど状況を分析して作戦を混んでも、アップグレードに絶対はありません。
この特典は「絶対にラウンジを使いたい!」と思いながら使うのではなく、「ラウンジも使えたらラッキーだな」ぐらいの心構えで使った方が幸せですよ。
私がゴールド会員時代に一番驚いたアップグレードはヒルトンお台場の気まぐれアップグレードでエグゼクティブになってた時です。
なお、予約もとは普通のヒルトンツインです。目玉が飛び出ました。
・・・あの時は、思わず何かの間違いと思ってフロントでチェックインしちゃいましたよ。
もちろん、普通にアップグレードされてましたので二重に驚きました。
1ランクアップさえされれば奇跡なのに・・・
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マリオット
「アップグレード」
1ランクアップ(ゴールド)
一部のスイートまで
(プラチナ・リッツ・カールトン以外)
(チタン、アンバサダー・リッツ・カールトン含む)
「アップグレードタイミング」
前日、当日朝、到着時などその時による
「アプリでのUG通知」
基本的にある
「特徴」
・会員のグレードが細かく、ブランドによってはスイートアップされたりされなかったり
・閑散期はゴールドでもそこそこ強いが、最強は無料宿泊+有償アップグレード
・ホテルのジモティールールがよく変わるので毎回要チェック
多分、ここは皆さんの方が詳しいのではないでしょうか。
私は基本的にマリオットはリッツ・カールトンしか泊まらないので、その感覚で書いてます。
マリオットは他のホテルに比べて会員グレードの区分けが細かく、同じように見えるプラチナ・チタン・アンバサダーでも結構違います。
かくいう私は万年ゴールド会員なので、その辺のスイートアップ率とかの明言は避けますね。
今回は、なぜ私が万年ゴールド会員なのかも書きます。
自分の特典を詳しく理解する
マリオットはまずここが重要になると思います。
プラチナ会員の人は、リッツ・カールトンではスイートにアップグレードされないことを知っておかないといけません。
チタンやアンバサダーの人でさえ、リッツ・カールトンではクラブラウンジはつきません。
シェラトンやマリオットしか泊まらないなら良いですが、リッツ・カールトンにも泊まる予定のある人はこの辺を把握していないと痛い目に遭います。
後、プラチナやチタンのスイートアップグレード率。
私の知り合いのプラチナ→チタンの人が前に、「プラチナ時代のスイートアップ率は3%、チタンになってからは10%くらい」と言っていました。
これは2019年か2020年くらいのデータですし、個人差や状況の違いで大きく変わりますので、一説として考えておいてくださいね。
ただ、現在はその時よりもはるかにホテル利用者や外国人が少ないですし、Twitterを見てる限りリッツ・カールトンでもスイートに入っている人をよく見るので、本当にあくまでも一説ですね。
最も、今のチタン増幅時代では完全に未知数です。
一言言えることがあるとすれば・・・やはり閑散期宿泊が最強ですね!!
私が万年ゴールド会員の理由
①基本リッツカールトンにしか泊まらない
②リッツカールトンには基本無料宿泊で泊まる
③有償でUGすることに抵抗がない
私はこういう人種なので、いわゆる万年ゴールド会員です。SPGカードを持っているだけ。
去年までならともかく、今年はハイアットのグローバリストなので余計にですね。
リッツカールトンに有償で泊まるお金があったらパークハイアット行きます。スイートアップ率高いし。
閑話休題。
結局のところ、私みたいな庶民がリッツ・カールトンで質の高い滞在を利用とした場合、最大のポイントは「どこにお金を使うか」に集約します。
私の答えは、「クラブアクセス権」や「スイートアップグレードの費用」です。
例えば、リッツ・カールトン大阪は大晦日にポイントで宿泊しても+44,000円でクラブルームになってラウンジも使えます。
すでに仕様変更されてましたが、リッツ・カールトン日光は大晦日にポイント泊しても+45,000円でスイートに泊まれました。
リッツ・カールトン東京は閑散期のみですが、ポイント泊+有償クラブアクセス可能です。
少し、リッツ・カールトン大阪のクラブラウンジを堪能しながら、もしくは中禅寺湖スイートで雪景色の中禅寺湖を見ながら年越しする自分を想像してみてください。
控えめに言って最高じゃないですか? 最高ですよね。
とはいえ、この方法にも弱点はしっかり存在します。
まずは結構お金がかかること。結構ガッツリ、3〜5万円くらい平然と要求されます。
次に、これが問題です。
ホテルのジモティールールの変更です。
ホテルのジモティールールの変更について
これはどのブランドにも言えることですが、フランチャイズ元のグループが持っているルールとは別に、各ホテルごとに地元ルール的なものが存在します。
そして、このジモティールールは結構コロコロ変わります・・・
一番良い例が、さっきのリッツ・カールトン日光の有償アップグレード。
2020年、出来立てのリッツ・カールトン日光では普通にできたことです。
