2021年3月中旬の少し前くらい。
いつも通り朝5時に目覚めると、私は数週間ぶりに起きてすぐハイアットのアプリを起動しました。
ハイアットのアプリは、チェックイン日になると「チェックインボタン」が出現し、ウェブでチェックインできるようになっています。
そして、今回の滞在では今まで見たことがない表示・・・「お部屋のアップグレードを完了しました」との文字!
修行が横浜一択で「最初から最後まで常時デラックスルーム状態」だったので、その見慣れない表示に興奮しながらも、「一体どこまでアップグレードされたんだ?」と緊張が走ります。
意を決して、チェックインボタンを押してチェックインに進みます。チェックインは15時、アウトは翌16時・・・
すると、今までハイアット横浜のデラックスルームしか映らなかった画面にこんな表示が・・・
事前にホテルの人に「私の寝相が悪くて恋人が大変だからツインにしてください」って正直に話したためか、しっかりとツインルームになってました。
その表示を見て、小さくガッツポーズ。
私のグローバリスト一泊目は、パークハイアット東京のパークスイートツインとなりました。
1. ホテルへのアクセス、駐車場について
〒163-1055 東京都新宿区西新宿3丁目7−1−2
パークハイアット東京は新宿パークタワー内の39階〜52階に位置する、嘗ては「東京外資系ホテル御三家」とまで謳われた老舗の超高級ホテルです。
フロントは41階と超高層に位置しつつ、今でさえもモダンに感じる作りは、とてもではありませんが1994年に建設されたホテルとは思えません。
新宿駅から行く場合は、徒歩20分程度とガッツリ歩くことになります。
普段はバスも出てるそうですが、コロナ禍だからかやっていませんでした。
駐車場はセルフ4800円、バレーパーキング6000円とそれなりのお値段です。
ちなみに、駐車券は自分で保管し、チェックアウト時にサービス券をもらう、ってスタイルでした。
閑話休題。恋人が東京に電車で行きたがらないので、車でホテルに赴きます。
家から約2時間。休憩を挟みながらも頑張って運転し、14時半にはなんとかホテルに到着します。
パークタワー駐車場に入り、ホテル宿泊者の駐車スペースがある地下三階へ。
入ってすぐのところと、ぐるっと一周して戻ってくるあたりなど、そこそこ広いスペースに駐車スペースがありました。
あの有名なロビーではありませんが、「ついにきた」って気持ちでいっぱいでした。
駐車券を大切に財布に入れ、中に入ります。
中にあるエレベーターは一つ・・・結構待ちました。
これがまた曲者で、四十一階から駐車場に行くときは、エレベーターに向かって一番左のやつしか駐車場に到着できないです。
2階と41階にはエレベーターが三つありますが、一番左の車椅子用のボタンを押すと間違いなく呼べますよ。
エレベーターの中。少し不思議な空間ですね。
エレベーターは二階エントランスにも必ず止まるようでした。
写真は翌早朝に撮ったものですが、そこそこ人がいましたね・・・後、スタッフさんも常時いました。
ちょうど乗る人がいなかったので、ほっとしながら四十一階へ向かいます。
2. ホテル到着、チェックインへ
ここからの写真は、全て翌日の早朝、無人の中で撮ったものを載せていきます。
実際の到着、チェックイン時は人が多すぎて撮影が無理でした。
エレベーターを降りると、そこは別世界でした。
ビルの中なのに木々が生い茂り、そこにカフェがあって多くの人たちがお茶をしています。
流石に、我々の中では没入感最強と名高いストリングス東京インターコンチネンタル(改装前)ほどの異世界感はないので「関心」はしても「感動」には至らないレベルです。
噂に聞いてたけど、これはすごいなー。と思いながら、人気の多い場所からさっさと退散します。
この時は降りませんでしたが、おしゃれな螺旋階段の横を通り。
すごいシックな感じのトイレの横を通り。
噂に名高いジランドール。
行った時は結構混んでました。速攻でランチは諦めた・・・
こんな感じの廊下を歩いてきました。
印象としては、くる前は「pier8みたいに人少ないだろうなぁ」と思ってたので、人の多さにびっくり。
ピークラウンジも廊下もジランドールも人だらけで驚きました。
二人でわてわて人気のあるところから逃げ続け、廊下を歩きます。
やっと人気がなくなりました。
彼の有名なライブラリーですね。流石に圧巻です。
印象としては美術書が多く、いくつか見たいのもありましたが、こういう時期ですので断念しました。
本の前で記念撮影してから、その先のフロントに向かいます。
フロント前のエレベーター。フロントの写真は人がいたのでなかったです。
てか、ここのフロント、しれっとシャガールのリトグラフっぽいのが飾ってあるんですけど・・・
しかも、シャガールの人気の青い色調なんですけど・・・おいくら万円ですか? それ?