しかも、申請するタイミングで空いていれば部屋を押さえてくれるという大盤振る舞い。
これってすごいことですよ。なにせ、チタンやアンバサダーが当日や前日にアップグレードされるのに、彼らが取り得る枠を先にこちらで確保できるのです。
それがゴールド会員など、彼らより遥かに格下の会員であっても、です。
まあ、それが問題視されたらしく、見事に今は改善されてしまいました。
今はもうできませんよ。
証拠はメールだけなのでここではされせませんが、裏を取りたい方はメッセか何かでメッセージくれれば送りますよ。
ホテルのルールは都度変更されるので、「前こうだったから大丈夫だろう」と慢心せずに都度確認することをお勧めします。
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ハイアット
「アップグレード」 1ランクアップ(エクスプローリスト) スタンダードスイートまで(グローバリスト) 「アップグレードタイミング」 当日の朝(正式には前日夜からされてること多い) 「アプリでのUG通知」 非常に正確 「特徴」 ・スイートが区枠されていて、UGルートがわかりやすい ・時々ミラクルアップグレードもあるらしい(未経験) ・ポイントでスイートやクラブにUGされる独自のシステム
現在の私の遊び場、ハイアット村です。
最上級のグローバリスト会員はクラブアクセス(もしくは朝食無料など)と、スタンダードスイートまでのアップグレードが可能です。
ハイアットはスイートルームをさらに「スタンダードスイート」と「プレミアムスイート」に区分けしており、グローバリスト会員でも原則としてスタンダードスイートまでしかアップグレードされません。
一方、例え平会員でさえもポイント+キャッシュでスイートルームにアップグレードできる「Upgrade by point」のシステムがあります。
これはかつてSPGでもやっていたシステムですが、マリオットに統合されたのち、消失。
現在ではおそらくハイアットしかやっていないと思われます。
このUpgrade by pointは専用枠が空いてさえいれば平会員でも使用可能です。
そういう意味では、ハイアットはディスカバリスト(ヒルトンシルバーなどに相当)でも十分遊べるブランドですね。
スタンダードスイートとプレミアムスイートについて
この二つのスイートの違いは、ホテルによって違います。
景色が違うだけで構造はほとんど変わらないホテル。
プレミアムになった瞬間、一気に金額の桁が変わり質がずば抜けて高くなるホテル。
そもそもプレミアムスイートしかないホテル・・・などなど。
外国ではどちらのスイートか記載がアプリにないホテルもありますので、そういうところは電話かメールで確認すると良いと思いますよ。
ハイアットはスタンダードスイートでも普通に機能性抜群で素晴らしい部屋がたくさんあります。
逆に、プレミアムスイートの中では是非、パークハイアット東京のガバナーズスイートに一度は泊まっていただきたいです。
グローバリストの優遇について
なんと申しますか、うっかりこのままこの優遇に浸ってると引き返せなくなりそう・・・と思えるほど良いです。
私は来年の更新とか無理だろ・・・派なので2023年2月で風と共に去るつもりですが、その後のIHGが物足りなくなるのではと心配するほどの優遇です。
そもそもハイアットは電話のスタッフにしてもアプリにしてもホテルにしても、高いだけあって「お金かけてるなぁ!」って思うポイントばかり。
グローバリスト会員が増えてきてるのでスタッフさんも大変そうですが、それを差し引いてもかなり優遇されます。
そして、そういう会員特典としての優遇を差し引いても素晴らしい接客のホテルも多く、「平会員になっても行きたいな」と思えるホテルがちらほらあります。
アプリがとにかく使いやすい
各ブランドを比較して1番だと思います。
ただし、アプリで予約が見れなくなることがあるというクソバグが存在するので、そこを受け入れられればの話です。
予約や変更はもちろん、ホテルへの連絡やチェックインにアップグレードの確認、レストランの予約までアプリから行えます。
このアプリを使ってIHGアプリを使った時、「レストラン予約・・・あ、電話しなきゃだめか」と思い、ハイアットアプリの良さに気づきました。
マリオットのチャットはホテル柄か滅多に対応してもらえた試しがないんですが・・・これが機能するホテルによく泊まる人は、やはりマリオットアプリが1位かもしれませんね。
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最後に
つらつら描かせていただきましたが、この記事はあくまでもデータベースです。
あなたが実際にどこかのゲーム盤で遊ぶ時、参考になる道標になれば良いと思って書いております。
また、「これは少し違うんじゃね?」というポイントがあったらTwitterとかで知らせていただければ訂正いたします。
では、少し長い記事になりましたが、あなたの旅路がより良きものになることを祈っております。