閑話休題。
フロントに着くとスタッフさんに声をかけられ、机に座ります。
初めての滞在ということもあり、予約の確認などをフロントで行いました。
その後、確認が取れたら続きは部屋でできるということで部屋に移動します。
ここで、スタッフさんから以下のことを言われました。
「ただいま、お泊まりいただくお部屋はまだ準備ができておりません。大変申し訳ございませんが、17時までお隣のお部屋でお待ちいただく形でもよろしいでしょうか?」
それを聞いた時、「おー、怖いぐらいアップグレード戦略ハマったやん。ラッキー」と思いました。
実は、予約した時にすぐに電話で、
「最終的な判断はホテルさんのものに従いますが、できればスイートに泊まりたいです。そのためにはお部屋の準備ができるまで違う部屋で待ったり、チェックイン時間を遅らせることもできます。ただ、遅れて来て欲しい時は朝に電話をください」
と言ってありました。
前日が土曜日、宿泊は日曜日だったので取った安全策でしたが、見事に機能したみたいです。
時間も17時と想定より早かったので、二つ返事で了承しました。
男性のスタッフさんに連れられ、エレベーターで客室に向かいます。
そこで案内されたのが、デラックスルームでした。
窓の外には「東京」の絶景が広がる素敵なお部屋で、のんびりとチェックインします。
必要書類を書いて、案内を受けてといつもの流れですね。
今回は別室で待つため、サービスでルームサービスのドリンクを奢ってくれました。少し得しました。
グローバリスト特典はこの通りでした。ルームサービスの朝食が無料になるのは嬉しいですね。
さて、チェックイン作業が終われば、あとは探検タイムです。
棚ぼたで案内されたデラックスルーム、しっかりとレビューします。
3. デラックスキングルーム レビュー
一枚目がブレブレで驚きました・・・
玄関を入ると、ほどほどに狭くない廊下。まっすぐ行けばベッドルームです。
入り口からすぐ右手にあるクローゼット。
「え? 普通の部屋なのにこんなに広いクローゼットでいいの?」なんて思いましたが、考えたらリッツ・カールトン日光もこれぐらいの広さでしたね。
多分、海外の旅行者さんが多いからの作りでしょうけど、本当に広々。
もし泊まるなら、朝に彼女が起きるまでここにいてもよさそう・・・
そのままクローゼットを抜ければ、そこは水場。
洗面台、お風呂、トイレ、シャワーブースがあります。
クローゼット側がトイレ、ベッド側がシャワーブースでした。
シャワーブース。流石に使わなかったからわからないけど、普通のやつですね。
車の様子見に行ったりした時にトイレ使ったから、私は使わなかった。
自動で空くかは知らない。
迂闊にも撮り忘れましたが、洗面台の上、風呂の正面にはテレビがあります。
つまり、ゆったりとお風呂に浸かりながらテレビが観れるのです・・・本当にすごいホテルだ。
さて、ここを抜けるとベッドルームです。
ベッドルーム。ベッドの真横にはでかい棚とテレビ、奥には机もあり、広々。
窓も結構でかいですね! 東京の景色が一望できます。
ベッドの横。このガラス玉はなんだろう?
ベッドの前にある棚。これが結構でかいです。
コーヒーマシンとコーヒーカップ、水が入ってたりとか。
冷蔵庫があったり。
お酒がすごい充実してますね・・・後、オレンジジュースがすごい気になりました。
クラブオンザパークで半額で売ってたから飲みたかった・・・
ひえっ、頼んでないのに氷が置いてある。
なにこのホテル、すごい。
小さいウイスキーとかお酒、ポットとか。
おしゃれな配置ですね・・・
渡辺木版画郎とかで売ってる川瀬巴水の絵葉書(1枚あたり、推定五千円)まで・・・
・・・実は、これとエレベーター前にあるシャガールが一番感動しました。(絵画オタク感)
奥に行くと、座り心地がやけにいいソファーとか、いい感じのデスク。
眺めはもう、ザ・東京です!
私がいた部屋からはスカイツリーや東京タワー、国立競技場、明治神宮まで見えてお得でした。
スタッフさんが「人気の方角」と言っていたのも頷けます。
一通り探検したら、リラックスタイム。居候らしく、二人仲良く部屋の隅のソファーで座って待ってました。
シャワーやお風呂、ベッドは客室係さんの手入れが大変だから使わない構え。
小腹が空いたので、パスタとサラダを半分こ。お夕飯も近いし、お昼は少なめ。
ついでにサービスでオレンジジュースももらいましたけど・・・ここのジュース、ガチで絞りたてでメチャクチャ美味しくてびっくり。
この時はまだ、このホテルの凄さに気付いてませんでした。
このホテルの凄さで特筆すべきことは、客室係さん達のスキルの高さです。マジやばい。
そんなこんなでのんびりとお部屋で2時間半ほど過ごすと、スタッフさんと約束した17時ぴったりに内線電話。客室の準備ができたとのこと。
せっせと荷支度をして、きたるパークスイートに心弾ませました。
4. パークスイートレビュー
公式サイトにある間取り図はこんな感じです。
中にはビューバスタイプのスイートもあると聞いたことありますが、私たちが泊まったのは普通のお風呂でした・・・
17時になると、本当に時間通りぴったりと電話がありました。
その後、用意をしているとドアがノックされ、隣のパークスイートに移動。
すぐ、こんな感じの玄関に到着しました。鍵を受け取り、スタッフさんにお礼を言って入室します。
廊下は広く、ドアを入ると右手にリビング、左手にクローゼットやウェットエリアがあります。
ドアの前にある屏風は天井との間に隙間が少し空いていて、ベッドルームに繋がっていることがわかりました。
玄関にあった本。ここは本当に美術書が多いですね・・・
装飾品と考え、手を触れないようにしました。
リビングルームです。広々してますね。
グランドハイアット東京で泊まった部屋みたいな華やかさはありませんが、落ち着いていていい感じです。
音響機器があったかもですが、どこにあるのかはわかりませんでした・・・
棚の構成は位置が違うだけでさっきの部屋と同じでした。
そして・・・我々はここで一つ、重大な勘違いをしていたことに気づきます。
・・・この部屋、リビングとベッドルームの間にドアがない。
いや、間取りを見れば確かに突き抜けになっている部屋もある・・・というか、まさにこの部屋のことですね。
もう全室当たり前のようにベッドとリビングが別れていると思っていたので、これはびっくりでした。
頭の中のゴローちゃんが、「うわぁ、大変なことになったぞ」と言い出しました。理由は後で書きます。
ベッドルームです。リクエスト通りにばっちりとツインベッドでした。
噂に聞いてた大きな提灯がなくて少し残念・・・
なんだかんだ、テレビはリビングで見てたので寝室のテレビは一度もつけませんでした。
このパターンは我が家だと少し珍しいですね。リビングでつけない、とかならありますけど。
あのアヒルさん?は一体何者なのでしょうか・・・
このスイートの洗い場は細長く、クローゼット・トイレ・シャワーブース・バスタブが一列に並んでます。
クローゼット。本当にここのホテルのクローゼットは広いですね。
トイレは自動で開くタイプ。流石はスイートルームですね。
シャワーブース。なんか、レインシャワーもどきが微妙に使いずらかったです・・・
広さはそこそこ。二人で入っても余裕です。
バスタブにシャワーもついてましたけど、排水溝が外になくて怖かったので使いませんでした。
この部屋にもテレビがある。
お風呂に入りながらテレビも見れましたよ。
部屋をウロウロと歩いていると、あっという間に夜の帷が降りてきました。
東京の夜景も綺麗ですね。建物や車がミニチュアみたいに見えます。
彼女に聞くと、お部屋でのんびりしてるというので、私は一人でニューヨークバーのバータイムに赴きます。
5. トワイライトタイム(ニューヨークバー)
一旦フロント階まで降り、レストラン用のエレベーターに乗って52階へ。
ニューヨークバーはあの名高いニューヨークグリルの横にある、おしゃれなバーでした。
多分、決まった時間や休日に演奏とかもあるのだと思います。
圧巻の窓です。
私は少しおつまみを食べて一杯だけ飲めればよかったので、カウンターで済ませました。
それにしても、本当に綺麗なバーですね・・・
上品で美味しかったですけど、個人的にはリージェンシー横浜のバータイムの方が好きですね!(正直者)
緊急事態宣言下だったのにも関わらずバー内は混雑。
カップルや家族連れ、女性の友達同士など様々なお客さんが集まってきて、あっという間に席が埋まっています。
彼女に「混んだら諦めて帰ってきてね」と言われていたので、さっさとカナッペを食べ、お酒を少し飲んで退散しました。
空いてたら夕飯はニューヨークグリルのつもりでしたけど、この日はやけに混んでいて全くダメでした・・・
なんか、ニューヨークグリルは今回の旅の目的の一つでしたが、最後まで縁がなかったです、
そんなわけで、部屋に戻ってルームサービスで夕飯を食べ、お風呂に入って寝ました。
少し寝付きは悪かったですが、翌日の目覚めはそんなに悪くなかったです。
6. クラブオンザパークで朝風呂
翌朝、寝ている彼女を置いて散歩した後、こちらを訪れました。
45階のフィットネスクラブ、「クラブオンザパーク」は6時半からの営業であり、それ以前に行くと扉が硬く閉ざされています。
クラブオンザパークは写真撮影できないところが多いので、詳しくは公式サイトを見てくださいね。
6時半になるとドアが空き、中に入るとお兄さんに部屋番号とか名前とか聞かれました。
パソコンをいじっていたので、多分、グローバリストかそうでないかを確認していたみたいです。
そんなに時間がかからず、すぐにフィットネスクラブとスパの案内をしてくれました。
エレベーターを登った先にはプールとフィットネスエリアがあります。
普段、こういうところを使わない私でも運動したくなる圧巻の光景です・・・
片やスカイツリーと東京タワー、片や富士山が見えます。
ここまで綺麗なスポーツクラブは初めてです。
その後、下に降りてスパの案内を受けました。
スパはエリアに入ると靴を脱ぎ、下駄箱の番号を覚えて靴を入れ、その下駄箱の番号と同じ番号のロッカーが割り振られます。
更衣室はとても広々していて、私が行った朝一の時間では利用者も私以外に一人しかいなかったです。
スタッフさん曰く、7時すぎ〜8時くらいになると混み始めるそうですね。
更衣室からは富士山も見えました。
ここのスパでは、客室で千円だったオレンジジュースが半額で飲めます。
多分、部屋への持ち帰りは無理そうです・・・
7. ルームサービス
7時になるより早く。少し人が増え始めた頃、私はさっさと部屋に戻りました。
それから部屋で少しのんびり過ごすと、あっという間に朝食の時間です。
私の伝え方が悪かったのか、彼女がまだ寝てる時間にルームサービスさんがきました。なお、これは完全に私の落ち度です。
洋食のルームサービス。今回は二人とも洋食でした。
実は、今回の滞在で一番満足度が高いルームサービスがこの朝食でした。
サラダのドレッシングも独特で美味しかったし、一品一品の味が丁寧で美味しい。
ジュースは当たり前のように搾りたて感半端ないです・・・ほんと、ここのジュースすごいな。
色々なパンが入ってました。
いちごのやつがかなり美味しかったですね。パンも全体的に美味しかったです。
少し時間を遡り、夕飯はこんな感じでした。
この部屋で使うべきは、やはりこのテーブルですね。ここが一番食べやすいです。
国産牛すき焼き丼(高級牛丼)と、和牛のステーキさんです。
すき焼き丼は値段相応かは微妙ですが、美味しかったです。
和牛のステーキさんは、「同じ値段ならpier8のステーキのが良い」って思いました。(正直者)
うちはアメリカンスタイルのルームサービスはあまり合わないので、気にいる人は気にいると思います。
昼食で食べた鍋焼きうどん。
麺は少しこなっぽいですが、スープが美味しいし具沢山でした。
何より、値段の割にボリュームが多い。リーズナブルで良いですね。
ハンバーガーとフレンチフライ。これもボリュームがすごかった・・・
フレンチフライも多いですが、ハンバーガーも中々食べ出がありました。
なんか、夕飯よりも昼食の方が満足度高かったです。
前編でも書きましたが、このホテルの特筆すべきポイントの一つは「客室サービスのレベルの高さ」だと思います。
具体的には、「インターコンチなら体感1時間かかりそうなことを30分でやる」って印象です。
他のホテルなら1時間くらいかかりそうなルームサービスを30分で持ってくる。
他のホテルなら数時間かかりそうな清掃を1時間で完了する。
そのサービスのレベルの高さに、所々舌を巻くことがありました。
最後に・感想など
16時になると入り口のシャガールさんに別れを告げ、エレベーターのそばにあるエクスプレスチェックアウトのボックスに鍵を投函して、帰路につきました。
最後までニューヨークグリルと縁がなかったのか残念ですが、とてもゆっくりできて良い滞在でした。
一方・・・泊まったパークスイートのタイプは私たちには合わなかったです。
どうもリビングとベッドルームが突き抜けになってて広すぎ、落ち着かなかったんですよね・・・
次回の滞在はガバナーズスイートの予定です。
しかし、もし普通に泊まる場合はベッドルームとリビングの間にドアがあるタイプのパークスイートか、ワンランク下げてビューデラックスルームにしてもらおうかと思います。
帰り際にこちら落ち度のトラブルもありましたが、スタッフさんに丁寧に対応していただけました。感謝です。
少しガヤガヤしてるのが気になったので、今度は水曜日とか空いてそうな日に来てみようかなぁ・・・と思いました。
ハイアットの記事はこちら
コメント
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[…] ※前回のパークハイアット東京の記事はこちらです。(パークスイートに泊まりました) […]
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